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今週のクローズアップ これは欲しい!SF映画の魅力的なガジェットトップ10!

 SF映画の楽しみの一つは何といっても現実には存在しないような魅力的なガジェットが出てくる点。「これは欲しい!」と思うガジェットを独断と偏見で1位から10位までランク付けした。

1.『銀河ヒッチハイク・ガイド』熟考帽

 1978年にBBCのラジオドラマとして誕生し、小説、テレビドラマ、ゲーム、コミック、舞台とおよそ全てのメディアで展開したカルト的人気を誇るSFコメディーの映画版。ある日突然地球が破壊されてしまったため、平凡な英国人アーサー・デント(マーティン・フリーマン)は宇宙人フォード(モス・デフ)と共に宇宙をヒッチハイクし、意図せず「生命、宇宙、その他もろもろに関する究極の問い」を求める旅をすることになる。原作者のダグラス・アダムスは製作総指揮、脚本でも参加している(製作途中の2001年に49歳の若さで永眠)。

 熟考帽とは、てっぺんにレモン絞り器が付いた白いヘルメットのようなもの。熟考帽をかぶって半分に切ったレモンを押さえつけると、台座が光りながら絞り器が回転してレモンを絞り、果汁の効果でぼんやりした頭がしゃきっとするという優れものだ。大貨物船の船長たちが集中力の要るときにかぶるとされている。ただし、レモン半個で10分ほどしか効果は持続しない。

 

仕事中、眠くなったらコレ!
Touchstone Pictures/Photofest/ゲッティ イメージズ

2.『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』ナイキの未来型スニーカー

 高校生マーティ(マイケル・J・フォックス)と科学者ドク(クリストファー・ロイド)がタイムマシン「デロリアン」に乗って数々の冒険を繰り広げる、言わずと知れたタイムトラベルものの第2弾。マーティの将来の子どもを待ち受ける恐ろしい未来を変えるため、マーティとドクは1985年現在から2015年にタイムトラベルすることになる。

 ナイキの未来型スニーカーは、2015年にやって来たマーティがドクから渡された着替え一式の中に入っていたもの。白とグレーのごつめのスニーカーで、足を入れると自動で靴ひもが締まりナイキのロゴが光る。靴ひもが締まるときの効果音にワクワクさせられることは必至。なお、自動靴ひも装置は付いていないものの、ナイキは2011年に同スニーカーの精巧なレプリカである「2011 NIKE MAG」を1,500足限定で発売した。日本でも1足限定でオークションが開催され、本作のファンだという東京都の男性が220万円で競り落としている。

 
自動で靴ひもが締まるんだぜ!
Album/アフロ
3.『オブリビオン』バブルシップ

 エイリアンの攻撃によって壊滅した2077年の地球を舞台にしたトム・クルーズ主演最新作。スタンフォード大学工学部機械工学デザイン科を卒業し、コロンビア大学建築大学院の修士課程を修了、建築学の分野から映像クリエイターの道へ進んだ異例のキャリアの持ち主であるジョセフ・コシンスキー監督が、圧倒的な世界観を作り上げた。

 バブルシップは、ジェット戦闘機とベル47型ヘリコプターを掛け合わせたような見た目で、宇宙空間と大気圏を飛ぶことが可能な2人乗りの航空機。着陸装置は昆虫を思わせる繊細な3本脚で、滑らかでエレガントな機体には思わず目を奪われる。しかし何といってもバブルシップの特徴は、直線飛行から解放された360度の世界で飛行できるということ。高度1,000メートルにあるステーションから曲芸のようにぐるりと回って飛び立つさまは圧巻。また、機体後部には純白のモトバイク(本体はホンダCRF450Xを使用)も備え付けられているなど機能的でもある。

映画『オブリビオン』は公開中


バブルシップを操縦するトムさんのうれしそうな顔は必見!
©2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
4.『スター・ウォーズ』シリーズ ライトセーバー

 ジョージ・ルーカス監督が生み出したSF映画の金字塔。遠い昔、遥かな銀河系を舞台にした帝国と反乱軍の戦いを壮大なスケールで描いた。同シリーズは今後、2015年夏公開の『スター・ウォーズ: エピソードVII(原題) / Star Wars: Episode VII』を皮切りに、スピンオフ作品を含めて2019年まで毎年1本のペースで新作がリリースされることが決まっている。

 ライトセーバーは、光刃が超高熱の熱エネルギーを発しているジェダイの武器。オビ=ワン・ケノービは初めてライトセーバーを目にしたルーク・スカイウォーカーに「無粋なブラスター(ピストルのような一般的な武器)と違い、もっと文化的だったころのエレガントな武器だ」と説明している。ライトセーバーをゆったり振ったときの「ぶぉん」という音は絶品。ちなみに『銀河ヒッチハイク・ガイド』にはパンナイフ型のライトセーバー(切ると同時に焼けるという優れもの)が登場するが、きちんと効果音の使用許可を取ったという。


May the Force be with you…
Twentieth Century Fox Film/MediaVast Japan
5.『007/私を愛したスパイ』ロータス・エスプリ

 MI6(英国情報局秘密情報部)のエージェントであるジェームズ・ボンドの活躍を描くシリーズ10作目。海底に新たな文明を築くという野望を抱き、現在の文明を根絶やしにしようともくろむ悪役ストロンバーグに、ロジャー・ムーアふんする3代目ボンドが挑む。

 Qがボンドに与えたロータス・エスプリは、潜水艇に変形して水中でも走行することができる奇跡の車。水中ではタイヤが格納されて、水平舵(かじ)、ファンなどが出てくるほか、ミサイル、魚雷、水中煙幕などの秘密兵器も満載で、水中だけでなく空中にいる相手とも十二分に戦うことができる。

 ちなみに、ロータス・エスプリがボンドカーに選ばれた経緯はちょっと変わっている。「007」製作陣が新しい車を探していると聞き付けたロータスの宣伝担当者は、ロゴを全て隠したロータス・エスプリの試作車に乗ってパインウッドスタジオを訪れ、車を正面玄関に止めておいた。ランチタイムで外に出てきた「007」製作陣はその美しさに思わず車を取り囲んだが、ロゴが隠されているので車種がわからない。そのタイミングで彼はさっそうと現れ、製作陣からの質問をわざと無視して車に乗り込み走り去った。他社のように自ら売り込むことはせず、製作側からオファーを出させるように一芝居打ったロータス。そしてそれは見事に成功した。


車なのに海に飛び込んだ!
無事だった! 泳いでいた!
BOB PENN/DANJAQ/EON/UA/The Kobal Collection/WireImage.com
6.『マイノリティ・リポート』グローブ型インターフェイス

 スティーヴン・スピルバーグ監督がトム・クルーズを主演に迎え、映画『ブレードランナー』『トータル・リコール』の原作者であるフィリップ・K・ディック短編小説を映像化。殺人予知システムによって、殺人を犯す前に容疑者を逮捕するようになった2054年を舞台に、なぜか見知らぬ人物を殺害すると予知されて指名手配されてしまった犯罪予防局の捜査官ジョン(トム)の逃走劇と、完璧とうたわれる同局に隠された秘密を描く。

 グローブ型インターフェイスは、実際に触れることなく手の動きだけで画面を操作することができる装置。親指から中指だけしかない黒い手袋で、それぞれの指先にはライトが付いており、その動きを感知させることで操作が反映されるという仕組みだ。犯罪予防局で緩いカーブを描いた大きなガラスの画面を前に、トムが指揮者さながらの優雅さで両手を広げるさまは本作のハイライトの一つ。コリン・ファレルなども劇中で同じ操作を行うのだがあまりパッとしないので、使う人を選ぶ装置といえるかもしれない。


しゃきーん!
20th Century-Fox / Photofest/MediaVast Japn
7.『トランスフォーマー』シリーズ バンブルビー

 マイケル・ベイ監督が、タカラトミーより発売されている変形ロボット玩具「トランスフォーマー」をモチーフに実写化したSF超大作。あらゆるテクノロジー機器にトランスフォームする能力を持つ「金属生命体」と人類の戦いを描いた同シリーズは、現在第3弾まで公開されている。第4弾からはキャストを一新し、新たな3部作が展開することも発表されている。

 バンブルビーは、主人公サム(シャイア・ラブーフ)の初めての車にトランスフォームしていた金属生命体。初めは黄色に黒いラインの入ったぼろぼろのカマロだったが、ミカエラ(ミーガン・フォックス)にバカにされたため、新型カマロをスキャンしぴかぴかになった。運転手の思い通りに走らせることもできるが、バンブルビーにまかせてドライブすることも可能だ。ぱっとしなかったサムはバンブルビーの運転テク&ラジオの選曲のおかげでセクシーなミカエラを彼女にすることができた。


これが本来の姿さ!
Jemal Countess / Getty Images
8.『ダークナイト』シリーズ ケープ

 クリストファー・ノーラン監督が、DCコミックのヒーロー「バットマン」をダークでシリアスな作風で描いた3部作。バットマンはもともと特殊能力を持たない珍しいヒーローなので、力を補うためのガジェットがたくさん出てくる。

 ケープは、ウェイン・エンタープライズの応用科学部に所属していたルーシャス・フォックス(モーガン・フリーマン)がブルース・ウェイン=バットマン(クリスチャン・ベイル)にリクエストされ制作した装備の一つ。柔らかな布ながら電気を通すと分子の並びが変わり硬くなる形状記憶布でできており、空を飛ぶことが可能だ。しかし、イギリスのレスター大学で物理を専攻する学生たちは、ケープを使って滑空することは理論上可能ではあるものの、着地に際して死亡する可能性が高いという悲しい研究結果を発表している。


生きて着陸するためには、もっと大きなマントが必要らしいですよ
Warner Bros./Photofest/MediaVast Japan
9.『第9地区』 エイリアンの武器

 難民となったエイリアンとそれを抑圧する人間が共存する南アフリカ・ヨハネスブルクを舞台に、謎の液体を浴びたことで超国家組織MNUに追われる羽目になった男の戦いをドキュメンタリータッチで描いたSFアクション

 エイリアンの武器は、人間の銃よりも一回り大きめ。衝撃波、火炎放射、マシンガンなどさまざまな種類があり、引き金を引くだけで小屋を一つ吹き飛ばすほどの破壊力を誇る。ただし、DNAに反応するためエイリアンしか使うことができない。


威力の強い水鉄砲みたいな見た目です
TriStar/Photofest/ゲッティ イメージズ
10.『もしも昨日が選べたら』万能リモコン

 美しい妻とかわいい二人の子どもに恵まれながら、いつの間にか家庭を顧みない仕事人間になってしまったマイケル(アダム・サンドラー)が、自分の人生を思い通りに操作することができる万能リモコンを手に入れたことで巻き起こる悲喜劇

 万能リモコンはその名の通り“万能”で、クリックするだけで目標物を意のままに操ることができる流動形で青色のリモコン。再生、早送り、巻き戻し、スキップ、一時停止、音量、ミュートといったボタンがあり、渋滞や風邪気味の期間をスキップで飛ばしたり、うるさい相手の声のボリュームを下げたりできる。さらにメニューボタンを押せば、まるでDVDの特典のようにコメンタリーなどの追加機能も。自分の人生をプロのナレーター(ダース・ベイダーの声でおなじみのジェームズ・アール・ジョーンズ)に解説してもらえるというのはかなりぜいたくだ。


乱用すると恐ろしい目に遭います…
TRACY BENNETT12/SONY / COLUMBIA/The Kobal Collection/WireImage.com
文・構成:シネマトゥデイ編集部 市川遥

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