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今週のクローズアップ えっ! こんなヒーローもいるの? まだまだ知らないアメコミ図鑑

 今週は、『ダークナイト ライジング』『アベンジャーズ』の公開でますます盛り上がる「アメコミ」をクローズアップ! スパイダーマンらマーベルのヒーローがゾンビになってしまうコミックなど、まだまだ知られざるアメコミの世界をご紹介します。
DC版アベンジャーズ! 「ジャスティス・リーグ」

 世界各国で公開されるやいなや、『アバター』『タイタニック』に続く歴代3位の世界興行収入をたたき出したマーベル・ヒーロー大集合映画『アベンジャーズ』がまもなく日本でも公開される。そんなマーベル・コミックと並んで人気のコミック出版社といえば、DCコミック。スーパーマンやバットマンにグリーンランタンとこちらも人気キャラクターぞろい。そのDCのヒーローたちが結成したDC版アベンジャーズともいえるのが「ジャスティス・リーグ」だ。

 ジャスティス・リーグが初めて登場したのは1960年で、1963年に出版されたアベンジャーズよりも先。アベンジャーズはこれに対抗して作られたともいわれている。時期によってメンバーは異なるようだが、アニメ版ではスーパーマン、バットマン、グリーンランタンのほかに、超能力を持つワンダーウーマン、空を自在に舞うホークガール、光の速さで移動するフラッシュ、火星人のジョン・ジョーンズが所属している。以前から実写映画化のうわさはあったが、ここにきて脚本家の候補が出てきたようだ。もしもこれが実現するとなれば、『アベンジャーズ』級のヒットも期待できそう。

 

『ジャスティス リーグ/知られざる街の危機』
DVD 2,100円(税込)
ワーナー・ホーム・ビデオ

スパイダーマン、アイアンマンたちがゾンビに! 「マーベルゾンビーズ」

 次は、マーベルのヒーローたちがゾンビになってしまうというトンデモな公式コミックをご紹介したい。登場するのはスパイダーマン、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ハルク、ウルヴァリンといった人気キャラクターたち。そんな彼らが未知のウイルスにより、人肉を食らうモンスターと化してしまうのだ。

 ゾンビとなったヒーローたちはあっという間に文明を崩壊させ、食らうべき人間も滅びてしまう。すさまじいほどの飢えをしのぐために集団で獲物に食らいつく姿は、もはやヒーローの面影などない。頭がちょん切れ、脳みそむき出しのキャプテン・アメリカや胴体だけになってしまったアイアンマンなど、ゾンビものだけあって描写もなかなかグロテスク。スパイダーマンに至っては愛する恋人MJと伯母をも食べてしまったらしい。

 そんななんともぶっ飛んだコミックが公式で出てしまうのだから驚きだ。作者のロバート・カークマン自身も「(こんな作品をマーベルで出すなんて)クビになると思った」と語っている。しかし、ふたを開けてみれば第1版は瞬く間に完売し、何度も増版されるほどの大ヒットとなった。ロバートは全米大ヒットを記録したゾンビドラマ「ウォーキング・デッド」の原作者としても知られており、ゾンビ好きも納得の仕上がりになっていることは間違いない。

 

「マーベルゾンビーズ」
TM & c 2012 Marvel & Subs.

マーベル、DCだけじゃない! ダークホースコミック

 アメコミといえばマーベル? それともDCコミック? いやいや、もう一つ忘れちゃいけないのがダークホースコミック。マーベルやDCに比べて知名度は劣るものの、実は『300 <スリーハンドレッド>』『シン・シティ』『ヘルボーイ』などを世に送り出した業界3位の人気コミック出版社。

 1986年に設立され、当初は『エイリアン』『プレデター』『スター・ウォーズ』といった人気映画のコミック化で人気を博した。創設者のマイク・リチャードソンは大のマンガ好きで知られ、「鉄腕アトム」や「AKIRA」などの米国出版も行っている。1990年代には別々の作品を交錯させるクロスオーバーで成功を収め、「エイリアンVSプレデター」「バットマンVSプレデター」などのヒット作を生み出した。その後は映画製作にも力を入れており、ジム・キャリー主演の『マスク』や『ヘルボーイ』シリーズを手掛けている。

 現在、『300 <スリーハンドレッド>』に登場する顔面ピアスだらけのペルシア帝国の王・クセルクセスを主人公にしたスピンオフをはじめ、続々とダークホース原作映画の続編が決まっている。何年も前からうわさのあった『シン・シティ』の続編も正式に発表され、ミッキー・ロークやジェシカ・アルバの再出演が決定。さらに『ヘルボーイ3』も企画中だとシリーズでメガホンを取ってきたギレルモ・デル・トロ監督が明かしており、ますますダークホースコミックから目が離せそうにない。

『300』に登場するペルシア帝国の王・クセルクセス
写真:Album/アフロ

続編が正式に決まった『シン・シティ』
写真:Album/アフロ

ヒーローがゲイだっていいじゃないか! 同性婚した「X-MEN」のミュータント

 オバマ大統領がアメリカの現職大統領として初めて同性婚支持を表明するなど、以前と比べれば少しずつ同性愛者への理解が深まってきたこの時代。そんな世相を反映してか、ついにアメコミの世界にも同性婚をするヒーローが登場。

 そのキャラクターとは、人気コミック「X-MEN」に登場する高速飛行能力を持った男性ミュータント・ノーススター。彼は1979年に初登場し、1992年にはマーベル史上初めてゲイだとカミングアウトしたことでも知られる。今年5月にアメリカで発売された「アストニッシングX-MEN」50号では長年の恋人カイルにプロポーズし、翌号でめでたくゴールインを果たした。

 「X-MEN」といえば、突然変異によって特殊能力を持って生まれたミュータントたちの戦いを描いた作品。人と違うことに悩むミュータントたちの姿はどこか同性愛者と通じるものがあるのかもしれない。ちなみに、映画『X-MEN』シリーズ初めの2作でメガホンを取ったブライアン・シンガー監督とマグニートー役のイアン・マッケランはゲイであることを公言している。

同性婚をした「X-MEN」のノーススター(右)とカイル(左)
Marc Stamas / Getty Images

元祖アメコミヒーロー、スーパーマンが生まれ変わる! クリストファー・ノーラン製作『マン・オブ・スティール』

 元祖アメコミヒーローといったら、やっぱりスーパーマン。スーパーマンといえば、2006年にブライアン・シンガー監督がメガホンを取った『スーパーマン リターンズ』も記憶に新しいところだが、興行的にはあまり振るわず、当初予定していた続編企画はなくなってしまった。そこで新しく『ダークナイト』のクリストファー・ノーランを製作に、『300<スリーハンドレッド>』のザック・スナイダーを監督に迎え、『マン・オブ・スティール(原題) / Man of Steel』としてシリーズを仕切り直すことになったのだ。(ちなみにタイトルの「マン・オブ・スティール(=鉄の男)」とはスーパーマンの愛称のようなもの)

 今回スーパーマン(=クラーク・ケント)に大抜てきされたのは、『インモータルズ -神々の戦い-』で主演を務めたイギリス人俳優ヘンリー・カヴィル。ヒロインのロイス・レインには一時クリステン・スチュワートやリンジー・ローハンらの名前が候補として挙がっていたが、最終的には『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスに決定した。さらに、主人公の養父母役にケヴィン・コスナーとダイアン・レイン、実父役にラッセル・クロウと豪華キャストが脇を固める。

 すでに公開されたビジュアルや海外版予告編からはこれまでよりもダークな印象が見受けられ、ただのヒーロー映画ではないしっかりとしたドラマ性を感じさせる。『ダークナイト』で新たなバットマン像をつくり出したクリストファー・ノーランと『300 <スリーハンドレッド>』『ウォッチメン』などでビジュアルセンスに定評のあるザック・スナイダーの手腕に期待したいところだ。

映画『マン・オブ・スティール(原題) / Man of Steel』2013年夏公開予定

『マン・オブ・スティール』ビジュアル
(C) Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

新スーパーマンを演じるヘンリー・カヴィル
Larry Busacca / Getty Images

文・構成:シネマトゥデイ編集部 中山雄一朗

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