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Who is キャスリン・ビグロー?

 今年もいよいよアカデミー賞授賞式が迫ってきました! 今年の賞レースの見どころといえば何といっても『アバター』ジェームズ・キャメロン監督と『ハート・ロッカー』キャスリン・ビグロー監督の元夫婦対決でしょう! そこで『ハート・ロッカー』の監督を務めたビグローについて、ここで徹底解説しちゃいます!
キャスリン・ビグローって?

 カリフォルニア州サンマテオ郡サンカルロス出身のビグローは、コロンビア大学芸術大学院で映画理論と批評を学び、1983年には『ラブレス』をモンティ・モンゴメリーと共同監督し、1987年には、映画『ニア・ダーク/月夜の出来事』で単独監督デビュー。その後、サーフィンのメッカ、カリフォルニアを舞台に連続銀行強盗事件を追う若手FBI捜査官の愛と友情を描くアクション映画『ハートブルー』(1991年)や、28年間封印されていた、米ソ冷戦時代に実際に起こった事件を映画化した『K-19』(2002年)など女性とは思えない骨太のアクション映画をはじめ、SF・ホラーなど幅広いジャンルの作品を送り出してきました。

 冒頭でもちらっと触れましたが、実はビグロー監督、あのジェームズ・キャメロンの3番目の奥様だったんです! 結婚生活は1989年から2年間という短い間で終わりを告げましたが、映画『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』は二人の共同作品としても有名。ちなみに、キャメロン監督の2番目の奥様は、敏腕映画プロデューサーのゲイル・アン・ハード(85年に結婚、89年に離婚)。4番目は『ターミネーター』シリーズのサラ・コナー役で知られるリンダ・ハミルトン(97年に結婚、99年に離婚)。そして現在は女優のスージー・エイミスと5度目の結婚。もしかして、キャメロン監督は長身の美女好き!?

キャスリン・ビグロー監督

キャメロン監督との共同作『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』

 では、過去のビグロー監督の代表作である『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』をここでご紹介しましょう。

 ストーリー:1999年12月31日のロサンゼルス。元警官のレニー(レイフ・ファインズ)は他人の体験を体感できるスクイッドと呼ばれる装置のディスクを闇売買していた。これを使えば、セックス、暴力、スリルなど望むものはなんでも実感することができるのだ。その日の真夜中、レニーのもとに差出人不明の1枚のディスクが届けられた。それは女性が何者かに殺されていく過程を記録したものだった。その女性とは、彼の元恋人フェイス(ジュリエット・ルイス)の友人でその夜、ディスクを提供してくれるはずだった。次はフェイスが危ないと感じたレニーは、彼女を助けるためにロサンゼルスへと飛ぶのだった……。

 本作は、ビグローがメガホンを取り、原案・脚本・製作はジェームズ・キャメロンが当たったという、今では伝説的(!?)ともいえる、互いのパワーが十分に込められた作品。主演を務めたのは、『レッド・ドラゴン』『イングリッシュ・ペイシェント』などで知られる名優レイフ・ファインズ。彼の映画史においては、比較的初期の作品で、普段の役柄とは、一味も二味も違うレイフが楽しめます。またジュリエット・ルイスふんする個性豊かなキャラクターも魅力的で、ただのB級の近未来映画で終わらせず、一気にラストまで失速することなく見せてくれます。1999年は過去のことだが、現在観ても未来を感じさせてくれる作品なので、必見!

 

『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』はあのキャメロン監督との共同作!

アカデミー賞を直前にいよいよ公開!『ハート・ロッカー』

 「完ぺきに近い映画。最高傑作」「本能を揺さぶるアクション映画の第一級作品」など全米で絶賛の嵐が降り注ぐ中、いよいよ3月8日午前9時30分(日本時間)、アカデミー賞授賞式を迎えます。映画の歴史を新たに変えた『アバター』か、映画批評家から高い評価を得ている『ハート・ロッカー』か、この一騎打ち勝負に全世界が注目です! ではその前に、ビグロー監督の約7年ぶりの新作となる本作のストーリーと見どころを押さえておきましょう。

 ストーリー:2004年夏、イラク・バグダッド郊外。駐留アメリカ軍のブラボー中隊は、日々爆発物処理の作業を行っていた。ある日、作業中に爆発が起き、班長のトンプソン軍曹が爆死してしまう。その後、トンプソン軍曹の代わりに、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)が就任される。彼はこれまでに873個もの爆弾を処理してきたエキスパートだが、その自信ゆえか型破りの行動をとる様子に、部下のサンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)とエルドリッジ技術兵(ブライアン・ジェラティ)は反発し……。

 これまでの戦争映画といえば、兵士同士の銃撃戦がメインになりがちですが、本作は、イラク市内に埋め込まれた爆弾を処理する爆発物処理班をメインに描いている。つまり、棺桶(ハート・ロッカー)と常に死と隣り合わせにある「隠れた英雄」の姿が描かれているんです! また本作は、2004年にジャーナリストがバグダッドで行った取材を基に脚本化していて、「戦争の現実」がよりリアルに描かれている。これまでも『リダクテッド真実の価値』『アメリカン・ソルジャーズ』などイラク戦争を扱った映画は作られてきたが、本作がそれらと一線をなすのは、これらの理由が考えられるでしょう。

 物語の中心人物には、『28週後…』ジェレミー・レナーをはじめ、ほぼ無名の俳優を起用するなど、ビグロー監督のキャスティングのうまさだけでなく、兵士たちの裏にひそむ心理の繊細な描写にも驚がくさせられっぱなし! ゴールデン・グローブ賞受賞式でキャメロン監督が「彼女(ビグロー)が取ると思っていた」とスピーチするなど、前夫ですら認めるほどの力作。劇場でその感動を味わってみては?

映画『ハート・ロッカー』は、3月6日よりTOHOシネマズみゆき座、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開


今年のアカデミー賞最有力候補!映画『ハート・ロッカー』より

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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