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真木よう子
『SP 野望篇』
改めてアクションの面白さを教えてもらいました
『SP野望篇』真木よう子 単独インタビュー

取材・文:斉藤由紀子 写真:吉岡希鼓斗

直木賞作家・金城一紀の原案・脚本による斬新なストーリー展開と、特殊能力を持つSPを演じた岡田准一の本格アクションが話題となり、深夜ドラマとして歴代1位の高視聴率を記録した「SP(エスピー) 警視庁警備部警護課第四係」が、いよいよ2部作の映画となってスクリーンに登場! 第1弾となる『SP野望篇』では、日本を根底から揺るがす大規模なテロの脅威に、第四係のメンバーが立ち向かっていく。紅一点の女性SP笹本絵里を演じた真木よう子が、撮影の裏話を語った。

■高度な膝げりをマスターした日本で唯一の女優!

Q:ドラマ終了後から2年以上ものブランクがありましたが、撮影現場はいかがでしたか?

笹本という役を取り戻すのには時間がかかりました。ドラマをやっていたころは、笹本が警護しているときの堂々とした姿勢や、周囲を見るときの目の鋭さなど、常にSPとしての迫力を出そうとしていたんですけど、今回は、だいぶ忘れてしまっている部分がありましたね。でも、いい意味での緊張感や新鮮さをもって撮影に臨むことができたので、結果的には良い方向に持っていけたと思います。アクションシーンも多くて大変でしたけど、その分、やりがいを感じました。

Q:ドラマよりスケールアップしたアクションが見どころですが、今回は、「カリ」や「ジークンドー」といった武術をマスターされた岡田さんご自身が、皆さんのアクション指導もされたそうですね。

岡田さんのアクションは本物ですし、アクションに対する意識もすごく高いんです。現場では優しく指導してくれるんですけど、わたしができないと時には厳しくなるときもありました(笑)。そんな岡田さんが中心となって、今回の現場を引っ張ってくれました。

Q:そういえば、岡田さんは真木さんを、「日本で唯一、ステップ(踏み込み)から膝げりができる女優さん」だと絶賛されていましたね。

いやいや、岡田さんがオーバーに言ってくれているだけですよ(笑)。でも、今回の撮影で、改めてアクションの面白さを教えてもらいました。

Q:どんなところにアクションの魅力を感じたのでしょうか?

相手がこう動いたら自分がこう動いてとか、最初から最後まで形を決めてアクションをしたのは、この映画が初めてだったんです。形を全部覚えて、相手の方と呼吸を合わせてやるというのは、ものすごく大変ではありましたけど、できたときの爽快(そうかい)感も大きいんですよね。いつものお芝居とは違ううれしさや喜びを感じましたね。

■はい、普通に殴っています

Q:空手や陸上の経験を持つ真木さんですが、その経験はアクションにも役立ちましたか?

どうなんだろう……? 空手や陸上をやっていたときの感覚が残っているかというと、もう残っていないと思うので、それが生かせたかどうかはわからないのですが、子どものころは空手の回しげりがすごく好きだったんです。だから、笹本が格闘をするときに、腕でパンチをするよりも足を使って攻撃する方がわたしもやりやすいし、女性のアクションとしても無理がなく見える。そういったことを、岡田さんと相談することはありました。

Q:その笹本ですが、同僚・山本(松尾諭)へのツッコミがますます激しくなりましたね。松尾さんをガチで殴る真木さんがステキでした(笑)。

はい、普通に殴っています(笑)。松尾さんってポッチャリして見えますけど、「自分の体の中は全部筋肉です!」と言うくらい鍛えていらっしゃるんです。わたしの力程度で殴っても大丈夫なんじゃないかなと思って、手加減せずにやらせてもらいました。まあ、頭は痛かったと思いますけど(笑)。

Q:また、庶務係の原川さん(平田敦子)が登場するコミカルなシーンも、アクション撮影とは違う楽しさがあるのではないですか?

それはありますね。第四係のみんながすごく仲が良くて、肩の力が抜ける部分がキチンとあるというのも、「SP」の大切な要素の一つなんですよね。基盤となっているストーリーには緊張感が常にあって、だからこそ、原川さんや係のみんなの和やかな空気が息抜きになる。金城さんの脚本は、シリアスな場面はもちろん、コミカルな場面も本当に面白いので、わたしも演じていて楽しかったです(笑)。

■いつどこで襲われるかわからない!?

Q:常に危険と隣り合わせのSPを演じたことで、普段から周囲の動きに敏感になるなど、私生活で影響されたことはありますか?

ドラマのときは役に入り込んでしまって、プライベートでも笹本のように姿勢を良くしていようとか、SPを意識していることもあったんですけど、今回は家族が増えたこともあって、あまり家の中には持ち帰らないようにしていました。

Q:ちなみに、真木さんご自身は、危機回避能力にたけている方だと思いますか? それとも、至ってのんきなタイプ?

自分が危機回避能力にたけているかどうかはわからないけれど、例えば、夜道を歩いていて大きな男の人と擦れ違うとき、「もしかしたら、彼がいきなり殴りかかってくるかもしれない! 万が一そうなっても大丈夫な体制をとろう!」とか、無駄に危機を想像したりはします(笑)。

Q:なるほど(笑)。それは昔からなんですか?

昔からですね。女性はいつどこで襲われるかわからないという意識があったのかもしれません。だから、ボケーッと歩いていて災難に巻き込まれるというタイプではないと思います。むしろ、考えなくてもいいことまでいろいろと考えてしまうタイプなので、これまで危機的状況に陥ったことは一度もないです(笑)。

■スタントなしの本格アクションを観てほしい

Q:井上(岡田)とチームリーダー尾形(堤真一)との対立が気になる本作ですが、第四係の現場でのチームワークは、ドラマのとき以上に深まっていたのでは?

今回の「野望篇」では、わたしと堤さんがご一緒するシーンはあまりなかったんですけど、「SP」の現場は、第四係のメンバーだけでなく、監督やスタッフとの仲間意識もすごく強いんです。今回も、ドラマと変わらない良いチームワークでやらせてもらいました。

Q:では、「SP 野望篇」の映画ならではの見どころを教えてください。

やっぱり、アクションを観てほしいですね。岡田さんがノー・スタントでアクションをやって、皆さんからスゴイと言われていて、それは本当にスゴイのですが、わたしだってスタントなしでやっているんですよ! みたいな(笑)。

Q:もちろんです! 本当に素晴らしいアクションでした!

ありがとうございます。今までの日本映画にはなかったくらいアクションが本格的だから、そこは絶対に皆さんの期待を裏切らないと思います。もちろんアクションだけではなく、物語の奥深さもキチンと描かれていて、ビックリするような展開が待ち受けています。どうか期待していてください!

SPのブラックスーツ姿で颯爽(さっそう)と登場した真木は、笹本のようなクールビューティーというよりも、ほんわかとした雰囲気の中に意志の強さを秘めた、とてもチャーミングな女性だ。キラキラ輝く大きな瞳と、時折見せるキュートな笑顔が印象的だった。そんな真木や、「カリ」と「ジークンドー」の師範免許まで取得したという岡田が本作で挑んだアクションは、ハリウッド超大作にも負けないほどの迫力。キャスト・スタッフの熱意によって、また一つ、日本が誇るアクション・エンターテインメントが誕生した!

(C) 2010「SP」プロジェクトチーム

映画『SP野望篇』は10月30日より全国公開

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