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三根梓、西島隆弘、高良健吾
『シグナル~月曜日のルカ~』
結婚願望が強すぎてつい先走っている
『シグナル~月曜日のルカ~』三根梓、西島隆弘、高良健吾 単独インタビュー

取材・文:平野敦子 写真:尾藤能暢

映画初出演にして初主演という大役を果たした新人女優の三根梓と、彼女を陰でしっかりとサポートした、実力派俳優の西島隆弘と高良健吾の三人を迎えて贈る青春映画『シグナル~月曜日のルカ~』。本作では、誰にでもきっと覚えがあるはずの、胸がきゅんとなるひと夏の恋がみずみずしいタッチでつづられていく。それぞれのやり方で「人を愛すること」を真剣に演じた三人が、自身の初恋の思い出や結婚願望、そして撮影現場でのエピソードなどを語った。

■誰だって撮影初日は緊張する

Q:三根さんは映画初出演にして初主演でしたが、いかがでしたか?

三根梓(以下、三根):最初にお話をいただいたときは、やはり不安やプレッシャーが押し寄せてきました。ただ、わたしも女優という仕事をしたいと思って上京してきたからには、せっかくのチャンスをムダにせず「絶対にいい作品にしてみせる!」と心に誓いました。

Q:そのような三根さんを、西島さんと高良さんはどのようにサポートされたのでしょうか?

西島隆弘(以下、西島):僕は特に何もしていないと思うんですが、ただ三根さんにとっては初の現場ということで、「監督や共演者の方々、それからスタッフの皆さんにあいさつだけはきちんとしたほうがいいよ」というようなことは教えていました。芝居面に関しては、彼女の中でも自分なりの役柄についてのイメージがあると思うので、向こうから質問がない限りはこちらからアドバイスするというようなことはしませんでした。

高良健吾(以下、高良):三根さんが「緊張する!」と言ってガチガチになっている様子だったので、「自分も普通に緊張するよ」という話はしました。きっと誰だって撮影初日は緊張するだろうし、何をどうしていいのかよくわからないと思うんです。だから彼女には「緊張していてもいいじゃん!」ということだけは伝えました。

■一見怖そうな高良健吾だが!?

Q:では、お互いに共演する前と後では印象は変わりましたか?

西島:共演する前、高良君がもっと気難しくて怖そうだなというイメージがあったんですが、会ってみると全然違いましたね。三根さんは、一見しっかりしていそうな雰囲気だったんですが、最初は話すときも僕の目を見ずによその方向を向いて話していたんで、ちょっと人見知りなのかなと思って、なるべく自分から声を掛けるようにしました。共演して感じたのは、三根さんは女の子らしくてすごいかわいらしい方だということですね。

高良:僕、よく皆さんに同じようなことを言われるんですが、ごく普通の人間だと思うんですけどね……(笑)。三根さんは、これが映画初出演という未知数の女優さんと芝居をする貴重な時間が短期間だったのが残念でした。西島さんとも毎回違う芝居で向き合えたので、その辺りがスクリーンでは効果的に表れているんじゃないかと思います。とにかくすごく楽しい現場で、お二人と共演できて本当にうれしかったです。

三根:わたしは撮影の前に高良さんが出演されている『軽蔑』を観たんですが、わたしも最初は怖いというイメージが少しあったんですね。でも、わたしが佐賀県出身で、高良さんは熊本県出身で、同じ九州出身者同士ということで、地元の面白い話などをいろいろしてくださって……。わたしが考えていた印象とは全然違うなと思いました。西島さんは、キラキラしたアイドルのイメージがあったんですが、実際はとても男らしい部分もあって、頼れるお兄さんという印象が強かったです。

Q:三人の共演シーンというのは、映画の中では一度だけなんですが、普段の撮影の合間は三人でどのように過ごされていたのでしょうか?

高良:宇宙の話や、UFOの話とかをしていましたよね(笑)。

西島:そうそう。三根さんが撮影をしていて、僕ら二人で待っていたんですが、ずっと星空を見ながら宇宙について高良君と語り合っていましたね。

三根:西島さんは、待ち時間とかに「どんな音楽聴くの?」とか話しかけてくださって、リラックスさせてくれたり、歌って現場を盛り上げたりしてくれました。そのおかげでわたしも少しずつ現場に慣れていくことができたと思います。

■愛しすぎて殺すという感覚

Q:高良さん演じるレイジは、自分が愛されたいがために相手を傷つけてしまいますが、皆さんは恋をしたらどのようになりますか?

高良:めちゃくちゃ普通だと思います。思いあまって一番愛している人を殺してしまう場合、包丁などの武器は使わず、自分の手で首を絞めるらしいということは聞いたことがあります。死ぬほど人を好きになったら、人はどうなるかはわからないですからね。もちろんそんなことをしたらダメですけど!

西島:さすがに僕も愛する人を殺しはしないですけどね。今は相手もいないのに結婚願望が強すぎて、つい先走ってしまっている感じなんですよね。恋人がいない状態で、結婚願望だけが成長していくと、どんどん許容範囲が狭くなっていくらしいんですよ。今40代ぐらいのスタッフさんとかに、1回ワンクッション置いて恋人作ったほうがいいよと言われて。そんな簡単に恋人作れるのかなと思いますよね(笑)?

三根:わたしも相手を殺すことはないと思うんですが、わたし自身演じたルカと同じように、恋愛に対して器用なほうではないと思うので、ストレートに気持ちを表現することができないという部分は似ているんじゃないかと思います。

Q:ちなみに皆さん初恋はいつごろでしたか?

西島:初めて人を好きになったのは幼稚園のときですね。普通に幼なじみの子でしたけどね。そのときに初めて女性に対して「好き」という感情がわいたのを覚えています。

高良:小学生の頃の同級生の女の子だったと思います。

三根:わたしは保育園のときにすごく人気のあった男の子に、バレンタインの日にチョコレートを渡したことをよく覚えています。

■初々しいキスシーンは必見!

Q:皆さんが演じられたキャラクターは、それぞれいろんな過去を抱えていますが、それぞれ演じられた役で、感じたことなど教えてください。

高良:芝居をする上で、その役柄を理解することが必要なんだと思います。先ほどのいき過ぎた愛の話じゃないですが、共感はできなくても理解できる部分はあったりするので。

西島:僕は恵介のように「聞く耳を持つこと」は大切なことだと感じました。それは共感ではなくて、僕自身が彼を見習いたいなと思った部分です。

Q:そういえば三根さんと西島さんのキスシーンもありましたよね?

西島:あれはやはり緊張しました。僕も女性からキスされるというような経験はあまりないので、大丈夫かな……とは思っていましたが、実は三根さん慣れていたのかなとか思ったりして(笑)!?

三根:自分から動かなければならないというのは本当に難しくて……。監督にも「ルカの緊張感がカメラに映って、お客様にも胸がきゅんとしてもらえるようなシーンがきっと撮れるから」と言われて余計に緊張しましたが、集中してがんばりました!

紅一点の三根梓を挟んで、お互いに譲り合うように新人の彼女を優しく見守っていた西島隆弘と高良健吾。まるで仲の良い兄弟が、かわいい妹の活躍をじっと見つめているような、とても温かい空気が彼らの間には流れていた。昔ながらの映画館を舞台に展開する、「ボーイ・ミーツ・ガール」的なクラシカルなラブストーリーは、観ているだけで恋をしたときのあのざわざわとした切ない気分を思い出させてくれる。

映画『シグナル~月曜日のルカ~』は6月9日より新宿ピカデリーほかにて全国公開

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