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バンパイア×近未来SF=『デイブレイカー』

 『クロッシング』に続き、主演最新作『デイブレイカー』が11月27日に公開されるイーサン・ホーク。これまでいわゆるバンパイア映画には関心がなかったというイーサンを出演へと駆り立てた本作の魅力とは!? 『デイブレイカー』の世界に迫ります!
バンパイア映画の新たな可能性

 バンパイア映画といえば、古くは1931年の『吸血鬼』に始まり、ホラー映画としてその存在を確立してきましたが、世界中でファンを獲得し、今や社会現象とまでなった『トワイライト』シリーズなど、いつのころからかファンタジーや恋愛映画の一つのパターンとしても多く登場するようになりました。

 その特異な体質、ミステリアスな魅力などから、一つのキャラクターが生み出す可能性を多面的に持つ、バンパイア。『デイブレイカー』は、未知のウイルスによる疫病がまん延したことで人間が絶滅危惧種となり、バンパイアが人間に代わってマジョリティーとして社会を支配した近未来……というSFの世界との融合を果たした、新たな可能性を持ったバンパイア映画として誕生しました。

映画『デイブレイカー』より
(C) 2008 Lionsgate and Paradise Pty Limited, Film Finance Corporation Australia Limited and Pacific Film and Television Commission Pty Limited.

 
新世代の才能! 双子のスピエリッグ兄弟

 オリジナリティーあふれる本作を生み出したのは、オーストラリア出身の双子の兄弟監督、ピーター&マイケル・スピエリッグ。ピーターは映画とテレビを、マイケルはグラフィックデザインを大学で専攻し、在学中に制作した短編映画がきっかけで広告業界へ。CM制作を中心に、国内外の映画祭などで上映された短編映画の制作を経て、2003年、新感覚のゾンビ映画『アンデッド』で長編映画デビューを果たしました。監督・製作・脚本・編集・視覚効果を二人で兼任した同作は、ベルリン国際映画祭やモントリオール世界映画祭など、17もの映画祭で上映され、41か国で公開。まさに、新作が待ち望まれる注目の新鋭監督なのです。

 現代人に対する警告や皮肉が盛り込まれたユーモアのある脚本の面白さはもちろんのこと、視覚効果も自ら手掛ける彼らだからこそ創造できる近未来の世界やスタイリッシュな映像センスなど、『デイブレイカー』は期待を裏切らない、才能を見せつけた作品となりました。

期待の新星・双子監督あらわる~!
Jemal Countess / Getty Images

 
実力派キャストたちが集結!

 スピエリッグ兄弟のあふれる才能に魅了され、主演のイーサン・ホークをはじめ、実力派として知られる一流俳優たちも次々と出演を決めた本作。中でも、「彼しか考えられなかった」とスピエリッグ兄弟が主演を切望したイーサンは、出演作の選択に強いこだわりがある上に、バンパイア映画というジャンルに関心がないため、出演には困難を極めるかと思われたにもかかわらず、脚本を読むや否や、わずか5ページで出演することを決めてしまったといいます。

 また、「愚かしいほどクールな世界観だと思った」と語る『ジュラシック・パーク』シリーズのサム・ニールが初めてのバンパイア役に挑戦、『スパイダーマン』シリーズなどでおなじみのアクの強い個性派俳優として存在感を放つウィレム・デフォーは「キーパーソン」として登場しています。

この二人ってばすごいんっすよ~!
Jemal Countess / Getty Images

 
バンパイアが支配した世界『デイブレイカー』

 最後に、改めて本編をご紹介しましょう。
舞台は西暦2019年。疫病により、人類の大半がバンパイアと化した世界では、秩序を守った生活が送られるようになり平和が保たれているかに思われた。しかし、彼らの食糧である人間が減少したことで血液が枯渇。血液不足により凶暴化したバンパイアの存在が深刻な社会問題となり始め……。

 血液入りコーヒーを求めコーヒースタンドに列を成すバンパイアなどユーモアある設定がちりばめられている一方で、血液不足の解消に人間狩りをする軍隊や、代用血液の開発をするために人間を拘束し実験する製薬会社など、現代社会への皮肉を込めた斬新な発想が、娯楽映画らしい展開とは裏腹に深い根をわたしたちの心に植え付ける作品へと昇華させています。

 バンパイアとしての肉体を持つ一方で、人間らしい良心に葛藤(かっとう)し続ける血液研究者のエドワードを繊細に演じたイーサン・ホークも実に見事! SFやホラー映画に関心のない人にこそ観てほしい、そんな新しいバンパイア映画になっています。

映画『デイブレイカー』は、11月27日より全国公開



映画『デイブレイカー』より
(C) 2008 Lionsgate and Paradise Pty Limited, Film Finance Corporation Australia Limited and Pacific Film and Television Commission Pty Limited.

 
文・構成:シネマトゥデイ編集部
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