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イースターって? イースター・バニーって何!?

イースターは日本語でいうところの復活祭。この祝日は毎年、春分の日を過ぎた初めの満月から数えた最初の日曜日(ややこしいっ……!!)に来ることになっています。今年はその日曜日にあたるのが4月24日キリストが復活したことを祝うとともに春の到来を祝う日で、キリスト教が重んじられている欧米・欧州諸国では非常に重要な祝日の一つです。そして、クリスマスのサンタクロース同様、祝日前夜にプレゼントを運んできてくれる使者が、『イースターラビットのキャンディ工場』の主人公にもなっているイースター・バニーこと「復活祭のウサちゃん」というわけなのです。

ウサギは古くから多産のため生命の象徴とされており、さまざまなことが新たに躍動し始める春のシンボル、復活祭のマスコットとして親しまれてきました。イースター・バニーの重要な役割は、サンタクロースのそれに似て、祝日の前夜、イースター・エッグと呼ばれる色とりどりにデコレーションされた卵とキャンディーなどのプレゼントを春の訪れと共に子どもたちに届けること。イースターの朝に行われるのが定番となっており、前日の晩、親たちが庭や家の中に隠したイースター・エッグやキャンディーを、子どもたちが朝になって捜し出すというゲームが行われるのです。アメリカでは毎年、大統領一家が住むホワイトハウスでも選ばれた子どもたちを招いてイースター・エッグ捜しが行われるのが定例となっています。

E.B.が「家業」を継がないと大変なことに……!

さて、皆さんは主人公E.B.の名前が「イースター・バニー(Easter Bunny)」の頭文字であることに気付いていましたか? E.B.は由緒あるイースター・バニー家の跡継ぎ息子。イースター・バニー王であるパパうさぎは世界の子どもたちにイースター・バスケットを届ける仕事だけでなく、無数のヒヨコたちを従業員として抱え、世界中のイースター・エッグや色鮮やかなイースター用キャンディーを生産する工場も営んでいる重要な存在です。

息子のE.B.は、お父さんが現役イースター・バニーから引退するにあたっていよいよ「家業を継ぐように」言われるのですが、親に決められた人生を歩むよりも昔からのロック・スターになる夢が捨てられなく……。自分がいなければ春の使者が不在になるばかりか、世界中の子どもたちをイースターに失望させることになることも考えず、イースター・バニー即位式を目の前にハリウッドへ行くために家を飛び出してしまいます。スターを夢見て家出したE.B.がハリウッドで見つけたものとは……?

映画『イースターラビットのキャンディ工場』の楽しみ方を先取り!

老若男女が楽しめるストーリーというのが、映画『イースターラビットのキャンディ工場』が大ヒットした理由の一つに挙げられるでしょう。ただ、それだけではほかにもたくさんの映画がありますし、ハリウッドはそんなに甘い世界ではありません。本作の魅力は、日本でも大ヒットしたアニメ映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』の製作チームが手掛けた、映像クオリティーの高さとユーモアの素晴らしさではないでしょうか。

例えば、イースター・バニーのキャンディー工場。そのカラフルさには思わず感嘆の声が漏れるほどで、見ているだけでワクワクしてきます。『怪盗グルーの月泥棒 3D』をご覧になった皆さんは、怪盗グルーの手下だった黄色軍団のミニオンたちを覚えていますでしょうか? イースター・バニーのキャンディー工場で働いているヒヨコたちは、何やらミニオンをほうふつさせていて、怪盗グルーを観た方なら、思わず笑ってしまうはずです。

また、声を担当している俳優たちにも要注目! E.B.の声を担当しているのは、今やハリウッドは彼をなくしては語れない(言い過ぎ!?)ラッセル・ブランドというコメディー男優。ミュージシャンが本業でもないのに昔からワイルドな黒髪ロングヘアーロック・スター的なオーラがあるラッセルは、イギリス出身のコメディー俳優。本国では最高に笑わせてくれるコメディアンとしてすでに人気者です。

映画『寝取られ男のラブ♂バカンス』でサラを寝取ってしまうロック・スターのアルダス・スノーを演じ、アメリカでもブレイク! 同年、「一番カッコいい司会者枠」といわれているMTVミュージック・アワードのホストに抜てきされ、彼のコメディーセンスとアナーキーなユーモアが大ウケしました。2010年にはアルダス・スノーを主人公にした『ゲット・ヒム・トゥ・ザ・グリーク(原題)/ Get Him to the Greek』が公開され、ますます人気者になったラッセル。現在ハリウッドでは「要注意」のセレブなのです!

さらに、E.B.のパパであるイースター・バニー王の声はテレビ人気シリーズ『ドクター・ハウス』のハウス先生ことヒュー・ローリー、そしてE.B.が家出をした後バニー王国を乗っ取ってイースター・ヒヨコ(!)に成り上がろうとたくらむキャンディー工場主任カルロスには、人気アニメ番組『ザ・シンプソンズ』ファンにはおなじみの俳優/声優のハンク・アザリアがふんしています。

東日本大震災、そして原発事故と日本全体が暗い気分になりがちな今年の春ですが、2時間足らずの間、現実を忘れて楽しみ、明るい気持ちで映画館を後にしていただければ、映画に携わるものとしてこんなにうれしいことはありません。こんなときだからこそ楽しい映画を観て元気を出すのも復興への大切な一歩ではないかと思うのです。
(取材・文 神津明美 / Addie・Akemi・Tosto)

About Addie

高校留学以来ロサンゼルスに在住し、CMやハリウッド映画の製作助手を経て現在に至る。アカデミー賞のレポートや全米ボックスオフィス考など、Yahoo! Japan、シネマトゥデイなどの媒体で執筆中。全米映画協会(MPAA)公認のフォト・ジャーナリスト。

楽しむ心を忘れずに、無理せず頑張って、日本!

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