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深田恭子、小池徹平
『豆富小僧』
何も考えずに昔の自分に戻れた
『豆富小僧』深田恭子、小池徹平 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ編集部・森田真帆 写真:吉岡希鼓斗

日本初の長編3Dオリジナルアニメ『豆富小僧』は、妖怪たちがスクリーンから飛び出すゴールデンウイークにぴったりの楽しい作品だ。京極夏彦の原作をユーモラスにアニメ化した本作で、豆腐を持ってただ立っているだけの「怖くない」落ちこぼれ妖怪・豆富小僧をかわいらしい声で演じるのは、ドラマや映画で大人気の深田恭子。豆富小僧の小さな友達の妖怪・袖引き小僧をバラエティー、歌手、俳優と多方面で活躍している小池徹平が、躍動感たっぷりに演じている。本作が初共演となった深田と小池が『豆富小僧』ワールドを語り尽くした。

■ 画面から飛び出す愉快な妖怪たちに2人も興奮!

Q:完成した作品を観ていかがでしたか?

深田恭子(以下、深田):わたしは作品を観たときに、豆富ちゃんが自分の飼っているわんちゃんに見えて、かわいくて仕方がなかったです。だから皆さんも、自分のお子さんだったり、自分にとってすごくいとしい存在に重ねられると思うんです。

小池徹平(以下、小池):僕は3Dならではの迫力に驚かされました。妖怪が飛び出してきたリ、絶対飽きないのでぜひ家族連れで観てもらいたいですね!

深田:そうですよね。妖怪の登場シーンは特に3Dが効果的に使われていて、観ていてすごく楽しかったです。妖怪の世界と3Dってこんなにマッチするんだと驚きました。

小池:僕なんて、もう大人なのに妖怪が飛び出しただけでめちゃめちゃ興奮しちゃいました。

Q:お二人の声がキャラクターにぴったりで素晴らしかったのですが、どうやって声を作っていったのですか?

深田:最初はどこまでかわいらしくすればいいんだろうって、迷いながらやっていたんですけど、達磨(だるま)先生役の武田(鉄矢)さんと小池さんと一緒にアフレコをするようになってから、すごく演じやすくなりました。

小池:僕はどんぐりのキャラクターだったので(笑)。いったいどんなふうに演じればいいのか、わからなかったんです。でも深田さんがおっしゃるように、3人で演じるとすごくリラックスできましたね。

深田:小池さん、自分からアイデア出していましたよね?

小池:そうなんです。悩んでいたときにふと、関西弁なら面白いかも……と思って、監督さんにアイデアを出したら「いいよ」って言ってくださって。関西弁にしてみたら、自分の中でつかめた感じがしたので、関西弁で通すことにしたんです。

■武田鉄矢とのアンサンブルを楽しんだアフレコ現場

Q:武田さんとの共演はいかがでしたか?

小池:ほかのキャストさんたちはみんなバラバラだったんですけど、僕ら3人は、唯一一緒にアフレコできたメンバーだったんです。武田さんは本当にプロフェッショナルですごかった!

深田:うん、すごかったですよね。セリフがないところでも「あ、じゃあ僕ここはちょっと相づち打っておきましょう」と提案されたり。

小池:「ここ入れた方がいいでしょ!」みたいなね。

深田:武田さんが先頭で引っ張ってくれていたので、助かりました。

Q:声だけの演技はとても大変そうですが、苦労したシーンはありましたか?

深田:音のないスタジオで声だけで演じるのってすごく難しいんです。声優さんて本当にすごいと改めて思いました。テンポが速いシーンは特に難しくて。ちょっとボーっとしただけでセリフが追いつかなくなっちゃうし。さらにみんなの声にはかぶっちゃいけなかったり、すごく大変でした。でもギャーとか、ワーとか言うシーンはけっこう楽しかったです。吹き飛ばされちゃうときも、ワーーーと言ったのですが、普段はそんなに声を出さないので、楽しみながら演じました。

小池:僕は経験が浅かったので、慣れるまでにすごく時間がかかって大変でした。武田さんが演じる達磨(だるま)先生と僕が、スクリーンの隅で踊っていたりするシーンがあって。そこをアドリブでって言われても、「何を言えば!?」とすっごく困りました(笑)。

■妖怪を演じていても、実は2人とも怖がり!

Q:妖怪がたくさん出てきますが、お二人のお気に入りキャラクターはどの妖怪ですか?

深田:わたしは死神の登場シーンがかっこよくて好きなんですけど、達磨(だるま)先生も好きです。実は達磨(だるま)先生のおなかにある「寿」という漢字、そのときの気持ちや状態によって変わるんですよ。怒っているときは「怒」になっていたり、寝ているときは「眠」ってなっていたり。それに気付いたときは「かわいい~!」とテンションが上がりました。

小池:僕は死神です。死神って怖いイメージがあったんですけど、声を演じている大泉洋さんのキャラクターがすごく反映されていて、面白かったです。なんか、嫌々仕事で死神をやっている感じが、“イイ死神”って感じでした。こんな死神がいればいいなって思いました。

Q:映画の中では、現代の世界で妖怪をも恐れない怖いもの知らずになってしまった人間たちが登場しました。お二人には、怖いものってありますか?

小池:僕はめちゃめちゃビビリです。でもホラー映画とか怖い話とか、観たくない、聞きたくないって思っているのに観ちゃうんですよね。特に日本のお化けは怖い! アメリカのホラーの方が大丈夫ですね。

深田:そういうのありますよね。わたしなんて、何でも怖い! 暗闇もすごく怖いし、狭いところも怖い。そういうの大丈夫そうって思われているみたいなんですけど、わたしも小池さんと同じでかなりの怖がりなんですよ。

■大人になっても忘れてはならない、子ども心

Q:この映画を観ていると子どものころの純粋な思いがよみがえった気がしました。お二人はどんなお子さんでしたか?

深田:わたしは書道にピアノ、水泳と習い事ばかりでした。厳しい親だったので、まじめでしたね。でも、そのときにやめずに頑張れたので、一つのことを続ける大切さを母に教えてもらった気がします。

小池:僕も習字とそろばんに通っていました。でも空手を習いに行ったときは、「人を殴るのは嫌だ!」って言ってやめちゃいました。単純に痛かっただけなんですけどね(笑)。あとは、放課後鬼ごっこばかりしてやんちゃでした。

Q:お二人にとって、失いたくない子ども心はどんな心ですか?

深田:わたしには6歳年下の妹がいたので、子どものころから大人だったんです。でも、豆富ちゃんを演じているときは、何も考えずに昔の自分に戻れた気がしました。豆富ちゃんのような純粋な気持ちは忘れたくないですね。

小池:遊び心を忘れたくないですね。子どものころって、ちょっとしたガラクタでも何でも遊び道具にしていたなって。例えば牛乳のキャップだけでもメンコができたり、お金を掛けないで遊べる方法を見つけられていましたよね。まさに遊びの達人! あのころの遊び心は、今でも失いたくないなって思います。

Q:この映画はきっと全国の子どもたちが楽しみにしていると思います。作品を通して、子どもたちに学んでほしいことはありますか?

深田:豆富ちゃんが、「お母さんは温かくて柔らかい」って言うシーンがあるんです。わたしはその言葉がすごく好きなんです。お子さんたちにも、ぜひお母さんの温かさを実感してほしいです。お母さんに甘えられるのは今しかないので、いっぱいお母さんに甘えて、感触を覚えておいてほしいですね。

小池:この映画で豆富ちゃんは一人で旅に出るんですけど、今の子どもたちにもどんどん冒険してほしいなって思います。例えば、危険な目に遭ったり悪いことをしてしまったときも、そこで感じた恐怖や怒られたときの気持ちってすごく大事だと思うんですよね。僕自身、子どものころはケガだらけだったんですけど、逆に自分自身でいろんなことを知ったんです。だから豆富ちゃんが一人旅に出たのは、すごくすてきなことだと思いました。

映画に登場する妖怪たちを、「あれはかわいかったよね!」と楽しそうに話す深田と小池は、まるで子ども時代にタイムトリップしたかのように無邪気にはしゃいでいた。この映画を観れば、きっと誰もが2人のように子どもに帰って楽しめるはず。迫力ある3Dの妖怪たちと、最高に楽しい冒険の時間を過ごしてもらいたい。

映画『豆富小僧』は4月29日より3D&2Dで全国公開

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