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今週のクローズアップ ピクサーのこだわり!『モンスターズ・ユニバーシティ』キャラクターの魅力

 『トイ・ストーリー』と並ぶディズニー / ピクサーの名作『モンスターズ・インク』が帰ってくる! 12年ぶりの新作となる『モンスターズ・ユニバーシティ』は、『モンスターズ・インク』の「その後」ではなく「その前」を描いた前日譚(たん)です。最高の「怖がらせ屋」コンビであるマイク&サリーはどこで出会い、どのように仲良くなったのか? 知られざる物語がついに明かされます!

 そこで今回は、ピクサーが誇る『モンスターズ・ユニバーシティ』のキャラクターの誕生秘話を特集しちゃいます!

ピクサーが誇る人気キャラクターの誕生

 図体は大きいけれど心優しいサリーと、体はちっちゃいけれど口の達者なマイク。今や世界中の人々に愛される凸凹コンビはどのように誕生したのでしょうか? 『モンスターズ・インク』でキャラクターデザインを担当したリッキー・ニエルバさんは、「サリーは熊を参考にしたよ」と明かします。ただし、初期段階のものは最終的なものとはかなりデザインが違っており、子どもたちを怖がらせる“怖がらせ屋”のモンスターということを意識した風貌だったとか。

 

 「ええ、これが?」と思わず声を上げてしまいそうですが、最初サリーはこんな感じだったのです。何というか、とても恐ろしい……こんなのが夜、子ども部屋にやって来たら、大人でも見ただけで泣きだしてしまいそうです。
 これではさすがに「子どもたちに好きになってもらうことは難しい」ということで、もう少し愛らしさを感じさせるデザインに変更され、こうなりました。

 それでもまだ、角のあたりが悪魔っぽいですが、かなり現行のデザインに近いことがわかります。


これが現在のサリーです。
青い毛並みに水玉模様があしらわれていたり、とてもキュートな仕上がりになっています。
完成した作品を観ているだけではわかりませんが、いろいろな試行錯誤があるんですね。

 一方で、大きな目玉が印象的なマイクについて、ニエルバさんは「カエルを参考にしたり、果物のライムやオレンジみたいなものをイメージしたりもしたよ」とのこと。一つ目という構想は当初からあったようですが、こちらも最初は毛が生えており、現行のものとはかなり印象が異なります。

 

色も現在のようなグリーンではなく、紫です。

 

色がグリーンになっていますが、まだワイルドな感じです。


これが現在のマイク。かわいいですね。

 最終的には毛がなくなり、もう少しマスコットめいた現在のキャラクターに仕上がるわけですが、初期デザインのようなサリー&マイクだったら、いったいどんな物語になっていたんでしょうか? 知りたいような、知りたくないような……。

モンスターズ・ユニバーシティではここが違う!

 『モンスターズ・インク』ですっかりおなじみになったサリー&マイクですが、前日譚となる『モンスターズ・ユニバーシティ』は彼らの大学時代が舞台になっています。そのため、サリー&マイクは大学1年生、人間の年齢にすると18歳くらいという設定になっています。
 ですが、18歳といえば、外見的にはほとんど大人と同じ。そのため、彼らを若く見せるためにはとても微妙な調整が必要だったとか。いや、そもそもマイクは「目玉」なわけですし、いったいどうすれば目玉を18歳にできるのでしょうか?


モンスターズ・ユニバーシティのニ人

 まずスタッフがしたのは、同僚たちに18歳のときの写真を持ってきてもらうことでした。それを見ながら、18歳と大人は外見的に何が違うのかを徹底的に分析したそうです。そして気が付いたのは、若い頃の方が全体的に細く、肌の色も明るいということ。
 単体で見てみると、わかりにくいですが……。

 

 もっとも、若さを表現するためにデザインを大幅に変えてしまうと、今度はサリーやマイクだとわからなくなってしまうため、そのあたりの塩梅はとても微妙なものだったそうです。実際、アニメーション部門のトップであるジョン・ラセターからは「まだ『モンスターズ・インク』の頃のマイクに見える」と何度となくダメ出しされたとか。

 そのため、ニエルバさんはもっと「若さ」をわかりやすくするため、何か特徴的なアイテムを装着させるアイデアを思い付きます。

 

マイクには歯の矯正装置を付けました。
うん、確かにこれならわかりやすいですね。

 

 ちなみにサリーの場合は、「若さ」を表現するためにアフロヘアにすることも考えたんだとか。若さ故の過ちのアフロヘア……「それはいくらなんでもハジけすぎだろ!」と判断したのかどうかは教えてくれませんでしたが、結局お蔵入り。サリーの場合は、体毛を増やすことで対応したそうです。モンスターも人間も、若い頃はフサフサってことですかね……。

 

 同じく『モンスターズ・インク』から続けて登場しているライバルキャラクターのランドール(ランディ)も微調整を加えただけではわかりにくいということで、眼鏡を掛けさせられています。これは単に区別をつけるためだけでなく、眼鏡を外したランドールが眼を細めると、1作目でよく見られた邪悪な目つきになるという演出にもつながっているんですよ。

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取材・文・構成:編集部 福田麗

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映画『モンスターズ・ユニバーシティ』は7月6日より2D・3D同時公開

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