シネマトゥデイ

実録!映画製作

■「実録!映画製作『1人1食100円で』~女優・中原翔子、初めてのプロデュース~」第3回

 海外でも高く評価される監督の作品に数多く出演してきた「知る人ぞ知る」女優・中原翔子が、映画を作ると決心! プロデューサー早川ナオミとして一本の映画を完成させる、立ち上げから劇場公開までの道のりを追う。理想と現実のはざまで揺れながら繰り広げられる予算との仁義なき戦い! 想像を超える、壮絶な「映画作り」を目撃してもらいたい!

 連載第3回は、映像製作の要となる「ロケハン」そして「衣装合わせ」の模様をレポート! 3作品のオムニバス映画となる本作で、最初にクランクインを迎えるのは渡辺あい組。撮影目前となった2013年末、スタッフたちが都内某所でロケハンを行っていると聞き、さっそく突撃しました!

■ロケハンって、どんなことをするの?

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ロケ場所を探すだけではなく、撮影に備え綿密な打ち合わせが行われます

 そもそもロケハンとは何なんでしょう? ロケ先での飯でも決めるんでしょうか? そんなことを渡辺監督に聞いてみるとやっぱり違うようで……。「ロケハンというのは、映画を作る上でとても重要な作業です。撮影をする場所を決定して、美術スタッフはそこをどのようにシーンの雰囲気に近づけるか、撮影部や照明部はどのスペースにカメラや照明を置くかを考えます」と教えてくれました! この日は劇中でヒロインが住む家のロケハン。予算の関係もあり、スタッフの知人が厚意で自宅を提供してくれた都内のマンションで、渡辺監督がスタッフたちと綿密な打ち合わせを行っていました。 

■想像力をフル活用!スタッフ間でアイデアが飛び交う!

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スタッフと綿密な打ち合わせを行う渡辺監督(中央)

 リビングのテーブルを前に「このテーブルの上でヒロインと母親の関係を出していきたい。あまり生活感を出したくないので、なるべくシンプルな部屋にしたいんです」という渡辺監督のアイデアに、真剣に耳を傾けていたスタッフたち。全員がメモを取りながら、「この場所ならカメラを置けるけどこっちだと難しい」「照明はここから当てれば」といった意見が交わされます。この作品では出演者も兼ねる中原は、プロデューサーとしてミーティングに参加する一方「一度、あのシーンの動きをやってみていただけますか?」という監督のリクエストに応えて、実際に演技も披露! スタッフたちの想像力もさえ渡り、「親子の関係を考えたら、テーブルをもう少し小さくしたほうがいいのかな?」「ベランダがすてきだから、ここも活用したいね!」などさまざまなアイデアが飛び出していました。

■「役者」から「役」への変身、第一歩は衣装合わせ!

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ちょうどいいかもしれません!……渡辺監督、おそれいります!

 撮影直前は、スケジュールがめじろ押し! ロケハンが無事に終了した後は、役者の衣装を決める衣装合わせが行われました。スタッフさんが用意してきた服を実際に役者さんに着てもらい、どの服を着るのか決定していく作業です。この日行われた衣装合わせは、ヒロイン役の女優さんと相手役のジェントル、そしてヒロインの母親を演じる中原の3人。取材班が到着したときは、和気あいあいとした雰囲気の中、中原による衣装合わせが行われていました。そこで衝撃的だったのは、中原の激やせぶり! プロデューサー初挑戦という激務の中、もともと細かった体がますます細くなり、スカートもぶっかぶか……。心配するスタッフをよそに、渡辺監督だけはなぜかニンマリ。「翔子さんの役は、病的な母親なので雰囲気としてはちょうどいいかもしれません……」監督、恐れ入りました!

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渡辺監督、おそろしい子……! とばかりに? 見つめる早川ナオミ

■超個性派くんが、イケメン研究者に!元お笑い芸人ジェントルの大変身!


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驚きのクマさん衣装(左)から……こうなりました!(右)

 一方、スタッフたちが驚愕(きょうがく)したのは、ヒロインの相手役であるジェントルが現場に到着したとき。劇中では研究者を演じるジェントルですが、コートを脱いだ彼の真っ赤なセーターには、くまさんのイラストが……。これにはヘアメイクさんも思わず「こ、個性的ですね」と絶句。ジェントルが用意されていた白衣と、「いまどき」の若者らしい洋服に着替えている間、取材班の胸にも心なしか不安がよぎります。

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渡辺監督もガッツポーズ! 撮影が始まります!

 しかし数分後……更衣室から出てきたのは、個性派の原宿ボーイではなく、イケメンの研究者!女性だらけのスタッフ陣からは「かっこいい!」と大歓声が上がりました。ふと傍らの渡辺監督を見ると「これはイケマスネ!」と小さくガッツポーズ! ですがすぐにジェントルに向かって「髪の毛は黒く染めてください」と一言。監督、やっぱり恐れ入りました!

■早川ナオミの今月の一言!


中原翔子 PROFILE

中原翔子01

熊本県出身。明治大学在学中よりモデルとして活動後、女優デビュー。高橋洋作品の常連であり、三池崇史井口昇など海外でも支持されている監督の作品にも多数出演。国内外を問わず、知る人ぞ知る女優である。ニックネームは“地獄のしょこたん”

<近況>2月15日(土)24時より阿佐ヶ谷ロフトAで開催の「第三回 東京電撃映画祭」にて、出演作『脱出!~Bailout!~』(高橋ヨシキ監督)が上映されます! 激レアなゾンビ物!「第三回 東京電撃映画祭」詳細

編集部・森田真帆 カバー写真:高野広美

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