シネマトゥデイ

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山崎賢人&橋本愛
『アナザー Another』
携帯いらずの合宿ロケにワクワク!
『アナザー Another』山崎賢人&橋本愛 単独インタビュー

取材・文:神武団四郎 撮影:金井堯子

どこか謎めいた雰囲気の夜見山北中学3年3組に転入してきた榊原恒一。そんな彼の前に現れたのが、クラスの誰もがその存在に気付いていないかのように振舞う「いないもの」見崎鳴だった。綾辻行人のベストセラーを映画化した『アナザー Another』は、ある中学校を舞台にしたミステリアスなホラー。謎解きの面白さとショッキング描写を組み合わせ、一瞬たりとも気の抜けないスリリングなエンターテインメントだ。恒一を演じるのは、『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』で絶賛された山崎賢人と、『告白』『貞子3D』など話題作で注目される橋本愛。今をときめく若手注目株の二人が、山奥での笑いあり、ハプニングありの合宿ロケを振り返った。

■ひとヒネリを加えた個性的な役づくり

Q:オファーを受けたときの気持ちは……?

橋本愛(以下、橋本):最初にお話をいただいてから、まず原作を読んだんです。それで見崎鳴という役に、周囲が持っている橋本愛のイメージと似ているところがあったので、「なるほど」と納得しました。

山崎賢人(以下、山崎※「崎」は正式には旧字。「大」が「立」になります):僕も初めに原作を読んだのですが、いまだかつてないホラーミステリーとして、すごく楽しめました。この作品にオファーされたことがうれしくて、気合十分で撮影に臨めたと思います。

Q:お二人が演じた榊原恒一と見崎鳴というキャラクターをどのように解釈されていますか。

橋本:クラスで「いないもの」にされた鳴は、映画の前半では実際にいるのかいないのかよくわからない人物という印象を受けますが、物語が進むにつれてだんだんと純粋で優しいごく普通の女の子だとわかってくる。ですから前半は鳴の持つ不思議な雰囲気を意識して、後半は感情の部分をうまく表現できたらと思って演じました。

山崎:一方、恒一は割と普通というか、どこにでもいそうな中学3年生という感じ。転校生として、状況がよくわからないまま「3年3組の呪い」に巻き込まれるという設定なので、いかに自然なリアクションができるかという部分で気を使いました。恒一と自分に特に共通点があるとは思いませんが、共感できる部分はたくさんあったので、そこを生かせればと。

■抜群のコンビネーションが成功の秘けつ

Q:お二人は『管制塔』に続いて2度目の共演ということもあって、息がピッタリでしたよね。

山崎:撮影をしたのは、『管制塔』(の撮影)が終わって3か月くらいのころだったんです。橋本さんとは、シーンの雰囲気やキャラクターの気持ちを共有することができたので、やりやすかったですね。

橋本:山崎くんとは一度共演しているので、お互いを探るような作業が省けましたし、わたしもとてもラクだったと思います。

Q:役づくりで、監督からの要望や参考にしたことはありましたか?

山崎:恒一と鳴が「いないもの」になったシーンでは、「(観る人に)青春を感じさせたい」と監督から言われました。ですから、「中3のその瞬間にしか出せない気持ちを表現しよう」ということは意識しました。

橋本:わたしは撮影中、ずっとコミック版の「Another」を読んでいました。基本的に脚本や原作のイメージを大切に演じていましたが、漫画で描かれている鳴のビジュアルの雰囲気も少し参考にさせていただきました。

Q:お互いの演技や役づくりを見て、どのように感じましたか?

山崎:鳴はすごく特殊な役ですけど、橋本さんは完全に成り切っていたと思います。普段とは本当に別人になって、眼帯も似合っていたし。

橋本:ありがとう。最初は距離感がうまくつかめなくて、眼帯に慣れるまで少し大変でした(笑)。でもビジュアル的にかっこよくてすごく気に入っています。山崎くんも、役に入る前とは雰囲気が全然違っていたよね。撮影のときは高校生だったっけ?

山崎:そう、高2。

橋本:でも撮影初日に会ったときは、完全に中学生の雰囲気でした(笑)。

■日常から切り離されたロケ地での意外な発見

Q:クライマックスの山の合宿の撮影は、実際に山奥にこもって撮影したそうですね。

橋本:携帯もつながらないところだったんですけど、逆にそれが気持ちよかったです。

山崎:しがらみから抜け出せて?(笑)

橋本:そんなんじゃないですよ(笑)。ある種の解放感という感じかな。携帯って、あればあったで気になっちゃうじゃないですか。そういう自分を縛るものが一切ない環境にいられるのは珍しいことなので、それが新鮮というか楽しかったです。

山崎:携帯は便利ですけど、なしで過ごしてみると意外に普通にいられるものなんだなって思いました。

橋本:携帯がなくてもいられたのは、仲間がいて、そこに自分の居場所があったからだと思います。

Q:クライマックスでは、鳴がつるはしを振りかざすなどアクション的な見せ場もありましたが、アクションに挑戦した感想は?

橋本:本物のつるはしは重かったですね(笑)。もともとわたしは体を動かすことが大好きなので、とても楽しめました。それと、アクション指導の先生が『告白』でご一緒した江藤大我さんだったので、再会できてうれしかったです。

山崎:僕の方はあまりアクションシーンはなかったんですが、包丁を持ったクラスメートに襲われたりするのは、初めての経験だったので面白かったですね(笑)。

■撮影中の一番の思い出は食べ物?

Q:ホラー映画の撮影に怪奇現象はつきものですが、撮影中に何か怖い体験をしましたか?

山崎:撮影現場に大きなグリーンバックが張られていて、それが「ババーン」とごう音をたてて落ちたんですよ!

橋本:撮影の最終日のことでした。でも、あれは単に事故だったと思うんですけど(笑)。

Q:映画のほとんどのシーンを三重県・伊賀で撮影したそうですが、思い出に残っているエピソードはありますか。

山崎:みんなでボウリングに行ったり、撮影の合間に息抜きをしました。

橋本:わたしだけ行ってないんだ、ボウリング……(笑)。でもロケは楽しめました。食べ物がおいしくて。特に伊賀牛率が高くて大満足(笑)。あとしょうゆアイスも!

山崎:あったね、しょうゆアイス(笑)。甘いしょうゆが入ったアイスなんですけど、すごくおいしかった。

Q:山崎さんはホラー映画好き、橋本さんは苦手だそうですが、完成した映画をご覧になっていかがでしたか? 映画の楽しみ方があれば教えてください。

山崎:ホラーとしても楽しめますが、それ以外にもミステリーであったり、学園青春ものであるとか、たくさんの見方ができるので、ぜひいろんな人に観てほしいですね。

橋本:ホラー一色ではなく、人形や館の独特な雰囲気だったり、ホラーが苦手なわたしでも楽しめるところがいくつもありました。もともと原作の小説がとても面白いし、独特の世界観を持っているので、世代を超えて楽しんでもらえると思います。

公開が近づくにつれ、連日のようにイベントなどプロモーションに引っ張りだこの山崎賢人と橋本愛。役柄と同じ学生服を着た二人は、インタビューが進むにつれ「あれ何だっけ?」「そんなことあった?」とまるで本当のクラスメートのように、くったくのないトークを連発。映画のテイストはあくまでミステリアスでダークだが、どこかワクワク感が漂っているのは、時折二人が素の顔をのぞかせているからだろう。10代半ばの山崎賢人と橋本愛が見せるみずみずしさこそ、『アナザー Another』の一番の魅力なのかもしれない。

映画『アナザー Another』は8月4日より公開

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