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シネマトゥデイが選ぶ 今月の5つ星

『ダラス・バイヤーズクラブ』『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』といった、アカデミー賞の賞レースをにぎわせている秀作や、人気ファンタジー大作の待望の続編『ホビット 竜に奪われた王国』、キュートな名キャラクター、ヒット・ガールが再び大活躍する『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』など、観てソンなしの必見のラインナップをそろえました!

2月7日公開 万人に響く、「最後の1日」を生きる者同士の熱い友情ドラマ 『ラッシュ/プライドと友情』 作品情報

実在のF1ドライバー、ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)とジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)による1976年のチャンピオン争いを描いた作品。機械のように冷静で正確なレース運びが信条のラウダと、陽気な性格で攻撃的なスタイルを特徴とするハント。何もかも正反対の二人が、毎日いつ事故死するかわからない「最後の1日」を生きる者同士として認め合い、反発しながらも互いを高め合っていくさまが描かれる。俳優たちの熱演と名匠ロン・ハワードによる堅実な演出により、男たちの友情と意地が交差する熱いドラマがシンプルに描かれ、心にストレートに響いてくる感動に思わず「これでいいんだよ、これで!」と言いたくなる。F1を知らない観客の心にも響く、本当に面白い一本であることは間違いないだろう。さまざまなアングルから捉えられた、マシンの切り裂く空気を肌に感じるような迫力のレースシーンも圧巻のひと言で、今以上に死と隣り合わせだった時代の空気を感じさせる。(編集部・入倉功一)

『ラッシュ/プライドと友情』©2013 RUSH FILMS LIMITED / EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED.
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2月22日公開 人気コンビの、ヒーローの宿命に苦悩する成長ドラマが見もの 『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』 作品情報

前作でメガホンを取ったマシュー・ヴォーンが製作に回り、新鋭のジェフ・ワドロウが監督を務めた今作のテーマは、ワドロウ監督いわく「成長」。見た目からしてずいぶんと成長したキック・アスとヒット・ガールの二人もまた、サム・ライミ版『スパイダーマン』でも描かれていたような「ヒーローとして生きるべきか否か」という心の葛藤を抱くようになり、前作よりも登場人物たちのドラマ部分が色濃くなった印象を受ける。ヒット・ガールに至っては、養父マーカスに普通の女の子として生きるよう説得され、学校のイケてる女子グループに仲間入りするという学園コメディータッチな展開も。とはいえ、ヒット・ガールは相変わらずのヒット・ガールで、走る車の上から次々と敵をなぎ倒していくシーンなど、『キック・アス』ならではの痛快さは健在! さらに、ジム・キャリー演じるスターズ・アンド・ストライプス大佐をはじめ、『アベンジャーズ』並みに新たなキャラが続々登場する盛りだくさんな内容になっている。(編集部・中山雄一朗)

『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』©2013 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved.
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2月22日公開 死と隣り合わせた主人公の執念の再生劇がズシリと響く 『ダラス・バイヤーズクラブ』 作品情報

「まさか自分に起こりっこない」。多くの人はそう思いがちだが、命の危険を伴う病は、思いがけず降り掛かるもの。そんなとき、その運命をどう受け入れればいいのか? 本作はそんな重い問いに一つの答えを提示してくれる。「AIDSはゲイの病」と認識されていた、1980年代のテキサスに実在した主人公ロン(マシュー・マコノヒー)は、麻薬とセックスに溺れる無骨なカウボーイ。彼はある日突然、HIV陽性で余命1か月と宣告され、村八分にされ、人生が一変する。そんな絶望のドン底に突き落とされた彼が、この世で最も恥ずべき、遠い存在としていたトランスジェンダーのレイヨン(ジャレッド・レトー)と手を組んで、進むべき道を見いだしていく絆のドラマがすがすがしい。ロンにとってレイヨンは、友であり、母親のようでもあり、恋人のようでもある。21キロという壮絶な減量を経てロンを熱演したマコノヒーもさることながら、死に瀕(ひん)しながらも美しくあり続けようとしたレイヨンを艶やかに演じたレトーの存在感は圧巻。余命1か月を宣告されたロンが、7年も生き延びたという事実からも、改めて「生きる」意義を考えさせられるはずだ。(編集部・石井百合子)

『ダラス・バイヤーズクラブ』©2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Rights Reserved.
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2月28日公開 遊びはあっても無駄はない、ペイン作品の中でベストの出来 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』 作品情報

アレクサンダー・ペイン監督の『ファミリー・ツリー』『サイドウェイ』『アバウト・シュミット』などの過去作から良いところだけを集めて凝縮したような傑作。ペイン監督のベスト作品といっても過言ではない。遊びはあっても無駄のない1時間55分の物語は、各キャラクターの個性が強かったり、画面の8割を老人のみが占める場面があったりと中々の濃厚さ。それでも飽きないのは、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞し、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされているブルース・ダーンが魅せる頑固オヤジと、その息子の珍道中にリアリティーがあふれているから。希薄な関係だった親子が、父の希望をかなえるために時間を共にする姿に心はほっこり。“こじらせ系”男女にもうってつけのヒューマンドラマで、名作として映画史に残るに違いない。(編集部・小松芙未)

『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』©2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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2月28日公開 原作には登場しないあの人気キャラの活躍が、ハイライトの一つ 『ホビット 竜に奪われた王国』 作品情報

ホビット族のビルボ(マーティン・フリーマン)と13人のドワーフの冒険を描く『ホビット』3部作の第2部。『ロード・オブ・ザ・リング』のときもだが、ピーター・ジャクソン監督は中だるみしかねない第2部をエキサイティングに撮るのがすこぶるうまい。第1部の最後でようやくドワーフたちに認められたビルボを穏やかな気質はそのままに一団の中心に据え、エルフの王スランドゥイル(リー・ペイス)の王国は静かに美しく、ドワーフたちのたるでの激流下りでは一気にペースアップさせてまるでアトラクションのように描き出している。原作「ホビットの冒険」には出てこない『ロード~』3部作の人気キャラ・レゴラス(オーランド・ブルーム)を登場させることは疑問だったが、これがバッチリはまっていて、彼の登場シーンが本作のハイライトの一つであることは間違いない。第1部を大幅に上回る仕上がりで、第3部への期待もおのずと高まる。(編集部・市川遥)

『ホビット 竜に奪われた王国』©2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.
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