シネマトゥデイ

ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』
ユニークで新鮮な、僕たちらしい「シャーロック・ホームズ」
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ 単独インタビュー

構成・文:シネマトゥデイ編集部

世界で最も有名な名探偵をまったく新しい解釈で描き出したアクション・アドベンチャー・シリーズ第2作の『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』。本作で時にかっこよく、時に情けなく(?)ホームズを演じたロバート・ダウニー・Jrと、毒舌が魅力なその相棒・ワトソンを演じたジュード・ロウが、ハマリ役と評されたキャラクターやお互いのコンビネーションについて語り合った。

■最高のタイミングで、最高のキャラクターを演じられた

Q:前作『シャーロック・ホームズ』での共演を楽しまれたということですが、こうしてまた共演できたことはいかがでしたか?

ロバート・ダウニー・Jr(以下、ロバート):僕たち二人もホームズとワトソンのように仕事第一と考えているから、一緒にいる時間のだいたい99パーセントは懸命に努力しているね。僕たち二人は一緒に汗を流すのが好きなんだ。とにかく全力投球している。

ジュード・ロウ(以下、ジュード):この仕事が好きなんだよ。

ロバート:好きだね。前作ではお互いセットで出会って数シーン撮ってから、何週間にもわたってずっとアクションシーンを一緒に撮ったんだ。そうしたことによって、何をするよりもジュードのことをよく知ることになったと思っているよ。

ジュード:時にはどんなに素晴らしいキャラクターであっても、それを演じさせてもらえるのが、自分の人生の中でいいタイミングではないと思える場合もあるし、自分の人生が最高だと思えるときに、演じる役は最悪だということもある。そしてまた、時には人生の最高のタイミングで素晴らしい役に恵まれることもあるわけだ。今回はまさにそれだ。だからロバートが言ったように、二人共全力投球しているけれど、最高に楽しんでいる。絶妙なバランスだよ。

ロバート:『シャーロック・ホームズ』は成功したけれど、何よりも重要だったのは、俳優の組み合わせが最高だったということだ。今まで誰にも「相手役とのスクリーン上の相性が最高ですね」なんて言われたことはなかったよ。それこそがこの映画を最高のものとした要因であり、それ以外のことは自然と付随してきたようなものだった。

■これまで実現しなかったシャーロック・ホームズ像

Q:では、シリーズ化されたことはお二人にとってもうれしいことだったんですね。

ジュード:実は、ほっと胸をなで下ろしたんだよ。1作目ではたくさんのアイデアを出し合ったり、原作の細かいディテールを掘り下げてみたりした。それでもうまく入れることができなかったことがあり、それはプロモーション中にも「こういうふうにできたら最高だったよね」などと話したものだけど、今回は1作目で思い描いていたことを見事に取り入れることができたんだ。

ロバート:これまでに実現しなかったシャーロック・ホームズ像を、初めてオーディエンスに見せることができるというわけさ。

Q:本作には新キャラクターもたくさん出てきますね。例えば、ホームズのライバルであるモリアーティ教授が登場します。

ロバート:前作の終わりが示唆するように、本作のホームズは極悪非道なモリアーティ教授のことで頭がいっぱいになっている。彼を演じるのは素晴らしい俳優ジャレッド・ハリスだ。

ジュード:ジャレッドは経験豊かな、最高級の俳優だ。彼がこの役を演じることになると初めて聞いたときもそうだったけれど、僕が見た限りでは、彼はものすごく演技の幅が広い人だと感じたね。恐怖を感じさせるのと同時に、同じだけの面白さも表現できるんだ。モリアーティは有能で邪悪でミステリアスなので、この役を演じるにはそれらすべてのさまざまな要素を持ち合わせていなければならない。

ロバート:ジャレッドはまた疑問に思うことも的確だったね。それによって僕らも課題を与えられたような気分になったよ。彼は「このような間違いを犯してはいけないだろう」「ここはこうしたらもっとよくなる」といったことを積極的に言ってくれて、それには僕たちも納得させられたんだ。

Q:新ヒロイン・シムを演じたノオミ・ラパスはいかがでしたか?

ジュード:ホームズが彼女は重大な鍵を握る存在だと考えたことから、われわれは、パートナーのような存在となるんだ。彼女と一緒にいると、いろいろ便利なことがあったからね。もちろん詳しくは話せないけれど、彼女はまた感情面でもつながりがある。彼女の地元で初めて出会ってから、われわれがやろうとしていることに、自ら感情的にかかわるようになり、一緒に旅をするようになる。

ロバート:つまりゴールは同じであるということだ。

■コナン・ドイルが観たら、きっと苦情が来る!

Q:役づくりに関して、シリーズものならではの難しさはありましたか?

ジュード:より発展させていくように努めるということだね。「ああ、また同じことをやっている」と非難されたくはないから、同じことの繰り返しになるのは避けなければならない。でも一方でうまくいったことは生かしていかなければならない。

Q:コナン・ドイルは、本作のホームズとワトソンをどう思うでしょうか?

ロバート:きっと一つや二つ、苦情を言いたくなるとは思うね。それでも、これまでの映画作品の中では、われわれの作品が原作のセリフを最も多く引用しているのは確かだ。それから、この作品のワトソンは、彼がもともと描こうとしていたワトソン像を見事に再現したものだとうれしく思ってくれるかもしれない。

ジュード:それがお芝居であれ、小説であれ、偉大な作家というのはいつでも自分の作品が脚色され、さらに進化していく様子を見るのがうれしいと感じるからね。素晴らしい舞台の作品を観に行くと、毎回違ったりしていて解釈の余地があるものだけれど、「シャーロック・ホームズ」に限って言うのならば、これが僕たちの解釈なんだ。人々が想像するほど原作から離れたものではないけど、それと同時にユニークで新鮮な、僕たちらしい作品になっているはずさ。だから彼もきっと喜んでくれると思うよ。

■ホームズとワトソンのラブストーリーの行方は……?

Q:このシリーズはある意味、お二人が演じていらっしゃるホームズとワトソンのラブストーリーとしても解釈できますよね。そういったことは意識されましたか?

ロバート:実際、時にはやりすぎて抑える必要があることもあるんだ。周囲からは、抑制しているようには見えないかもしれないがね。このシリーズのストーリーの核となるのは、ワトソンが彼以外に本当の友達がいないというホームズを観察していく中で、ワトソンにとっても妻以外に心を開くことができる者はホームズしかいないと思うようになるというところだ。これは素晴らしいテーマだと思うね。だから僕たちは愛を分かち合っているわけだ。

ジュード:本作ではまた兄弟愛というテーマも大きいね。それはノオミのキャラクターも関与している部分だ。後半では、ある人物が誰かを頼りすぎることについて疑問を感じるようになる。その人物を本当に信用することができるのだろうかとね。

ロバート:人はみな、見掛け通りの人物であろうか? これは僕たち二人、宿敵のモリアーティ教授、それから登場人物すべてを含めての話だ。みんなが持っている陰の部分についての作品で、だからこそとても興味深いんだろう……。実は、そういう陰気な話題でこのインタビューを終えようと思っていたんだよ(笑)。

「僕たちは3作目の宣伝もしたいと思っているんだ」と早くも次回作へ意欲を見せたロバートとジュード。作中では反発し合いながらその友情を深めていくが、インタビュー中は意見が食い違うこともなく、二人のコンビネーションの良さをうかがわせた。より広大なスケールで繰り広げられる物語、続々と現れる新キャラクター、そして宿敵モリアーティ教授との戦い……などなど、前作よりもはるかにパワーアップした本作は、子どもから大人まで楽しむことができる娯楽映画の決定版となっている。

(C) 2011 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』は3月10日より丸の内ルーブルほか全国公開

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