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今週のクローズアップ ゲーム映画大特集!この作品はアリ?ナシ?

 日本発の人気ゲームを2001年に映画化し、その後シリーズが製作され続ける大成功を収めた映画『バイオハザード』シリーズ。最新作『バイオハザードV:リトリビューション』公開に合わせ、駄作・珍作・掘り出し物そろったゲーム映画を紹介!
ほぼ実写化済み!?格闘ゲーム映画!

『ストリートファイター』(1994年)
 格闘ゲームの金字塔を実写映画化。アメリカ出身のキャラ、ガイルが主人公で、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが演じた。世界征服をもくろむ独裁者バイソン将軍とガイルをはじめとするファイターたちの戦いを描く。近年ヴァン・ダムが、キャミーを演じたカイリー・ミノーグと撮影当時いい関係にあったと、どうでもいい告白をした。

 実写化にあたってキャラクターの設定を大幅に変更。ゲームの主人公格であるリュウとケンが詐欺師に、インドのヨガファイター・ダルシムはただの科学者になるなどもうメチャクチャ。『ダイ・ハード』『コマンドー』など、1980年代を代表するアクションものの脚本を手掛けたスティーヴン・E・デ・スーザが監督なためか、純粋なアクション映画として観れば意外と楽しめる。原作と全然違うキャラの中で、ロシアのレスラー、ザンギエフだけは異様に似ているなど爆笑ポイントも満載で、友人同士で突っ込みながら楽しむには最適の映画かも。ちなみに、CHAGE & ASKAによるエンディングテーマはかなりの名曲。

 

爆笑ものながら、アクション映画としてもしっかり楽しめる一本です!−
【DVD】作品名:ストリートファイター
価格:1,480円(税込み) / 発売中
発売・販売元:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

『DOA/デッド・オア・アライブ』(2006年)
 こちらも世界的人気格闘ゲーム。斬新なシステムに加え女性キャラクターの美しいモデリングも人気で、水着姿のキャラを操作するスピンオフが製作されるほど。映画でも、ジェイミー・プレスリーホリー・ヴァランスといったセクシー女優たちが集結してゲームキャラを熱演。CGによる完璧な美しさで描かれたキャラにはかなわないかもしれないが、鍛え上げた肉体を駆使した美女たちの戦いはなかなかの迫力。ただ、原作の主人公かすみを演じるデヴォン青木はあまりにも似ていない。

 物語はないも同然、内容も相当バカバカしいのだが、ナイスボディーのお姉ちゃんたちがセクシーに暴れまくるという、映画を楽しむのに必要な美女・おっぱい・アクション要素が満載。心ある男子ならば(!?)ただのくだらないB級作品と切り捨てることはできない魅力を感じるはずだ。ちなみにケイン・コスギの本格ハリウッドデビュー作でもある。

 

たとえゲームキャラと似ていなくても、おっぱいは正義ということを教えてくれる一本!?−
DVD「DOA デッド・オア・アライブ」税込み 1,800円(発売中)
発売元・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

『モータル・コンバット』(1995年)
 主に北米で人気の格闘ゲームの映画化。当初は実写取り込みの2Dゲームとして発売され、3Dキャラとなった現在までシリーズが製作され続けている。大きな特徴は、戦いに敗れた相手を残虐な方法で殺害する「フェイタリティ」システム。相手の脊髄を引っこ抜くなど、常軌を逸した残酷描写が話題となった。

 映画化したのは、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督。推定1,800万ドル(約14億4,000万円)という低予算作品ながら、アメリカ国内だけでおよそ7,045万ドル(約56億3,600万円)を稼ぎ出すコストパフォーマンスの良さを発揮し、成功への足がかりとした。決して出来が良いわけでもなく、SFXも今観ると稚拙な感はいなめないが、音楽と融合したMTV的な映像センスや、低予算であることを感じさせないように工夫を凝らした演出には感心してしまう。「フェイタリティ」は再現されていない。(IMDb / Box Office Mojo調べ・1ドル80円計算)

 

ちなみに挿入歌も名曲ぞろい−
『モータル・コンバット』
ブルーレイ 2,500円(税込み) DVD 1,500円(税込)
ワーナー・ホーム・ビデオ

アクション・ホラー・サバイバル!どんなジャンルも映像化?

『サイレントヒル』(2006年)
 アメリカの田舎にある霧に覆われたゴーストタウン「サイレントヒル」が舞台のホラーゲームが原作。科学的な力で生まれた怪物が相手の「バイオハザード」と違い、プレイヤーは正体が判然としない異形の者たちを相手にすることに。何の特技もない一般人である主人公を操作して、霧に覆われた街と、時折出現するサビと血で支配された狂気の裏世界を捜索しながら謎に迫る。日本とアメリカのホラー要素を融合したような、陰鬱で独特な世界観が熱烈なファンを生んだ。

 『ジェヴォーダンの獣』クリストフ・ガンズ監督による映画版は、「サイレントヒル」に迷い込み行方不明になってしまった娘を捜す親を描くという、原作ゲームのストーリーを踏襲。しかし娘を探す父親を母親にするなど、設定には変更が加えられている。ゲーム未プレイだと理解しにくい物語も相まって、評判は芳しくないが、監督のこだわりは本物。特にシリーズ屈指の人気敵キャラ三角頭や、ジョデル・フェルランドが演じたダーク・アレッサのカッコ良さには脱帽だ。残虐描写もなかなかで、ホラー映画ファンにもおすすめ。

 
否定的な意見も多いが、見るべきポイントは非常に多い佳作、最新作も全米公開間近−
Kobal / TRISTAR / The Kobal Collection / WireImage.com
 

『マックス・ペイン』(2008年)
 原作は三人称視点のシューティングゲームTPS(サード・パーソン・シューター)の代表作。『男たちの挽歌』といったジョン・ウー映画を彷彿(ほうふつ)させるスローモーション演出を任意で発動し銃を撃ちまくる、無駄にカッコイイシステムが話題を呼んだ。妻子を殺害された刑事マックス・ペインが、心のトラウマと闘いながら真犯人を追い詰め、復讐(ふくしゅう)を遂げようとする姿を描く。

 ゲームは超ハードボイルドだが、映画版マックスを演じるのが陽気な顔のマーク・ウォールバーグなので、あまり重厚さを感じない。またプレイヤーを操作してアクションを楽しむゲームと違い、映画になるとストーリーの平凡さが目立ちへきえき。しかし、鎮痛剤で体力を回復するゲームのように、傷ついたマックスがドラッグ(?)を食らいパワーアップする後半には大爆笑。ミラ・クニスオルガ・キュリレンコなどキレイどころも目の保養にバッチリ。監督のジョン・ムーアは現在『ダイ・ハード』最新作を撮影中と、謎の大出世を遂げている。

 
直訳すると「ものすげぇ痛い」という名の刑事が活躍だ!−
20th Century Fox / Photofest / ゲッティ イメージズ
 

『トゥームレイダー』(2001年)
 最もセクシーなゲームキャラクターと評されるトレジャーハンター、ララ・クロフトを操作する大人気アドベンチャーゲームの映画化。まだトガっていたころのアンジェリーナ・ジョリーがララにふんした。

 爆乳と迫力ボディーを、タンクトップとホットパンツに包んだスタイルはララそのもの。二丁拳銃もサマになっており、ゲームキャラの再現という意味では、多くの人々にとって納得の配役といえるのでは。続編も製作されたが、アンジェリーナの魅力が強すぎるためか、映画自体は物語もアクションも平凡で退屈な印象で終わったのが残念。「007」になる前のダニエル・クレイグも出演している。

 
アンジーはアクションが似合う!これ以外のララ役が思い浮かばないハマリぶり−
Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ
唯一の成功例?『バイオハザード』シリーズ!

 名作かトンデモ失敗作かは別として、決して大成功を収めているとは言い切れないゲーム映画の数々。それだけに、その中ですでに5作目を数える、『バイオハザード』シリーズの勢いは異質だ。成功の理由には、人間をゾンビ化させるT−ウイルスや巨大製薬企業アンブレラといったゲーム設定と、映画オリジナル要素の見事な融合、ゲームファン以外も入り込みやすい世界観の構築、忠実に再現されたクリーチャーの登場を実現させた、ポール・W・S・アンダーソン監督のこだわりが大きいといえる。

 また大抵はファンの失望を生むゲームキャラの登場についても本作は成功。『バイオハザードII アポカリプス』では、シエンナ・ギロリーがゲームを代表するヒロインのジルを演じたが、決して似ている容姿ではないのに、実にセクシーで魅力的。このように、ゲームをフォローしながらしっかり映画ならではの見せ方が意識されていることも本作の特徴だ。

 そして何といっても大きいのは、映画オリジナルキャラのヒロイン・アリスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチの魅力だろう。1作目からミラは、ヌードも辞さない体当たり演技でその美貌を惜しげもなく披露。過酷なトレーニングを敢行し、手加減なしの本格アクションにも挑戦した。アリスがたどる運命はシリーズごとに過酷さを増しており、すでに本作は、「バイオ」映画としてだけでなく、アリスの物語を追う一大サーガの様相を呈している。

 ゲーム映画には紹介したほかにも『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』『TEKKEN −鉄拳−』『ザ・キング・オブ・ファイターズ』『龍が如く 劇場版』など、華々しく散っていった(!?)作品がたくさん。そんなゲーム映画たちに思いをはせながら、最新作でアリスが繰り広げる戦いを、楽しみにしてほしい。

映画『バイオハザードV:リトリビューション』は9月14日より公開

美しきヒロイン・アリスをミラが熱演!-『バイオハザード』
Kobal / NEW LEGACY / The Kobal Collection / WireImage.com

ゲームキャラも登場!シエンナ・ギロリー演じるジルは特に人気!−『バイオハザードII アポカリプス』
JASIN BOLAND_16 / DAVIS FILMS / IMPACT PICTURES / The Kobal Collection / WireImage.com

ついに公開する最新作!アリスの運命やいかに?-『バイオハザードV:リトリビューション』 9月14日全国公開

文・構成:シネマトゥデイ編集部:入倉功一

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