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ルパート・グリント、ボニー・ライト、イヴァナ・リンチ
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
自分の人生と言ってもいいくらいの作品
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』ルパート、ボニー、イヴァナ 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:田中紀子

第1作の公開以来、実に10年もの間続編が製作され続けた映画「ハリー・ポッター」シリーズがついに幕を下ろす。ファンとの別れを惜しむかのように、最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝』は前後編に分かれた2部構成。11歳のときから、主役のハリー・ポッターを演じてきたダニエル・ラドクリフやハーマイオニー役のエマ・ワトソンと共にシリーズを支えてきたロン役のルパート・グリント、ロンの妹ジニー役のボニー・ライト、シリーズ途中から参加したルーナ役のイヴァナ・リンチが本シリーズへの思いを語った。

■ブラジャー姿のダニエルを見ているのは本当に面白かった

Q:10年前、初めて「ハリー・ポッター」の撮影現場に立った日のことは覚えていますか?

ルパート・グリント(以下、ルパート):よく覚えているよ。とにかく大きな機材や、セットに驚いていた。実は僕が初めて撮った場面は、1作目のラストシーンだったんだよ。だから今でもそのシーンを観ると、すごく懐かしい気持ちになるんだ。

ボニー・ライト(以下、ボニー):信じられないけど、初めて現場に立ったとき、わたしはまだ9歳だった。とにかくすべてが珍しくて、圧倒されていたのを覚えているわ。

Q:イヴァナは、映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』からの参加でしたね?

イヴァナ・リンチ(以下、イヴァナ):ええ。このシリーズの大ファンだったから、まずルーナ役を射止めたことがすごくうれしかった! 初日はとにかく緊張して、怖かったのを覚えているわ。もし失敗したら、なんてことばかり考えていた。でも撮影現場ではみんなすごくフレンドリーで、すぐに溶け込むことができたわ。

Q:今回の撮影で、一番楽しかったのはどの場面でしたか?

ルパート:いろいろあるけど、ブラジャー姿のダニエルを見ているのはめちゃくちゃ面白かったよ。その格好でセットの中をうろうろしているものだから、おかしくて、みんなで大笑いしていた。それから、(ハーマイオニー役の)エマとのキスシーンも、小さいころから知っている幼なじみとキスする感覚で、何だか変な気分でおかしかったな。

ボニー:わたしもダニエルとのキスシーンは、すごく面白かった。みんなジョークで「玉ねぎや、にんにくのにおいがしなかった?」なんて聞いてくるのよ。もちろん、そんなにおいはしなかったけど! それに、キスシーンってみんなが思っているほど、ロマンチックなものじゃないの。小さいころから知っているダニエルと機械的にキスをして、とにかくおかしな感じだったわ。

イヴァナ:わたしは、(自分の父親役の)リス・アイファンスに対面したときが一番楽しかった! スクリーンテストのときに初めて会ったんだけど、ただのミーハーな女の子になって、キャーキャー騒いじゃったのを覚えているわ。彼はわたしのアイドルよ。

■撮影を振り返れば、楽しくて笑えることばかり

Q:撮影現場での皆さんの様子が知りたいのですが、10年も共に過ごしていると、やはり仲良しなのですか?

ルパート:そうだね。今回の作品で、ロンはすごく機嫌が悪くて、ハリーに焼きもちを焼いたり、彼を疑ったりするんだ。でも、実際の現場では、ものすごく仲は良いよ。現場で怖い人は、セブルス・スネイプ役のアラン・リックマンかな! 彼は、役に成りきっていたから、現場でも常に僕らに対して威圧感があったよ。

ボニー:子どものころから一緒だから、みんな家族のような存在なの。だから本当に仲良しよ。特にこの作品はシリーズ最後だったから、全員の団結力がすごかった。「絶対にいいものに仕上げる!」って気合を日々感じていたわ。

イヴァナ:最近キャストみんなで集まったときに、わたしが最初どれだけ怖い存在だったのか聞かされたのよ! わたしはその逆で、みんなのことが怖かったのに「君の前では間違ったことは決して言えなかった」なんて言われたわ。確かに最初は人見知りするタイプだし、間違ったことを言われるとかなり頭にきてキツくものを言う方だからかな。ダニエルもわたしが怖かったって言っていたわ。でももちろん、今じゃすごく仲良しよ。皆と仲間になれて、本当にうれしく思ってる。

Q:ハリウッドでは、若くして成功したスターたちがさまざまなスキャンダルを起こしたりしていますが、皆さんはとても落ち着いていますね?

全員:それは、わたしたちがイギリスの俳優だから!

ルパート:一度くらいはパーティーボーイになることも考えたけれど、実際にはなれなかったね。家で家族と過ごしたり、友達とまったり過ごすことの方が楽しいんだ。

ボニー:みんな子どものころにこの作品にかかわり出して、仲間を持てたことはすごく大きいと思う。人気の渦に放り出されても、同じ現場を経験した仲間がいるでしょう? 有名になる前もなった後も、ありのままの自分を知っている友達がいたから、浮き足立つことはほとんどなかったわ。

イヴァナ:ハリウッドの若手スターたちは、きっと現場でストレスを感じているんでしょうね。たくさんのことから解放されたくて、派手に遊んでいるのだと思うの。でもわたしたちは、素晴らしい仲間たちにインスピレーションを刺激されながら過ごしていたし、撮影を振り返れば、楽しくて笑えることばかり。だからストレスを発散する必要なんてないのよ。

■寂しい気持ちを、今まさに痛感しているところ

Q:皆さんにとって「ハリー・ポッター」シリーズとは?

ルパート:ものすごく大きな存在だね。このシリーズは、はっきり言って僕の人生と言ってもいいくらいの存在なんだ。正直、シリーズにかかわる前の自分自身や生活をほとんど思い出せないくらいのものだから、終わりを告げるということは、すごく悲しいよ。撮影の最終日には、もう二度とロン役をやれないんだという気持ちが実感として沸いてきて、むなしいというか、空っぽになった気分だった。本当に一瞬一瞬を楽しんでいたから、これからもっと悲しくなると思う。

ボニー:ルパートが言った通り、今までの素晴らしい経験を思い浮かべながら、それがなくなってしまうという寂しい気持ちを、今まさに痛感しているところなの。この作品を通じて、たくさんのクルーや監督から本当にいろいろなことを学び、多くの刺激を受けてきた。それは、今後のわたしの人生において素晴らしいものになると思っているわ。

イヴァナ:ルパートの言う通り、わたしにとってもこのシリーズは、かかわるより前の人生を思い出せないくらい、大きな存在だった。ルーナという女の子は、あまり障害を気にせず可能性ばかり見る少女なの。彼女からは、チャンスや可能性にかけることの大切さを教えてもらったわ。

Q:皆さんは、今後どんな役者になっていきたいですか?

ルパート:このシリーズに参加できたことを誇りに思っているから、これから「あぁ、あの赤毛のやつね!」みたいなことを言われても、気にすることはないね。シリーズの合間にほかの作品にも出演していたんだけど、ロンと違ったキャラクターを演じることは楽しかったから、これからはもっといろんな作品にチャレンジしていきたいと思っているよ。

ボニー:今役者として大事なことは、異なった役柄を演じることだと思うの。だから、このシリーズでの経験を生かして、良い仕事を選びながら、さまざまな役をやっていくのをとても楽しみにしているわ。

イヴァナ:ルーナという役は、いつも冷静で落ち着いているの。だから、もっと感情をストレートに表現するような幅のある役にも挑戦して、その役を通して成長していきたいわ。

「イギリス人だから!」と笑いながらも、本当に落ち着いた、大人の雰囲気の3人だったが、言葉の端々からは、本作への熱い思いが伝わってきた。全員が愛情を持って、これまでの10年間を心から誇りに思っているからこそ、シリーズ最終作は、最高に自信を持った作品をファンに届けたい。そんなキャストたちの秘めたる情熱は、きっとスクリーンからも伝わってくるはずだ。

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は全国公開中

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