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実録!映画製作

■「実録!映画製作『1人1食100円で』~女優・中原翔子、初めてのプロデュース~」第1回

 三池崇史井口昇など、海外でも高く支持される監督の作品に数多く出演してきた「知る人ぞ知る」女優・中原翔子が、映画を作ると決心! プロデューサー早川ナオミとして一本の映画を完成させる、立ち上げから劇場公開までの道のりを追う! 理想と現実のはざまで揺れながら繰り広げられる予算との仁義なき戦い! 想像を超える、壮絶な「映画作り」を目撃してもらいたい!

 記念すべき第1回は、プロデューサーである中原に突撃取材を敢行。なぜプロデュースを決意したのか。その作品とは? そして、タイトルにある「1人1食100円で!」の意味とは?

■「30分を3作品」というお告げが…

中原翔子01
初プロデュースを手掛ける女優・中原翔子

Q:女優の中原さんが、映画をプロデュースすることになった経緯を伺えますか?

 昨年末、わたしが出演した映画の打ち上げの席で、ある方から突然「1本(映画を)プロデュースしてみないか?」とお話をいただいたんです。「出資をするので、あなたの好きなことを映画にしてください」と……。正直、あまりにも唐突なお話で本当に驚きました。でも、こんな機会は二度とないだろうし、わたしのことを信用して託してくださるというお気持ちがうれしくて、その場でお引き受けしました。実はそのとき、頭の中で「30分を3作品!」というお告げもありまして(笑)。オムニバス映画にしようと決めて、それもその場でお伝えしました。

■大好きな代々木忠監督の本を映画化!

つながる書影
中原が「心の書」と語る代々木忠監督著「つながる / セックスが愛に変わるために」 祥伝社 1,575円(税込み)

Q:映画は、AV界の巨匠・代々木忠監督の著書「つながる / セックスが愛に変わるために」(祥伝社刊)が原作ということですが、題材を思い付いたきっかけは?

 何を撮ろうかと考えたとき、仲良しの高橋洋監督に相談したところ、「いつも代々木監督の本の話をしているじゃないですか。それを撮ったら?」とアドバイスをいただいて。雷に打たれたようにビビッときましたね。特に「つながる」はわたしの心の書。大好きな代々木監督の本が原作なら、初めてのプロデュースも頑張れると思ったんです。ただし「つながる」は、代々木監督のアダルトビデオに出演した男女のドキュメント本で、そのまま撮っても監督の作品を直接観た方がいいに迫るに決まっている。悩んだ末に、本に登場する男女のエピソードを基にした艶笑ドラマを立ち上げようと決めました。

■プロデューサー・早川ナオミの誕生!

中原翔子02
早川ナオミとしてプロデュースに挑む

Q:プロデューサー名を早川ナオミとしている理由は?

 中原翔子は芸名で、女優という職業の屋号です。その名前をプロデュースでも使うことには少し抵抗があって。本名でやるつもりだったのですが、昨年公開された高橋監督の映画『旧支配者のキャロル』でわたしが演じた早川ナオミを名乗ったら? と、またもや高橋さんに勧められたんです。ナオミは女優でありながら映画学校の講師という役なのですが、まぁ強烈なキャラクターで! ただその強さを持っていないとプロデュースしきれないなと、妙に納得して名乗ることにしました。おかげで、最近はナオミに「それがアナタのやり方なの?」とにらまれる夢をよく見ています(笑)。

※早川ナオミとは……高橋洋監督作『旧支配者のキャロル』の登場人物で、女優にして映画学校の講師。「現場では心にスタンガンを持て!」を格言に、映画製作に挑む生徒たちに、あまりに過酷な試練を科す。

■タイトル「1人1食100円で!」の真相

中原翔子03
電卓とにらめっこの毎日…… 写真:高野広美

Q:連載タイトルにもある「1人1食100円で」は映画の標語になっているそうですね。

 はい、まず何といってもウルトラ低予算なので、プロットやシナリオだけでなく電卓と向き合う日々! ただ現場の食事だけは温かくておいしいものをと、早い段階からケータリング担当スタッフに声を掛けていて、いかに安くおいしくできるか研究してもらっているんです。で、予算は「1人1食100円で」頼みます、と。何て悲愴(ひそう)感漂う撮影現場なんだ、と思われるでしょうね(笑)。でも節約できるところは徹底的に経費を抑えていかないと、後々大変なことになるので。役者で使う脳とプロデュースで使う脳って全然違う、しかもいきなり3作品で監督も3人だし、ハードル高すぎ……と、自分で決めたことにがくぜんとする日々です。でも、とにかく現場が大好きなので。何もかもこれからですが、頑張りますので応援よろしくお願いします!

■早川ナオミの今月の一言!


中原翔子 PROFILE

中原翔子04

熊本県出身。明治大学在学中よりモデルとして活動後、女優デビュー。高橋洋作品の常連であり、三池崇史井口昇など海外でも支持されている監督の作品にも多数出演。国内外を問わず、知る人ぞ知る女優である。ニックネームは“地獄のしょこたん”

<近況>11月22日(金)、渋谷・アップリンクにて映画『コラボ・モンスターズ!!』の1編『旧支配者のキャロル』が再上映されます! スクリーンで早川ナオミを体感せよ!
公式サイト
作品情報

編集部・森田真帆 カバー写真:高野広美

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