シネマトゥデイ

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ミラ・ジョヴォヴィッチ、オーランド・ブルーム
『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』
ポップコーン片手に楽しんで!
『三銃士』ミラ・ジョヴォヴィッチ、オーランド・ブルーム 単独インタビュー

取材・文:山口ゆかり

原作の小説はもちろん、これまでにも数え切れないほどの映画、テレビドラマ、演劇として親しまれてきたアレクサンドル・デュマの「三銃士」。その歴史的名作を、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督が、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』として映画化。今、また映画としてよみがえらせる意義とは? キーとなるミレディを演じたミラ・ジョヴォヴィッチと、初挑戦の悪役バッキンガム公爵で新たな魅力を見せるオーランド・ブルームが語った。

■これまでにない役柄とこれまでにない3D時代劇への挑戦

Q:今までとはまた違った役柄への挑戦となりましたね。

ミラ・ジョヴォヴィッチ(以下、ミラ):そうね。この映画のすごいところは、古典的な話を、現代的で目を見張るくらい壮大なものにしてみせたところよ。ポール(・W・S・アンダーソン監督、ミラの夫でもある)にとっては、とても大きな試みなの。彼を誇りに思うわ。これまでにない3D時代劇よ。まるでショーケースに並べられているかのように素晴らしいロケーションや衣装も魅力的。これ以上の3D時代劇は考えられないわ。

Q:演じるのは難しかったですか?

ミラ:これまではアクションの振り付けを覚え、それをやる体力を保つのに苦労していたけど、今回はそれに加えて、ドレスに苦労したわ。振り付けを覚えても、それをドレスで、コルセットを着けてやるとなると、まるで違ったの。

Q:そんなアクションシーンは、ヨーロッパ・チャンピオンにフェンシングを習って挑んだと伺いました。

ミラ:ええ、わたしたちみんな、ゴールド・メダリストに習ったのよ。フェンシングはやったことがなかったけど、それほど難しくなかったわ。“スパゲティ剣法”よ。チュクチュクチュ(伸ばした腕でスパゲティを絡め取るようなしぐさ)ってね(笑)。でも、ここでも問題だったのはドレス。相手との距離感がつかみにくかった。

■描かれる17世紀という時代

Q:ミレディは、現代的な女性ですね。

ミラ:その通り。そしてミレディはとても複雑な女性でもあるわ。結局はアトス(三銃士の一人、マシュー・マクファディン演じる)をすごく愛しているのだから。17世紀を想像してみて。こんなに才能ある女性なのに、自分の土地も財産も持てないし、従者がいなくては外にも出られない。この時代に閉じ込められた女性なんだと思ったら、とても彼女に共感したわ。法の中で何かしようとしても、できるのは刺しゅうをしたり、お茶を飲んだりするくらいのもの。それでは気が変になってしまうわ。だから、違法行為をして人を欺く彼女は、この古典的なお話の中で、現代的な女性になっているの。彼女はあるとき以降、最後の最後を除いて本当の笑顔を見せなくなるのだけれど、そこに彼女の本心が表れていると思うの。

Q:実際の古いお城でも撮影したそうですね?

ミラ:そうなの。将来、もっと3Dが普及したら、旅行番組とかで使ったらいいと思ったわ。そこまで行けない人でも、行ったように感じられるから。わたしたちが撮影に使った中には、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画が撮影されて、彼らがドリルで穴を開けたりしたせいで、二度と撮影許可が下りなくなっていたお城もあるの。それ以来40年ぶりに撮影許可が取れたのよ! わたしたちは、ちゃんと美術館の中のもののように扱ったわ。

■デヴィッド・ボウイのような悪役

Q:悪役を演じるのは、いかがでしたか?

オーランド・ブルーム(以下、オーランド):楽しかったよ! 例えば三銃士役の方なら、これまでにも似たような役をやってきたけど、バッキンガム公爵は僕にとってありがちな配役ではなかった。それに、古典的な話を2011年の観客に向けて語り直すというこの映画の題材もいい。だから、この役をつくっていくのは、すごく楽しかった。

Q:バッチリ決めた髪形や派手な衣装がロックスターのようでした。

オーランド:そうだね。ポール(・W・S・アンダーソン監督)は、そういうものを望んでいた。時代劇というより、現代的で新鮮なものを作ろうとしていた。きらびやかな衣装のイメージは、デヴィッド・ボウイ。彼は、ジギー・スターダストを名乗って、すごい衣装でキャラクターを作っていただろ? バッキンガム公爵というキャラクターの中に、そういう衣装でも自分を作るロックスターみたいなものを持ち込んでみたんだ。そうしたら、すごく面白いキャラクターになったよ。

Q:衣装も楽しめたということですね?

オーランド:そう。バッキンガム公爵は、すごく裕福だし、イギリス国王に仕える中で大きな権力も持っていたけど、セクシュアリティーに疑問を持たれた人物でもあるんだ。どうやって国王に近づいたかということを含めてね。当時のイギリスは最強の国で、そのパワーをまとってやってきて、フランス国王を圧倒するというエゴの大きさが衣装にも表れているよね。

■飛行船でド派手に登場

Q:現代風であるということで、原作とはかなり印象の違った作品になりましたが……。

オーランド:もし純粋に原作を楽しみたかったら、本を読んでもいいし、これまでの映画化作品の中から原作に忠実なものを選んで観るのもいい。それとは別に、この映画をポップコーン片手に楽しむという選択肢もあっていいんじゃないかと思うよ。

Q:飛行船まで出てきますからね。

オーランド:今で言ったら、フェラーリかな。フェラーリに乗ってやってきて、派手にバーンと登場ってところ。そういうのが、本当に演じていて楽しかったよ。

得意のアクションを豪華なドレス姿で見せてくれるミラに、いつものヒーローから一変、悪役でノリノリのオーランド。現場の楽しさが、スクリーンからもにじみ出ている本作。舞台となるヨーロッパのお城や塔の数々も、3Dで広がりと高さが感じられ、リアルに堪能(たんのう)できる。オーランドのお勧めに従って、スナックやドリンクを楽しみつつ、現代的三銃士体験をしてみるのもよいかもしれない。

(C) 2011 Constantin Film Produktion GmbH, NEF Productions, S.A.S., and New Legacy Film Ltd. All rights reserved.

映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』は10月28日全国公開

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