シネマトゥデイ

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堀北真希、松山ケンイチ、アントン・イェルチン
『誰かが私にキスをした』
自分の体験しなかった高校生活を過ごせた気がする
『誰かが私にキスをした』堀北真希、松山ケンイチ、アントン・イェルチン単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:吉岡希鼓斗

テンポのいいセリフ回しが絶賛された映画『カンバセーションズ』を手掛けたハンス・カノーザ監督の最新作『誰かが私にキスをした』は、日本語と英語が織り交ざったアメリカンスクールを舞台に、記憶を失った主人公と、彼女を取り巻く3人の男性との恋模様をスタイリッシュに描いた青春ラブストーリー。初めての英語のセリフに挑戦した堀北真希と松山ケンイチ、そして映画『ターミネーター4』で注目を浴び、本作では堀北演じる主人公のボーイフレンド役を演じたアントン・イェルチンに話を聞いた。

■アメリカンスクールは、すごく新鮮!

Q:舞台となっている高校はアメリカンスクールですが、日本の高校とはまったく雰囲気が違いましたね

堀北真希(以下、堀北):やっぱり今まで一度も足を踏み入れたことがないところだったので、すごく新鮮でした。学校といっても、本当に自分が行っていた高校とはまったく違って……。まずみんな制服を着ていないのにびっくりしましたし、教室もないし、しかも自分の席がなくて、決まっているのがロッカーだけだったのに驚きましたね(笑)。あと生徒の方が話しているのも、英語と日本語が混ざっていてすごく不思議な感じでした。

松山ケンイチ(以下、松山):僕は高校を卒業してもう何年もたっているので、そういう意味で高校に足を踏み入れること自体に緊張しましたね(笑)。

アントン・イェルチン(以下、アントン):僕にとっても、日本のアメリカンスクールはとても興味深い場所だったよ。日本にあるにもかかわらず、中の様子は自分が通っていたロサンゼルスのハイスクールにそっくりだったし。それに世界中からいろいろな国籍の子たちが通っていたのも面白かった。みんなが、お互いの文化を学びながら一緒に過ごしているのがすてきだと思ったよ。

Q:堀北さんは、アメリカ人の彼氏がいるという感覚はいかがでしたか?

堀北:ナオミが英語を話せる設定だったので、役に入ってしまえばあまり違和感もなく自然な感じでしたね。ただ英語には本当に苦労して、本番ギリギリまでずっとセリフの練習をしていました。

松山:でもうまかったよ。

堀北:いえいえ、そんなことないです(笑)。

松山:だって普通に英語話していましたもん。

堀北:普通にじゃないですよ(笑)。苦労しました!

■松山ケンイチがアントンに教えたこととは……

Q:アントンと一緒に話したことはあったんですか?

堀北:わたしよりも、松山さんとアントンの二人はすごく仲が良かったですよ!

松山:(アントンとは)現場で1日しか会っていなくて、それもけんかするシーンだったんです。でも二人で楽しんで演じることができました。撮影の都合もあって、町に行くことはできなかったんですが、一緒にご飯を食べたりして遊んでいました(笑)。

アントン:楽しかったね! ケンイチは、僕の日本のスピリチュアルガイドだよ! いろいろなことをケンイチから教わったよ!

Q:日本の女の子についても、松山さんからいろいろ教えてもらえました?

アントン:もちろんだよ。彼はすべてを教えてくれたんだ。彼は、日本の女の子のガイドでもあったから、日本の女の子についても十分教えてもらったよ。

松山:あははは(笑)。

Q:それだけ仲良しだったからこそ、ファイトシーンも迫力あるものになったのでは?

松山:そうですね。お互いけがすることもなく撮影を終えることができたし、いい演技もできたと思っているので。今度は、ソード(刀)と鉄砲で戦おうって言っています(笑)。

アントン:ハイ! 実はケンイチにおもちゃの日本刀をもらったんだ。すごくカッコよくて、今度はあれで戦いたいね。

Q:堀北さんも、男子キャストたちといっしょに遊ぶことはあったんですか?

堀北:わたしはもう本当に英語のセリフがいっぱいいっぱいだったので(笑)。でもアントンも、松山さんもたくさん話し掛けてきてくれたので、楽しかったです。

■堀北演じるナオミは小悪魔か?聖女か?

Q:主人公のナオミには、4年間分の記憶がありません。映画の中でも、彼女が一体どんな女子高生だったのかというのは、グレーなところが多かったんですが、皆さんは描かれていないナオミにどんなイメージを持っていましたか?

堀北:わたしが思うに、自分の意見とかをあんまり言えなくて周りに合わせちゃうような子だと思います。だからこそ、記憶をなくしたことで、彼女自身がしっかりして、自分の意見を持つようになって、周りも「変わった」って感じたのだと思いました。

松山:僕が思うに、ミライの態度を見ていると、ナオミとミライとの関係がすごく怪しく感じてきちゃうんですよね。そこは映画を観ていけばきっと感じられてくることなので、ぜひ観客の皆さんにも考えてもらいたいんです。記憶をなくす前のナオミはけっこう悪いことをしていたのかもとは思っています(笑)。

堀北:あはは! でもそうかもしれないですね!

松山:でしょ? そうかもしれないでしょ? でもわかんないんですよね、それが! 一体どうなっているのか、すごく灰色なんです。

アントン:僕は4年間付き合っていたボーイフレンドの役だから、その件に関しては何も聞かないことにしたいね。僕と付き合っていたのに、ミライと何かあったのかもなんて思ったら悲しいもん!

■高校時代を振り返って思うこと

Q:最後に、この映画を観ると高校生はきっと今の自分に重ね、高校を卒業した人は昔の自分に重ねる部分があると思います。皆さんも完成した映画を観て、高校時代を振り返ったときに、改めて感じたことはありますか?

松山:映画を観ると、確かに高校時代を思い出してしまうんですが、正直、自分はあのころと何も変わっていない気がするんです。まだまだ気持ちが高校を卒業できていないんですよね(笑)。だから、早く卒業したいと思います(笑)。

アントン:僕もケンイチにまったく同感だよ。まだまだ高校生の気分で、ティーン気分を抜け出せないんだ。ロマンスも、まだまだティーンみたいな恋をしているしね。この映画を観ると、きっと誰もが青春時代に恋心を感じたときのセンチメンタルな気持ちを思い出すと思う。それもこの映画には3人の男の子との恋模様が描かれていて、どれかに重なるんじゃないかと思うんだ。恋に落ちれば、必ずそこから何かを学べて、それが恋することの美しさだと思う。みんなもこの映画を観て、恋することの楽しさを感じてくれればと思うよ。

堀北:わたしは高校生活を楽しんだ思い出がなくて、特に恋愛に関しては本当に何の思い出もないんです(笑)。だから、この映画に出演して、自分の体験しなかった高校生活を過ごせた気がします。

「ティーンエイジ気分がまだまだ抜けない」と話した松山とアントンは、取材の合間も本人たちが言うとおり、まるで男子高校生のように楽しそうにしていた。特に、クールなキャラクターで知られている松山が、アントンに向かって「ソードと銃で対決しよう!」というアメリカンジョークを放ったのにも驚いた。そんな二人を楽しそうに見ている堀北は、一番年下にもかかわらず一番大人!? 柔らかなオーラに包まれた彼女に見守られた男子二人は、まるでスクリーンに出てくる高校生のようだった。ハリウッドで注目を浴びているカノーザ監督が認めた、才能を持った若き俳優たちがどのような演技を見せてくれるのか? ぜひ劇場で確かめてほしい。

映画『誰かが私にキスをした』は3月27日より全国公開

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