シネマトゥデイ

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阿部サダヲ&佐々木希
『ぱいかじ南海作戦』
南国の大自然に囲まれたロケで、キャストたちは大の仲良しに!
『ぱいかじ南海作戦』阿部サダヲ&佐々木希 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ編集部・森田真帆 写真:高野広美

作家・冒険家などとして知られる椎名誠原作のサバイバル(?)コメディー小説を、新鋭・細川徹監督が映画化した『ぱいかじ南海作戦』。全てを失い、楽園を求めて日本の南の果てまでやってきた主人公の佐々木を痛快に演じるのは、コメディーからシリアスドラマまで幅広い演技で観客を魅了する阿部サダヲ。主人公と共に海浜生活を送ることとなる仲間の一人・キミを映画やテレビで引っ張りだこの佐々木希が演じる。小説の舞台である西表島でのロケを満喫したという二人が、“ぱいかじ”(南からの風)に当たりながらの撮影を振り返った。

■雨待ちすらも楽しい! 大自然に囲まれた西表島ロケ

Q:ため息が出るほど美しい、西表島の自然がとても印象的でした。撮影は1か月にわたって行われたそうですが、現地でのロケはいかがでしたか?

阿部サダヲ(以下、阿部):本当に楽しい毎日でしたね。泊まっていたホテルからは浜辺まで徒歩5分だったんです。天気の移り変わりがとても激しくて、突然雨が降ってきたりするので、「雨待ち」といって雨がやむのを待つ時間も多かったんですが、その待ち時間すら苦にならなくて。雨の音を聞きながら、みんなでおしゃべりするのも、何だか楽しかったです。

佐々木希(以下、佐々木):映画そのままに、みんなで自然の中で生活しているような感じがすごく楽しかったです。西表島には、天然記念物のヤドカリがたくさんいたのですが、たくさん写真撮っちゃいました。

阿部:みんな撮影の間に時間があると、すごい量のヤドカリを浜辺で集めてくるんですよ。100匹以上集めてきたんじゃないですか? それで自分たちの周りに置いて、マイヤドカリにしたりしていたよね(笑)。

佐々木:いっぱい集めましたね~。わたしはヤドカリが大好きなので、見ているだけで幸せでした!

■佐々木希は、阿部サダヲが大好き!

Q:撮影を振り返って、それぞれの役柄への思いを聞かせてください。

阿部:実は最初、この佐々木という男にクールな印象があったんです。都会から来た、ちょっとかっこいい感じで……。でもたった5分で、そのクールな感じは完全に打ち砕かれちゃいました。

佐々木:わたしもキミはちょっと男っぽいというか、クールな印象だったんです。でも、すぐにそんなことなくなって。キャピキャピな感じになりました(笑)。わたし自身はキャピキャピな方が演じやすかったので、ちょっとほっとしました。

Q:そのキャピキャピ感はスクリーンから伝わってきました! 主人公・佐々木の生活は、キミと貫地谷しほりさんが演じるアパの登場で、一気に華やかになりましたよね。

阿部:それは現場でもそうでしたね。やっぱり佐々木さんと貫地谷さんの二人が来た日は、「女子が来た!」ってすごくパアッとなりました。二人が本当に明るいので、現場も華やかになったんです。その明るさが画面を通して伝わったのはうれしいですね。

佐々木:わたしは以前から、阿部さんがすっごく大好きだったんです。最初はクールな方なのかなって思っていたんですけど、実際にお会いしたら、全然違って(笑)。物まねをしてくださったり、いつも笑わせてくださって、ますます大好きになりました!

阿部:え~。もう、びっくりしちゃいますよね。でも、佐々木さんはほんとに明るくて、いつも笑っているし、しゃべっているし、すごい、関西弁とかでね! 何か、いいですよね……。ちょっと今、何を言っているのかわからなくなっちゃいましたが(笑)。

佐々木:映画の中で、阿部さんに向かって「おっちゃん、好き!」と言うシーンがあるんですが、演じながらも本気で恥ずかしくて照れました(笑)。

阿部:僕はそのとき、おっきいエビを持っていたので、エビの調子を見つつ、照れつつ……でなかなか大変でした。

■島に一軒の居酒屋で、スタッフもキャストも仲良く

Q:映画でも4人の絆がとても楽しくほのぼのと描かれていましたが、現場の空気もそのままだったのですね。

阿部:ホテルの近くにお酒を飲める居酒屋が一軒しかなかったので、自然とみんながそこに集まるんです。映画に関わる全員がそこでお酒を飲んでいたから、スタッフもキャストもすごく仲良かったですね。

佐々木:2週間の滞在中、わたしは、阿部さんと、永山絢斗さん、貫地谷しほりちゃんとの4人での撮影がほとんどだったんです。しほりちゃんがクイズを出してくれて、それにみんなで答えたり、ずっとおしゃべりしていて楽しかったです!

Q:永山さんとの男同士の絆もとてもかわいらしいですよね。本当に楽しそうなシーンが多かったのですが、アドリブはあったのでしょうか?

阿部:永山さんは、「こういうことをしよう」と事前に決めなくても対応できる俳優さんなんです。急に逆立ちしたり、驚かされることも多くて、すごく面白かったですね。一緒に追い込み漁をしていたときも、普通に笑っていました。笑いそうになったら海に潜るって決めていたから、笑いそうになるたびに海に潜って爆笑していました。

佐々木:永山さんとはいつも一緒にいましたよね! わたしとしほりちゃんがしゃべっていても、二人が入ってこないときがあって。引いているのかと思ったんですけど、後で聞いたらそんなことなかったんですよね?

阿部:女子が二人で楽しそうにしゃべっているのに、なかなか入っていけなくて。映画同様、永山くんと「お前が行けよ!」ってタイミングを計りながら押し付け合っていました(笑)。

■意外な答えにびっくり! 二人が「一度はやってみたいこと」とは?

Q:皆さん仲良くなられた分、クランクアップは格別な思いだったのでは?

阿部:映画では、最初にピエール瀧さんや斉木しげるさんが演じる、おっちゃん軍団との出会いが描かれているんですが、撮影は逆に佐々木さんたちとのシーンの後に、ピエールさんたちが来たんです。女の子たちが帰った後、おっさんたちだけで残って、何ともいえない感じでしたね(笑)。さらに最終日は、僕一人になっちゃったんで。ものすごく寂しかったです。

佐々木:最終日に、ピエールさんご一行がいらっしゃって、さらににぎやかになったので、翌日に帰るのはすごく寂しかったです。もっとこのメンバーで一緒にいたかったですね。東京に帰る日は、現実が待っている感じで……。明日からまた仕事頑張らなきゃって思いました(笑)。

阿部:仕事、してたんだけどね。

佐々木:そうですよね(笑)! 仕事だってことを忘れてしまうくらい、楽しかったです!

Q:本作で、主人公・佐々木は、「誰もが一度はしてみたい、夢の南国生活」を見事にかなえました。お二人が、「一度はしてみたい」ことを教えてください。

阿部:すっごく地味なんですが、居酒屋かファミレスに行って、「このメニュー、全部下さい」って一度でいいから頼んでみたいです……。

佐々木:わたしは、お買い物に行って、「全部下さい!」って言ってみたいです!

ヤドカリ集めの思い出、海での面白話……「南国」での撮影エピソードは尽きなかった。小さな島でスタッフもキャストも全員があっという間に仲良くなって行われたという今回の撮影。その和気あいあいとした楽しさは、スクリーンを通しても感じられるはずだ。おいしそうなお酒を飲む登場人物たちの幸せな表情に癒やされて、劇場の帰りにはキンキンに冷えたビールを片手に、映画談義に花を咲かせてほしい。

(C) 2012 「ぱいかじ南海作戦」製作委員会

映画『ぱいかじ南海作戦』は7月14日から全国公開

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