シネマトゥデイ

ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
最高のスタッフに囲まれた10年
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』ダニエル、エマ、ルパート インタビュー

取材・文:山口ゆかり

空前のメガヒットシリーズの最後を飾るにふさわしい大作となった映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』。本作はシリーズ初となる2部構成。第1弾では、舞台をおなじみの魔法学校ホグワーツから外の世界に移し、制服姿ではない、大人への道を踏み出したハリー、ハーマイオニー、ロンの成長を実感できる作品になっている。文字通り、シリーズと共に成長してきたダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントに、撮影もすべて終了し、第1部の公開を前に話を聞いた。

■ダニエル・ラドクリフ「すごくいい終わりだと思っている」

Q:撮影の最終日にはスタッフにあいさつをしたそうですね?

自然にそうなったんだ。10年通い続けた撮影所だからね。世界で一番豪華な場所というわけじゃないけれど、働くにはいい場所で大好きだった。それはスタッフのおかげだと思っているんだ。10年間も才能のあるスタッフに囲まれて、幸運だったよ。

Q:『ハリー・ポッター』シリーズが終わるのは残念ですか?

うーん……今回の最終作は、撮影に18か月もかかったんだ。10年続けてきて、最後にそこまでやったから、悔いはないよ。

Q:この10年間、ハリーを演じることへのプレッシャーは感じていましたか?

おかしなことに、この最終作をやるまでは感じていなかったよ。これが終われば、もう、次はないからね。でも、デヴィッド・イェーツ監督がうまく導いていってくれたんだ。彼に今作を引き受けてもらえてよかったよ。

Q:これまで、ハリー役を演じてきて、良かったこと、悪かったことは何ですか?

良かったことは、スタッフの皆と会えたこと。いいスタッフたちと仕事ができたことが、この10年のハイライトだと思う。悪かったことは、クィディッチ(劇中でハリーたちが魔法のほうきに乗って行うスポーツ)。映画の中でやるのも嫌いだったんだよ。「なんで? これ、話とどんな関係があるの?」って感じだったんだ。3作目だけは話ともリンクしていて、いいと思ったけど。撮影ではたくさん痛い思いもしたし、それが一番なくなっても惜しくないものだな。

Q:子どものころにデビューして、いつの間にかセックス・シンボルとまで呼ばれるようになったことに関しては、いかがですか?

そんな話は信じたことはないよ。変だよね。僕はたった5フィート5インチ(約165cm)だよ。セックス・シンボルって呼ばれるのは、もっと背が高くて浅黒い、ハンサムな人のことだと思う。

Q:原作シリーズの終わり方についてはどう思っていますか?

すごくいい終わりだと思っているよ。(原作者の)J・K・ローリングがキャラクターも何もかも一番よく知っている人だから、今まで、物語に疑問を持ったことは一度もないんだ。

■エマ・ワトソン「新しい知識を吸収し続けたい」

Q:10年続いたシリーズが終わることについてはどう思いますか?

一方で自由になったようにも感じているし、もう一方ではすごく悲しいわ。

Q:ダニエルは最後にスタッフ皆にあいさつをしたそうですが、あなたは?

それはダン(ダニエル・ラドクリフの愛称)の役割のように感じたの。最後の日にみんなにあいさつをするのは、わたしではなくダンなんだって。だから、わたしはしなかったの。

Q:ハーマイオニーを演じることに責任を感じていましたか?

すごく感じていたわ。彼女は画期的なキャラクターだと思うもの。ただのかわいこちゃんじゃなくて、ハリーたちの頭脳でもある、しっかりとした女性だわ。それに、すごく広い心も持っているし。そんな役をメチャクチャにしちゃったら、大変だもの。

Q:現在はアメリカで大学に通われていますが、学生生活はいかがですか?

大好き。今は学業が一番大事なことよ。

Q:これだけ有名になると一般学生と同じ生活というわけにはいかないのでは?

隣の芝生は青いってことだと思うわ。普通のキャンパスライフは送れないかもしれないけれど、ただ学校でピザを食べたりしているだけで、すごくワクワクするの。そういう小さいことでも楽しみを見いだしていけるから大丈夫よ。

Q:シリーズが終わって休みをとることもできたと思いますが、すぐに学生になったのは?

勉強が大好きなの。できる限り何でも知りたい。これでもう十分と思えることがないわ。いつまでも勉強はやめないと思う。知識を吸収することが大好きなのよ。中毒みたいなものね。

■ルパート・グリント「最初は、演じられるか心配だった」

Q:撮影の最終日はどんな気持ちでしたか?

もうこの現場に来ることもないのかと思うと、悲しかったよ。最後の日には皆でバーベキューをして、僕が撮影中に購入したアイスクリームバン(移動アイスクリーム屋が使用するワゴン車)で、アイスクリームも出したんだよ。あれはいい1日だった。

Q:撮影が終わってから、休暇はとりましたか?

うん、友達に会ったりもできたよ。でも、これまでやれなかった役を演じることにも興味があったから、もう新しい仕事は始めているけどね。

Q:いつごろから俳優という職業を本気でやっていこうと思いましたか?

そうだな、シリーズの最初のころは、もちろん子ども過ぎて(役者という仕事が)どういうものなのかわかっていなかったからね。シリーズの半分くらいからかなあ……。

Q:もともとはどんな職業に就きたかったのですか?

シリーズは10歳ごろに始まったからね。その当時はいろいろと考えていたよ。アイスクリーム屋さんにもなりたかったし、帽子のデザイナーなんかもやりたかった。

Q:今からでも挑戦できるのでは?

うん、そうだね!(笑)

Q:自分がロンを演じることに責任は感じていましたか?

それは人気のある本が原作なだけに、読者はみんな自分の中にそれぞれのイメージを持っているからね。最初のころは特に心配だったよ。

Q:今では、どこにいても「ロン!」と呼ばれるのでは?

そうだね、ちょっと変な感じがしているよ。

Q:本作の公開に合わせて来日されるのですね?

そうそう、日本に行くのは2004年以来になるから、すごく楽しみにしているよ!

製作スタッフからもしばしば指摘されるようだが、がんばり屋で責任感の強いハリー、勉強家の優等生ハーマイオニー、気さくで親しみやすいロンのキャラクターは、演じているダニエル、エマ、ルパートの性格にほぼそのまま当てはまる。製作者たちが、子どものころの彼らにそのキャラクターを見いだして配役したのだとすれば、その眼力には驚くばかりだ。撮影を終えて、その役柄から脱皮していく3人も応援したいが、彼らがハリー、ハーマイオニー、ロンでいられる最後のうちの1本となる本作を、まずはお見逃しなく!

(C) 2010 Warner Bros. Ent.
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映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は全国公開中

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