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岡田将生、蒼井優
『雷桜』
キスシーンはまったく気にしなかった
『雷桜』岡田将生、蒼井優 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:高野広美

身分違いの悲恋を描いた宇江佐真理の同名小説を、映画『余命1ヶ月の花嫁』で日本中を涙で包んだ廣木隆一監督が映画化した最新作『雷桜』。時代劇版ロミオとジュリエットの本作で、許されざる恋に落ちる二人を演じるのは、岡田将生と蒼井優。映画『重力ピエロ』で加瀬亮の弟役を堂々と演じ注目を浴びた岡田と、映画『フラガール』でダンスと共に見事な演技を見せつけた蒼井。今、日本映画界に輝かしい希望の光をもたらしている若手実力派の二人が、映画の魅力、そして現場の様子をたっぷりと語ってくれた。

■優ちゃんは、すごくお姉ちゃんっぽい!(岡田)

Q:岡田さんと蒼井さんは、初めての共演だったのですか?

岡田:実は映画『ホノカアボーイ』でも共演しているんですけど、あのときは一緒のシーンがほとんどなくて、話す機会もあまりなかったので、しっかりと共演したのは初めてですね。

蒼井:映画としても、2か月間も撮影することなんて、わたしは今までなかったので……。

岡田:すごく長い間一緒にいましたよね。

蒼井:そうそう。さらに撮影の前も乗馬のけいこがあったので、計5か月くらい一緒だったんです。

Q:そんなに一緒にいたら、きっと仲良くなりますよね!

蒼井:う~ん。どうだろう……。

岡田:えっ!

蒼井:うそうそ(笑)。仲良くなりましたよ!

岡田:なんか優ちゃんは、すっごくお姉ちゃんっぽいんです。

蒼井:うん。姉と弟みたいな感じだよね。たぶん精神年齢が相当低い姉弟だと思います(笑)。小学校の低学年あたり……。だって、ゲームの取り合いとかしていたもんね(笑)。

岡田&蒼井:太鼓の達人(笑)!

岡田:ずっとやっていたよね。ほんと、子どもだよね! しかも優ちゃんが持ってきたんだよね。

蒼井:そうそう! わたしだけが撮影で、岡田くんがロケバスで待っていて……、撮影が終わって帰ってきたら、わたしのゲームをやっていて。それで「ああ! ちょっと貸して貸して!」みたいな……(笑)。スタッフさんから、ゲーム禁止令が出ちゃいました(笑)。

■1回落馬して、結構飛びました(笑)!(蒼井)

Q:ほとんどのシーンをスタントなしで演じたと伺いましたが、両手を離して馬に乗っているシーンなどもご自身で演じられたんですか?

岡田:ありましたね! そんなシーン!

蒼井:あれ、岡田くん、どっか行っちゃったよね(笑)。

岡田:そうそう。優ちゃんと向かい合わせでクルクル回るために足でコントロールしなきゃいけないシーンだったんですけど、とんでもない方向にパカパカ行っちゃって(笑)。「うわ~、ちょっと待って!」って必死になりました。でも、優ちゃんはすぐできましたよね!

蒼井:わたしの馬は頭が良かったから(笑)。

Q:乗馬は怖くなかったんですか?

岡田:怖いと思ったらダメだと言われていたので、なるべく考えないようにしていましたね。でも、そんなに怖くなかったかな。

蒼井:わたしは1回落馬して、結構飛びました(笑)。

岡田:人形みたいに飛んでいましたね。

蒼井:岡田くん、笑ってたもんね(笑)。

岡田:うん。笑ってた(笑)。

蒼井:わたしは落馬したことで怖さがなくなりました。「もう、そうそう落ちないだろうな」って思えたので。スピードに対しての恐怖心は、もともとまったくありませんでした。

岡田:度胸ありますよね。僕、正直怖かったです。

蒼井:でも一番怖がっていたのは、小出(恵介)くんだよね(笑)。小出くんはけいこがあんまりできなかったから……。

岡田:また、小出くんが乗る馬が一番乗りづらい馬で……。

蒼井:そうそう。わたしたちが一番乗りたくなかった馬に乗ることになっちゃって(笑)。

■キスシーンもまったく気にせず、納豆食べていました。(岡田)

Q:時代劇にしては珍しく、キスシーンが多かったですよね?

岡田&蒼井:あ~、そうですね!

岡田:でも、キスシーンとかあってもまったく気にせず、朝、納豆食べていました……。

蒼井:ひどいもんです。夢も何もないよね(笑)。わたしもキスシーンの前にカレー食べた。

岡田:食べましたね~。

蒼井:なんか、本当に気を使わなかった(笑)。

岡田:そう。「この後キスシーンだけど、別にいいっすよね!」って納豆食べるみたいな(笑)。

Q:普通のカップルよりも気を使っていない感じですね(笑)!

岡田:かなり冷めていましたよね(笑)。

蒼井:手をつなぐシーンとか、照明さんが「ちょっと直します!」ってスタッフサイドで調整しているときがあるんです。そういうときにもうつないじゃっている手を離すべきか、どうすべきか、普段ならすごく考えちゃうんですよ。

岡田:わかるわかる!

蒼井:でも岡田くんの場合は、普通にパッと手を離しました(笑)。

岡田:手汗すごかったしね。僕、手汗がすごいんです。だから「ごめんなさい」って言いながら手をつないでいましたね。

蒼井:本当にいろいろなことに対して、まったく気を使っていなかったね。楽でした。

■岡田くんの男らしさを知りました!(蒼井)

Q:最高のコンビですね!

蒼井:楽しい現場なんですけど、精神的にはきつい現場だったので、岡田くんが共演者だったからこそ乗り越えられた感じがしましたね。本当に日々、監督が醸し出してくる空気に失速しそうになりながら……。

岡田:「はあ、現場着いちゃったよ」ってね(笑)。

蒼井:撮影帰りの車の中で、もうすでに反省会が始まっているような。

岡田:「今日、おれ……、また反省会ですわ……」

蒼井:「わたしも……」

岡田&蒼井:「フー(ため息)」

岡田:みたいなね! ちょっと再現してみましたけど!

Q:個別に反省会していたんですか?

岡田:個別だったり、監督や小出くんとか皆で一緒にご飯食べに行ったり。

蒼井:小出くんが、励ましてくれました。

岡田:「お前なら、できるよ!」ってね。

Q:なんか小出さん、かっこいいですね!

岡田:かっこいいんですよ!

蒼井:アニキ~って感じだよね。

岡田:「僕、今日お金持ってないっす~」って言うと、「おう、大丈夫だ!」って言ってくれる。すっごい、かっこいい!

蒼井:「全然いいよ!」ってね。男らしいよね!

Q:5か月間現場を共にして知った、お互いの意外な一面ってありますか?

岡田:優ちゃんは、本当にいろんな顔を持っている人ですね。子どもっぽくゲームしたり、お芝居にすごく集中していたり、ご飯をおいしそうに食べていたり……。いろんな面を見せてもらって、感情豊かな人だなあって思いました。意外に男っぽいんですよね。男っぽいっていうか、すっごいしっかりしている人です。

蒼井:岡田くんは、割と突っ込まれやすいキャラクターと思われていますが、現場で一緒に過ごしてみて、すごく男らしいということを知りました。普段はこの通り天然っぽいんですけど、ちょっとしたときのケアの仕方がすごく男らしいなって思いましたね。

岡田:にやけてきました……。今の優ちゃんの言葉だけ、ちょっと大きめに書いてください。最近、草食系って言われちゃうんで……。

Q:肉食なんですか?

蒼井:いや、肉食って感じでもないですね(笑)。

岡田:でも草食系でもないよね?

蒼井:うん。だから、大きく草食系じゃないって書いてあげてください。

岡田:本当に、よろしくお願いします。これからの僕のイメージのために!

このインタビューから二人の楽しい雰囲気は十分伝わると思うが、岡田と蒼井の仲の良さは、本当に姉と弟のよう! 本作のプロモーション現場では「こうしよう」「ああしよう」と話し合ったり、取材の合間も絶えず仲良くおしゃべりしている様子が印象的だった。大変な現場だったからこそ、二人のきずなはここまで深くなったのだろう。姉と弟のような二人からは想像できないほど悲しくて切ない、胸の奥がキュンと痛くなるような運命の恋をぜひ楽しんでもらいたい。

映画『雷桜』は10月22日より全国公開

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