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コンペティション部門全18作品を紹介!

第67回カンヌ国際映画祭

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カンヌ国際映画祭

2016年のカンヌ国際映画祭については第69回カンヌ国際映画祭スペシャルをご覧ください。

5月14~25日(現地時間)に、開催される第67回カンヌ国際映画祭。今年の審査委員長は、女性としては唯一のパルムドール(最高賞)受賞監督であるジェーン・カンピオン監督が務める。巨匠から新鋭まで多彩な監督たちの新作が揃う、コンペティション部門に選出された全18作品を紹介します!

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カンヌ国際映画祭ニュース
現地取材記者のツイート
ウィンター・スリープ(英題) / Winter Sleep(英題)/ Kis uykusu(原題)
ウィンター・スリープ(英題) / Winter Sleep(英題)/ Kis uykusu(原題)

☆パルムドール(最高賞)受賞☆
【製作国】トルコ、フランス、ドイツ
【監督】ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
【キャスト】ハルク・ビルギナー、メリッサ・セーゼン

【ストーリー】
アイディンは俳優を引退し、中央アナトリアに小さなホテルを所有している。若い妻とは溝が生じ、妹は離婚で傷ついていた。アナトリアに冬が訪れ、草原には雪が降り積もる。そして、アイディンの不満がついに爆発する。

ウィンター・スリープ(英題) / Winter Sleep(英題)/ Kis uykusu(原題)

【ここに注目】
セミフ・カプランオールと共に現代のトルコ映画界をけん引する映画監督ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、カンヌ国際映画祭の長編コンペ部門に5度目の参加。『冬の街』 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アナトリア(英題) / Once Upon A Time In Anatolia』でグランプリ、『Three Monkeys ~愚かなる連鎖~』で監督賞を受賞した実績もある。パルムドールを狙う実力は十分で、今回の3時間超の大作で悲願達成となるか!?

ル・メラビジル(原題) / Le Meraviglie
ル・メラビジル(原題) / Le Meraviglie
© RR

☆グランプリ受賞☆
【製作国】イタリア
【監督】アリーチェ・ロルヴァケル
【キャスト】モニカ・ベルッチ、サム・ルーウィック

【ストーリー】
4人姉妹が暮らす農家では、父親によって大黒柱に仕立てられた長女ジェルソミーナが全てを取り仕切っていた。ある夏、ドイツ人の少年がリハビリプログラムで農業体験にやって来ると同時に、ジェルソミーナは田舎を訪れたテレビクルーにコンテスト番組への参加を持ちかけられる

ル・メラビジル(原題) / Le Meraviglie

【ここに注目】
劇映画の初監督作『天空のからだ』が高い評価を得たイタリアの新鋭監督、アリーチェ・ロルヴァケルによる珠玉のヒューマンドラマ。4姉妹の長女を中心に、のどかな時間が流れる昔ながらの農家に訪れる小さな変化の兆しを丁寧にすくいとる。イタリアの至宝モニカ・ベルッチや、『オープンウォーター・サスペクト』のサム・ルーウィックらが共演。世界三大映画祭のコンペ部門初参戦の若手女性監督が、イタリア唯一の選抜作品としてカンヌの晴舞台でどのような健闘を見せるかが楽しみだ。

フォックスキャッチャー(原題) / Foxcatcher
フォックスキャッチャー(原題) / Foxcatcher

☆監督賞(ベネット・ミラー)受賞☆
【製作国】アメリカ
【監督】ベネット・ミラー
【キャスト】チャニング・テイタムスティーヴ・カレル

【ストーリー】
1984年のロサンゼルスオリンピックのレスリング種目で共に金メダルを獲得したデイブとマークのシュルツ兄弟は、億万長者のジョンが出資するレスリングチーム「フォックスキャッチャー」に所属。しかし1996年の1月、兄のデイブがジョンに射殺されてしまう。

フォックスキャッチャー(原題) / Foxcatcher

【ここに注目】
デュポン財閥の御曹司(故人)が、妄想型統合失調症のために、五輪金メダリストのレスラーを射殺した実在の事件がベース。優秀な兄の影となり、長年陽の目を見なかった弟の人生を変えたとされる殺人事件、その真相に迫る内容ともいわれる。完成度を高めるために当初の公開日を延期した本作。ベネット・ミラー監督にとっては、好評を博した『カポーティ』 『マネーボール』の後だけに抜かりなしか。

ミスター・ターナー(原題) / Mr. Turner
ミスター・ターナー(原題) / Mr. Turner

☆男優賞(ティモシー・スポール)受賞☆
【製作国】イギリス
【監督】マイク・リー
【キャスト】ティモシー・スポール、トム・ヴラシア

【ストーリー】
18世紀から19世紀にかけて活躍したイギリスを代表する偉大な画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーが、いかに生き、創作に打ち込んでいたのか。その素顔に迫る。

ミスター・ターナー(原題) / Mr. Turner

【ここに注目】
『秘密と嘘』でカンヌ国際映画祭のパルムドールを授与されたマイク・リー監督が、構想に10年を費やし英国出身画家の半生を描く。詳細は明らかにされていないが、主演には同監督作御用達俳優のティモシー・スポールを起用。本作の美術や光彩は、ターナーの作品から着想を得て構築しているという。なお、同監督としては、『トプシー・ターヴィー』以来の伝記映画となる。

マップス・トゥ・ザ・スターズ(原題) / Maps to the Stars
マップス・トゥ・ザ・スターズ(原題) / Maps to the Stars
© RR

☆女優賞(ジュリアン・ムーア)受賞☆
【製作国】カナダ、アメリカ、フランス、ドイツ
【監督】デヴィッド・クローネンバーグ
【キャスト】ジュリアン・ムーアロバート・パティンソン

【ストーリー】
典型的なハリウッド一家のワイス家。大黒柱の父スタフォードが財を築いたが、妻も子供も家族は一様にさまざまな問題を抱えている。

マップス・トゥ・ザ・スターズ(原題) / Maps to the Stars
© Daniel McFadden

【ここに注目】
デヴィッド・クローネンバーグ監督がキャリア初の米国撮影を敢行した本作は、2人の元子役スターを描く風刺ドラマ。娯楽産業における不条理さを表出させるブラックコメディーともうわさされる。度重なる資金難により製作が延期されてきたが、ようやく完成した。サラ・ガドンミア・ワシコウスカなど旬の女優も出演している。

レヴィアタン(原題) / Leviathan
レヴィアタン(原題) / Leviathan

☆脚本賞受賞☆
【製作国】ロシア
【監督】アンドレイ・ズビャギンツェフ
【キャスト】エレナ・リャードフ、ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ

【ストーリー】
コーリャはバレンツ海にほど近い、ロシア北部にある小さな町で家族と共に暮らしている。彼の家と自動車修理工場に目を付けた悪徳町長が土地家屋を押収しようとするが、コーリャは負けじと軍隊時代の仲間で、今はやり手弁護士に出世した友人に助けを求める。

【ここに注目】
デビュー作『父、帰る』第60回ベネチア国際映画祭で金獅子賞と新人監督賞に輝いたロシアの鬼才、アンドレイ・ズビャギンツェフ監督による社会派ドラマ。町の権力者に家屋敷を奪われそうになった主人公が、逆にその男の汚職の証拠をつかもうと奔走する姿を活写する。平凡な庶民の生活を描かせたら天下一品の監督手腕を今作でも大いに発揮。映像詩人アンドレイ・タルコフスキーの後継者として脚光を浴びる監督が放つ、叙情的な美しい映像にも注目したい。

マミー(原題) / Mommy
マミー(原題) / Mommy

☆審査員賞受賞☆
【製作国】カナダ、フランス
【監督】グザヴィエ・ドラン
【キャスト】アンヌ・ドルヴァル、アントワーヌ・オリヴィエ・パイロン

【ストーリー】
障害のある子どもの養育を放棄できる新しい法律が存在する世界。シングルマザーのダイはADHD(注意欠陥多動性障害)の息子スティーブと暮らすことを諦めようとするが、隣人のカイラが救いの手を差し伸べる。

マミー(原題) / Mommy
© Shayne Laverdiere

【ここに注目】
25歳のグザヴィエ・ドランは台風の目となること間違いなしの逸材。カンヌ国際映画祭では、20歳の時に初監督作『マイ・マザー』が監督週間に選出された後、ある視点部門に二度出品しているが、コンペ部門へは初出品。いずれも繊細で親密な人間模様を描き、昨年は『トム・アット・ザ・ファーム』第70回ベネチア国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。また、ドランは子役出身で、カナダでは『ハリー・ポッター』シリーズのロンや『トワイライト』シリーズのジェイコブの吹き替えを担当している。

グッドバイ・トゥ・ランゲージ(英題) / Goodbye to Language(英題)/ Adieu au Langage(原題)
グッドバイ・トゥ・ランゲージ(英題) / Goodbye to Language(英題)/ Adieu au Langage(原題)
© RR

☆審査員賞受賞☆
【製作国】スイス
【監督】ジャン=リュック・ゴダール
【キャスト】エロイーズ・ゴデ、ゾーイ・ブリュノ

【ストーリー】
ある日、人妻と独身男性が偶然出会い、時に愛し合い、時にののしり合い、そしてある時はお互いの拳が宙を舞う。一匹の野良犬は国境さえも自由に乗り越え、町から町へと放浪の旅を続ける。やがて季節は移ろい、再び男と女は出会い、野良犬は居場所を見つけ、そして映画の第2幕が始まる。

グッドバイ・トゥ・ランゲージ(英題) / Goodbye to Language(英題)/ Adieu au Langage(原題)

【ここに注目】
『勝手にしやがれ』などの作品でヌーベルバーグの旗手として知られる83歳の現役監督、ジャン=リュック・ゴダールが初めて挑む3D作品。さまざまな異色作を世に送り出してきた監督が、ある男女と野良犬の姿を通して世の無常を詩的につづる。ベネチア国際映画祭ベルリン国際映画祭では既に最高賞を獲得している巨匠だけに、本国フランスで開催されるカンヌ国際映画祭で初の最高賞パルムドールを手にして3冠を達成したいところだ。

クラウズ・オブ・シルス・マリア(原題) / Clouds of Sils Maria
クラウズ・オブ・シルス・マリア(原題) / Clouds of Sils Maria
© Les Films du Losange

【製作国】フランス、ドイツ、スイス
【監督】オリヴィエ・アサイヤス
【キャスト】ジュリエット・ビノシュクリステン・スチュワート

【ストーリー】
18歳の時に出演した舞台で成功し、国際的女優となったマリア。20年後、その再演が決定するが、マリアがオファーされたのはヒロインに殺される女ボスで、かつてマリアが演じたヒロインに選ばれたのはハリウッドの新進女優ジョー・アンだった。

クラウズ・オブ・シルス・マリア(原題) / Clouds of Sils Maria

【ここに注目】
『イルマ・ヴェップ』 『DEMONLOVER デーモンラヴァー』のようなカルト的作品から、近年では『夏時間の庭』 『カルロス』、さらには第69回ベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞した『5月の後』などでそのキャリアも熟した感のあるオリヴィエ・アサイヤス監督の新作。ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツら世代の異なる女優たちの対決にも注目。

サン・ローラン(原題) / Saint Laurent
サン・ローラン(原題) / Saint Laurent
© RR

【製作国】フランス
【監督】ベルトラン・ボネロ
【キャスト】ギャスパー・ウリエルジェレミー・レニエ

【ストーリー】
イヴ・サン=ローランがファッションデザイナーとしての絶頂を極めた、1965年から1976年までの時期、私生活での挫折の一方でその才能と創造性はピークを迎えていた。

サン・ローラン(原題) / Saint Laurent
© 2014 MANDARIN CINEMA-EUROPACORP-ORANGE STUDIO-ARTE France CINEMA-SCOPE P

【ここに注目】
ファッション界の帝王、イヴ・サン=ローランを『ハンニバル・ライジング』のギャスパー・ウリエルが演じるほか、ジェレミー・レニエ、レア・セドゥルイ・ガレルといったフランス映画界の20代から30代前半の主役級の役者陣が集結。監督のベルトラン・ボネロは、カンヌ国際映画祭コンペティション部門への参加は3度目。前作の『メゾン ある娼館の記憶』は、セザール賞リュミエール賞にも複数ノミネートされている。

トゥー・デイズ、ワン・ナイト(英題) / Two Days, One Night(英題)/ Deux Jours, Une Nuit(原題)
トゥー・デイズ、ワン・ナイト(英題) / Two Days, One Night(英題)/ Deux Jours, Une Nuit(原題)
© Diaphana Distribution

【製作国】ベルギー
【監督】ジャン=ピエール・ダルデンヌリュック・ダルデンヌ
【キャスト】マリオン・コティヤールオリヴィエ・グルメ

【ストーリー】
サンドラは理解ある夫の助けを得て仕事を続けているが、業績はあまり芳しくなく、自分自身の席を確保するためにも従業員たちにボーナスを諦めてもらう必要があった。気の重い仕事だったが、今度の週末中に同僚たちを訪ねて回り、説得する必要に迫られていた。

トゥー・デイズ、ワン・ナイト(英題) / Two Days, One Night(英題)/ Deux Jours, Une Nuit(原題)
© Christine PLENUS

【ここに注目】
『ロゼッタ』『ある子供』で2度のカンヌ国際映画祭パルムドールの栄誉を手にした、ベルギーのダルデンヌ兄弟が手掛ける人間ドラマ。仕事を続けるために憎まれ役を買って出たヒロインの苦悩や葛藤を描写する。オスカー女優のマリオン・コティヤールが主演を務め、ダルデンヌ兄弟作品常連のオリヴィエ・グルメらが共演を果たす。カンヌ国際映画祭に強い隣国ベルギーの巨匠監督が、3度目のパルムドールを手にするかに期待が膨らむ。

ザ・キャプティブ(原題) / The Captive
ザ・キャプティブ(原題) / The Captive
© DR

【製作国】カナダ
【監督】アトム・エゴヤン
【キャスト】ライアン・レイノルズスコット・スピードマン

【ストーリー】
父親がハイウエーのダイナーで買い物をしている間に、駐車場に止めていた車両の後部座席にいた9歳の娘が失踪。警察が捜索するも行方不明のまま時は過ぎる。それから8年後に娘の生存を示す証拠が出てくる。

ザ・キャプティブ(原題) / The Captive

【ここに注目】
拉致誘拐事件の解明が物語の軸であるものの、まな娘失踪後の夫婦仲の亀裂や、他者依存などの心理面にも触れていく。アトム・エゴヤン監督の着眼点の鋭さは毎回話題となるが、本作ではどのような結末が用意されているのか期待は高まる。なお、同監督はカンヌ国際映画祭の常連で、コンペ部門への出品は6作目。

ザ・サーチ(原題) / The Search
ザ・サーチ(原題) / The Search

【製作国】フランス
【監督】ミシェル・アザナヴィシウス
【キャスト】ベレニス・ベジョアネット・ベニング

【ストーリー】
紛争で荒廃したチェチェン。ロシア軍の襲撃で両親を亡くした9歳の少年、ハッジは村を出て、難民キャンプへ。NGO職員のキャロルと児童養護施設長のヘレンはハッジの姉妹を捜すとともに、紛争で心身共に傷ついた何千人もの人々を救おうと奔走する。

ザ・サーチ(原題) / The Search

【ここに注目】
アカデミー賞作品賞など多数の賞に輝いた前作『アーティスト』から3年、監督ミシェル・アザナヴィシウスの待望の新作。カンヌ国際映画祭コンペ部門への参加は前作以来、2度目となる。1947年の名作『山河遥かなり』をベースに、舞台を第2次世界大戦後のドイツから現代のチェチェンに置き換えた。監督の妻でもあるベレニス・ベジョに加え、ハリウッドからアネット・ベニングを迎え、実力派女優の共演も見どころ。

ザ・ホームズマン(原題) / The Homesman
ザ・ホームズマン(原題) / The Homesman
© Dawn Jones

【製作国】アメリカ
【監督】トミー・リー・ジョーンズ
【キャスト】トミー・リー・ジョーンズ、ヒラリー・スワンク

【ストーリー】
開拓時代の米国西部。独身の元教師メアリーは、精神を病んだ3人の女性をネブラスカからアイオワの療養所まで引率することになった。彼女は、偶然知り合った怪しげな男ジョージと取引し、旅の同行者にするが……。

ザ・ホームズマン(原題) / The Homesman

【ここに注目】
トミー・リー・ジョーンズ監督の長編第2作目は、ジョン・ウェインの遺作『ラスト・シューティスト』の原作者でもある作家グレンドン・スウォーサウトの小説の映画化。音楽や編集などのスタッフは、第58回カンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞を受賞した監督デビュー作の『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』と同じだが、今作では撮影監督に『ブロークバック・マウンテン』などのロドリゴ・プリエトを起用している。

2つ目の窓 / Still the Water(英題)
2つ目の窓 / Still the Water(英題)
© RR

【製作国】日本
【監督】河瀬直美
【キャスト】村上虹郎吉永淳

【ストーリー】
奄美大島で暮らす16歳の界人は満月の月明かりの下、この島に太古より伝わる八月踊りの晩に海に漂う水死体を見つける。クラスメートの杏子はそんな界人の様子を見つめていた。一方、ユタ神様として親身に島民たちの相談に乗っていた彼女の母は余命宣告を受け……。

2つ目の窓 / Still the Water(英題)
© 2014 WOWOW & COMME DES CINEMAS

【ここに注目】
日本の土着性を作品に投影し、海外でも高い評価を得ている河瀬直美監督が、奄美大島を舞台に描く人間ドラマ。歌手のUA村上淳の息子の村上虹郎と、『わたしのハワイの歩きかた』などの吉永淳がW主演を務め、思春期の少年少女を取り巻く人間模様を映し出す。デビュー作『萌の朱雀』がカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)に輝き、『殯(もがり)の森』がグランプリを受賞、そして昨年は同映画祭の審査員を務めた河瀬監督の最新作が、初のパルムドールに手が届くか。

ジミーズ・ホール(原題) / Jimmy's Hall
ジミーズ・ホール(原題) / Jimmy's Hall
© RR

【製作国】イギリス、アイルランド、フランス
【監督】ケン・ローチ
【キャスト】バリー・ウォード、シモーヌ・カービー

【ストーリー】
1921年、共産主義者のリーダーであったジミーは自由思想の精神を掲げ、故郷に無料開放のダンスホールをオープンするが、アイルランドから追放されてしまう。

ジミーズ・ホール(原題) / Jimmy's Hall
© Sixteen Films

【ここに注目】
1930年代の赤狩りで一度は国外追放された男性が、母親の介護のために帰国し、かつての賑わいを取り戻すべく、若者を中心とする誰もが集えるホールの再開に奔走した実話が基になっている。アイルランドのスライゴ州とリートリム州にて撮影。『麦の穂をゆらす風』でパルムドールに輝いたケン・ローチ監督にとって15作目のカンヌ国際映画祭出品作となる。自国を描くことにこだわってきた社会派監督らしい題材だ。

ティンブクトゥ(原題) / Timbuktu
ティンブクトゥ(原題) / Timbuktu

【製作国】フランス
【監督】アブデラマン・シサコ
【キャスト】アベル・ジャフリ、アハメド・イブラヒム・ディ・ピノ

【ストーリー】
西アフリカ・マリ北部の村で、若いカップルが二人の子供と幸せに暮らしていた。しかし2012年7月、一家は無惨にも殺されてしまう。住人たちは、彼らが正式に結婚していないことが許せなかったのだった。

ティンブクトゥ(原題) / Timbuktu

【ここに注目】
アフリカのマリ共和国にある世界遺産で、近年ではイスラム系過激派組織の活動地帯となっているティンブクトゥが舞台。監督は、モーリタニア生まれ、マリ育ち、ソ連で映画を学び、フランスで活動しているアブデラマン・シサコ。2002年の『ヘレマコノ(原題) / Heremakono』など、過去の長編監督作品はいずれも国際映画祭で賞を獲得しており、アフリカを代表する映画監督である。

ワイルド・テールズ(英題) / Wild Tales(英題)/ Relatos Salvajes(原題)
ワイルド・テールズ(英題) / Wild Tales(英題)/ Relatos Salvajes(原題)
© K&S Films & EL DESEO

【製作国】アルゼンチン、スペイン
【監督】ダミアン・ジフロン
【キャスト】リカルド・ダリン、オスカル・マルティネス

【ストーリー】
スティーヴン・スピルバーグ監督が1985~87年に手掛けたテレビドラマシリーズ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」にオマージュをささげたオムニバスストーリー。サスペンスやコメディーなど、それぞれ独立した六つのエピソードが交錯していく

ワイルド・テールズ(英題) / Wild Tales(英題)/ Relatos Salvajes(原題)
© K&S Films & EL DESEO

【ここに注目】
世界三大映画祭初参加となる、アルゼンチンの新鋭ダミアン・ジフロン監督がメガホンを取ったオムニバス作品。マーティン・スコセッシフランシス・フォード・コッポラウディ・アレンら大物監督たちをリスペクトしながら、個性的な六つの物語を丁寧に紡いでいく。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督と弟のアグスティン・アルモドバルが立ち上げた製作会社エル・デセオが共同製作に参加している。

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