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五十嵐信次郎&吉高由里子
『ロボジー』
ガッシー&由里子の50歳差『ロボジー』トーク!
映画『ロボジー』五十嵐信次郎&吉高由里子 単独インタビュー

取材・文:森直人 写真:尾藤能暢

家電メーカーが開発した二足歩行ロボット「ニュー潮風」の中に、実はおじいちゃんが入っていた!? キテレツな珍騒動を描くコメディー映画『ロボジー』は、『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』の人気監督・矢口史靖の最新作だ。ロボットの中に入る主人公・鈴木重光を演じるのは、オーディションで選ばれた新人・五十嵐信次郎。実は彼、俳優・ミュージシャンとしておなじみのミッキー・カーチス。そして、ロボットオタクの女子大生・葉子役を、吉高由里子が務めた。撮影以来、すっかり仲よしの二人が、爆笑トークを繰り広げた。

■ガッシー&由里子、50歳差の異色コンビ!?

Q:お二人は初共演ですね。お互いの印象はいかがですか?

五十嵐信次郎(以下、五十嵐):由里子は、楽しい女の子です。一緒にいて飽きない。

吉高由里子(以下、吉高):わたしも楽しいです。すごくファンキーな方で。試写会の時も「イエイ!」とか「ウオウ!」とか言いながら舞台あいさつに出ていらして、ライブみたいに観客をあおりながら登場する人って初めて見ました。それは、昔からロックをされているミッキーさんだからできることですよね! わたしがやったら、「大丈夫?」と思われてしまうかもしれない……(笑)。

五十嵐:ちょっと由里子、(自分を指差して)ミッキーじゃなくて五十嵐です。

吉高:あっ、そうでしたー! ガッシーさん。

五十嵐:新しい呼び名が出てきたな(笑)。

Q:お二人は、ちょうど50歳差なんですよね? 誕生日も1日違い。

五十嵐:えっ、知らなかった。7月23日生まれだけど?

吉高:わたし22日です! でも星座は違いますね。ちょうどかに座と獅子座に分かれる境目だから。あと干支は辰年です。

五十嵐:辰年の女は強いんだよなあ。おれ、獅子座の寅年なんだよ。

吉高:寅年の男も強いです。わたしのお兄ちゃんがそう。

五十嵐:強い者同士だね。しかし73歳と23歳か……。それ聞いただけでうなだれちゃうねー。

吉高:そんなー! 元気出してください。

Q:それにしてもこの映画、おじいさんが中に入ったロボットに、理系の女子大生が恋しちゃうって、すごい設定ですよね?

五十嵐:まず発想が面白いよね。おれは矢口史靖監督の映画が大好きで、公開作は全部観ている。日本では数少ない本物のコメディーを撮れる映画監督だと思うよ。

■吉高由里子はロボットみたい!? 何も知らずに受けたオーディション秘話

Q:今回の役はオーディションでの選出だったんですよね?

五十嵐:映画の中にもオーディションシーンがあるけど、あれと同じように、おれもほとんど何も知らずに行ったんだよ。主役だってことも知らなかった。まさか自分がロボットの中に入るハメになるとは思わなかったな。矢口監督いわく、「最初に本当のことを言うと、逃げられるんじゃないかと思ったんです」って。

吉高:わたしもよく知らないままオーディションに行きました。それでいきなり、「はい、ロボットへの愛情の熱で爆発しちゃう女の子やって」とか言われて、「何それ(笑)」とか思って……。

Q:ロボットオタクの女の子という葉子の役柄って特殊ですもんね。

吉高:はい。わたし、無趣味な人間なもので、オタク役というのもあんまり例がないことですし。周りにロボットを研究している人もいないですし、セリフは聞き慣れない言葉ばっかりで。「はあ……」と思いましたね。しかも難しいことを結構早口でしゃべらなきゃいけないんですよ! ハキハキしゃべるのが本当に苦手なので、苦労しました。

五十嵐:でもさ、あとで監督から聞いたんだけど、オーディションで、「これやって」と言われた以上のことを由里子はやったんだって。周りに対してサービス精神満点なんだよね。

吉高:いやいや(照)。

五十嵐:やり出したら止まらない。それは、ネジを一本なくしたロボットみたいでもあるね(笑)。

吉高:あはは。それならネジを捜さなきゃ!

■五十嵐が起用された本当の理由!? 総重量30キロの“ロボット”に悪戦苦闘!!

Q:五十嵐さんは「ニュー潮風」のロボットスーツを実際装着しているんですよね?

五十嵐:着けているよ。総重量30キロ。全部ネジ止め。装着するのは毎回小一時間掛かって、外すのに40分くらい。着けている間は身動き取れないし、トイレも行けないし、とにかく寒いんだよ! 撮影期間が真冬だったから。

吉高:1月から2月でしたもんね。横殴りの雪とか降ってきて。

五十嵐:「(ロケ先の)九州は暖かいから」って期待して行ったら、実際はマイナス2度だよ! それで、おれの体に合わせてギッチギチに作ってあるから、下にはカイロも入れられなかった。

吉高:鉄だからどんどん冷たくなってくるんですよね?

五十嵐:そうなんだよ! 風が吹くと冷えてくる。しかもおれ、本当に寒いのが嫌いなんだ(笑)。

吉高:わたし、ロボット役じゃなくて本当に良かった(笑)。

五十嵐:この役におれを選んだ理由の一つに、やたら健康っていうのもあると思うよ。

Q:ロボットになる前の鈴木重光も「普通のおじいさん」で、 “ミッキー・カーチス”というイメージからすると完全に異色ですよね。

五十嵐:全然違うよね。ヒゲもそったし髪も切ったし。でもやったことないことをやるの、楽しいじゃないですか! おれ、「やったことないこと」ばかりに手を出している人生だからさ!(笑)

吉高:わたしも、ロボットに恋する役はやったことなかったですよ。最初は「どうしよう」と思ったけど、「ニュー潮風」の顔を見たら、すっごくかわいかった!

五十嵐:かわいいよね。

吉高:動きも、滑らかじゃないところがいいんですよね。“初期”な感じがして。

五十嵐:それは……あの動きが限界なんだよ! でも、手作り感とレトロ感が良かった。CGなしってのがさ。

■「ニュー潮風」は監督自身!? 矢口史靖ワールドにたじたじ!

Q:お二人とも矢口監督の作品に出演されるのは初めてですが、監督の印象は?

吉高:ブレない時間軸を持った監督さんでしたね。誰にも入ることのできない絶対領域があるというか。

五十嵐:バリアみたいなね。最初、この監督、何を考えているのかわかんないなって思わなかった?

吉高:思いました! だから、「とりあえずこの監督とは握手から始めよう」と思って、いつも撮影が終わったら、どんなに遠くにいても監督の手を握りにいきました(笑)。

五十嵐:取っつきにくいわけではないしね。たぶん、目の奥の方で何かを探っているんだよ。しかし、本番直前に耳元でささやくのには、参った! 例えば、「ちょっとコケてみてください」とか、脚本にないことを突然、スタッフにも知らせずにささやくんだよね。

吉高:Sですよね! 難しいセリフを言わされたり、ロボットの中に入れられたり(笑)。見た目はかわいらしい監督なんですけど。

五十嵐:そう、見た目はロボットそっくり。

吉高:本当だ! 「ニュー潮風」は監督自身なのかも……!?

Q:さて、これから公開に向けて、観客にはどんなふうに届いたらいいと思いますか?

五十嵐:今、日本は大変なときなので、新年をこの映画でとりあえずスタートさせてほしい。いっぱい笑って、ちょっとホンワカしてね。『ロボジー』で2012年を乗り切ろう!

吉高:ロボジーってスーパーおじいちゃんだから、この映画をきっかけにシニアさんが積極的に映画館でデートするようになったらいいのになって思います。若い人たちと混じって、みんなで盛り上がってほしい!

聞いているうちに年齢差を忘れてしまう二人のトークは、年配の方から孫の世代まで観客を選ばないこの映画の楽しさそのものと重なり合う。頑固で偏屈なおじいちゃんや、風変わりな女子大生の心の変化を描く『ロボジー』は、多種多様な人々の「これからの生き方」を問う群像劇でもあるのだ。そして五十嵐や吉高のように、人生をポジティブに楽しんでいる人たちが作った映画だからこそ、今の日本を元気にする痛快コメディーが誕生したのだろう。

(C) 2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ

映画『ロボジー』は1月14日全国東宝系にて公開

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