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『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント インタビュー

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『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』ダニエル、エマ、ルパート インタビュー

さようならハリー、ロン、ハーマイオニー

取材・文:山口ゆかり

もはや知らぬ人はいないといっても過言ではないJ・K・ローリングの原作と共に社会現象にまでなった映画シリーズの完結編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』。10年もの間、世界中の注目を集めるメイン・キャストという大役を果たしてきたダニエル・ラドクリフルパート・グリントエマ・ワトソンの3人。本作撮影中のラドクリフ、グリントと、撮影を終えたワトソンが語った。

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ダニエル・ラドクリフ「僕のハリー・ポッター」

ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント

Q:撮影も終盤ですね。どのようなお気持ちですか?

ダニエル・ラドクリフ(以下、ダニエル):(注:以下の回答には本作のストーリーに触れているところがあります)すごくワクワクしているんだ。本当に楽しみにしてたから。今はあと2、3週で撮影を終えるところだけど、19年後の(ホグワーツ特急の始発駅である)キングス・クロス駅のシーンがすごく楽しみだよ。ちょうど今、子役をオーディションで選んでいるんだけど、そのシーンでは、きっと、とても変な気持ちになるんじゃないかな。最初のころを思い出して懐かしい一方で、このシリーズがもう終わるということでもあるし。動揺して悲しくなると思うよ。これから、今までやりたくてもできなかったことがやれたり、仕事のオファーに「あと2年は無理かな」みたいなことを言わなくて済むのはうれしい。でも、その反面、この10年、ここが第二の家だったから、当分、とても悲しくなりそうだよ。

Q:これから目標とする俳優はいますか?

ダニエル:(本シリーズでシリウス・ブラックを演じた)ゲイリー・オールドマンかな。一緒のシーンで、たくさんのことが学べたと思う。仕事の幅が最も広い俳優の一人だから、彼は何でもやれるんじゃないかな。あとはヒュー・ジャックマンとか。だって、『X-MEN』シリーズみたいな世界中の人が観るような映画の後に、舞台もやるんだから。ヒュー・ジャックマンだったか、それともガイ・ピアースか、どちらにしてもオーストラリアの俳優だけれど、そのどちらかが、「映画の合間に舞台をやることで、常にシャープでいられる」と言っていたインタビューを読んだことがあるんだ。それはまったく、その通りだと思う。映画は、舞台ほどには俳優として試されないから。

Q:あなたが出演しないハリー・ポッターを観てみたいと思いますか?

ダニエル:僕が出演しないなら、僕ができないようなことも含めて、何でもやれるだろうね(笑)。以前、5歳くらいの小さなかわいらしい男の子が「ハリー・ポッターをやってみたい」と言っていたんだ。それには僕も「10年後に来てごらん。リメイクを作るかもしれないよ」と答えた。どうなるかはわからないけどね。でも、もしもリメイクがあったとしても、すぐに参加したいとは思わないんじゃないかな。僕は僕のハリー・ポッターを長い時間をかけてやったし、大好きだったから。

ルパート・グリント「ほんとうに面白い映画」

ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント

Q:この映画の一番の見どころはどこだと思いますか?

ルパート・グリント(以下、ルパート):たくさんのバトル・シーンがあるんだ。すごいよ。

Q:ラストシーンの感想を聞かせてください。

ルパート:(注:以下の回答には本作のストーリーに触れているところがあります)台本を読んだときはショックを受けた。でもきっと、本当に面白い映画になるんじゃないかな。キングス・クロス駅のシーンに登場する、19年後の自分の姿をを自分でも見てみたいと思うくらいだからね。

Q:俳優として、やってよかったと思うシーンはありましたか?

ルパート:ある場面で一人のキャラクターが横たわっていて、それが遺体だと認識するシーンだね。すごく奇妙な感じで、悲しかった。

Q:そのときの演技には納得されていますか?

ルパート:演じている側にとっても、本当に不安でたまらないシーンだ。実際そういう場面に遭遇したことがないから、観客にどう見えるのか、本当にわからない。

Q:ロンを演じることから、俳優として学ぶことが多かったようですね。

ルパート:ロンはどんどん複雑なキャラクターになって、いろいろな面が出てくるから、演じる方も自分をもっと追い込まなくてはいけなかった。身体的にも、以前にはなかったような、たくさんのスタントがあったし、走り回ったしね。でも、面白かったし、今は本当にロンを演じることができてよかったと思っている。

Q:ロンとも、本作でお別れですね?

ルパート:第1作で初めて演じてから、10年にもなるからね。人生の半分にあたる長い期間、ロンを演じてきたことになるから、それは寂しくなると思うよ。

エマ・ワトソン「忘れ去られる女優は痛ましい」

ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント

Q:本作で ハーマイオニーともお別れですね。

エマ・ワトソン(以下、エマ):本当に悲しいわ。ハーマイオニーはわたしにとって、古い友達みたいなものだったから。

Q:今後の女優活動を考える上で、ハーマイオニーのイメージがつきまとうことはどう考えていますか?

エマ:みんなに同じことを聞かれるけど、そのことについてはまったく心配してないわ。ハーマイオニーは素晴らしいキャラクターよ。本当に、誰にも忘れてほしくない。

Q:これからも、「ハーマイオニーだ」と思われることがあると思います。

エマ:忘れ去られる女優は哀れだから、覚えていてもらえるのはうれしいと思うわ。それに、わたしはまだ成長もしているし、外見も変わっていく。すでに女優として完成しているわけではないものね。ものを知らないだけかもしれないけど、そのことについては本当に心配していないの。

Q:エマさんは女優業と並行して、大学にも通われていますね。学業と演技を両立していく上で、モデルとしている女優はいますか?

エマ:たくさんいるわ。ジョディ・フォスター、グウィネス・パルトロー、ヒラリー・スワンク、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、ナタリー・ポートマン……そういう人たちがわたしにとっての目標ね。でも、わたしは自分の勘に従って、自分の道を進むわ。

Q:ルパートさんが、「あなたとはあまり連絡が取れない」と言っていましたが、それは本当のことですか?

エマ:そうね。彼とは、もう二度と会うこともないわね……っていうのはうそよ、もちろん(笑)。わたしたちは一緒に大きくなったのよ。もうきょうだいみたい。連絡を取り合わないなんてことは有り得ない。


ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント

撮影の合間のインタビューに、出演シーンから息を弾ませるように出てきたラドクリフ。コートが脱げないほど肌寒かった撮影所で、ラドクリフは半そで姿でうっすら汗ばんでいるほどだった。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は、その撮影の気合が感じ取れる力の入った作品になっている。見終わった観客は、10年にわたる壮大なシリーズが完結したことに対する満足感の一方で、もうこの魅力的なキャラクターたちに会えないのかと寂しくなってしまうかもしれない。

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映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』は7月15日より全国公開

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