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阿部寛&上戸彩
『テルマエ・ロマエII』
全てを真剣に演じているからこそ面白い
『テルマエ・ロマエII』阿部寛&上戸彩 単独インタビュー

取材・文:編集部・森田真帆 写真:ミライ・プルヴィレンティ

累計発行部数900万部を突破したヤマザキマリの同名漫画を映画化し、2012年に大ヒットを記録した前作に続き、武内英樹がメガホンを取った映画『テルマエ・ロマエII』。古代ローマの浴場設計技師・ルシウスが現代日本にタイムスリップするストーリーをユーモア満載に描いた本作には、前作を上回る笑いがふんだんに盛り込まれ、さらにパワーアップ。イタリアの世界遺産の一つであるカゼルタ宮殿でワールドプレミアを終えたばかりの阿部寛と上戸彩が、本作の撮影を振り返った。

■ブルガリアの壮大ロケはまさにギャグ!?

Q:前作は大ヒット! 日本中にたくさんの笑いを届けた作品となりましたね。

阿部寛(以下、阿部):自分が予想していたよりも、はるかに多くの方が観てくださったことがすごくうれしくて。震災から1年後に公開した作品で、皆さんに笑いと癒やしを届けられたことが、僕にとってはとても大きかったです。

上戸彩(以下、上戸):わたしはこの作品に出会う前はずっとドラマをやっていたので、映画に対してはすごく大きな壁を感じていたんです。そんな中で真実という役を演じることに、最初は怖さもありました。でも阿部さんと久しぶりに共演できるということで、挑戦してみたいと決意できたんです。その結果、本当に多くの方にこの作品を観ていただいて、愛してもらって、うれしいことをたくさん運んでくれた作品だと思っています。

Q:今回はブルガリアロケが行われましたが、撮影はいかがでしたか?

阿部:僕らの撮影のロケセットを作るために、山を崩して切り開いてくださったんです。壮大なセットを作っていただいたおかげで、ものすごくパワーをもらえました。エキストラも全員外国の方ですし、空気感がすでにできているんですよね。そこに立つだけですっかり外国人の顔になっていました(笑)。

上戸:あのオープンセットを見ると、本当にすごい映画を撮っているんだなとつくづく思いましたね。わたしたちがセットに着いたときは、コロッセオがまだ未完成の状態だったんです。完成していく様子を見ながら撮影をしていたので、出来上がりを見たときは本当に感動しました。昨年ローマに行ったときに本物を見ているんですが、そのときと同じくらいの迫力を感じました。セットなのにセットじゃない感じで。

阿部:あれだけ大きいと、それだけでもうギャグだよね(笑)。

上戸:阿部さんがおっしゃる通り、確かに全てがおかしいんですよ(笑)。さらに本番も大真面目に演じているから、さらにおかしい(笑)。パート1のときもそうで、一歩引いてみるといろいろとおかしなことが出てくるんです。でも結果的に日本中にあれだけの笑いを届けられる作品はほかにないと思うので、とても幸せでしたね。

■ルシウスと真実の恋の行方を二人はどう見ていた!?

Q:上戸さんが演じた真実の、キュートなヒロインぶりも健在でしたね。

阿部:そうですね。もう中年の役者ばかりだと、ギスギスしちゃうんですよ(笑)。でも上戸さんがいるとやっぱり雰囲気が全然違う。バランスを保てていましたね。

上戸:ギスギスどころか、とっても仲良かったじゃないですか。この現場ってスタッフさんも含め、本当に皆さんが仲良かったので、男性ばかりのキャストさんたちの間でも何の違和感もありませんでした。

Q:続編に続き、ルシウスと真実の関係も気になるところです!

阿部:ルシウスとしては、真実に対してすごく気持ちがあるんです。久しぶりの再会にもっと喜びたいという気持ちはあったと思うんですが、そこは監督の縛りがありまして(笑)。あまり感情を出さずに「真実って呼んじゃダメです。平たい顔族の女だと思ってください」と言われていたので、切なかったですね(笑)。でもラストシーンはロケーションも素晴らしくて、とても良いシーンに仕上がっていると思います。

上戸:わたしは二人が答えを出さないところが好きです。真実もルシウスのことがすごく好きなのですが、ベタベタと近づかないところが共感できるんですよね。わたし自身、女丸出しでアピールすることは嫌いなので(笑)。

Q:今回もルシウスの心の声が響き渡っていましたね! ルシウスの感情をアフレコで表現するのは大変ではないですか?

阿部:すでに出来上がっている映像を観ながら話をするので、そこまで大変ではなかったです。前作では古代ローマ人という役柄をかなり探りながら演じていたのですが、今回はもう吹っ切れたので、映画の中でもアフレコでもどちらもとても演じやすかったです。

上戸:撮影のときは仮のモノローグを流しているので、タイミングを見ながら演技をするんです。それがまた面白くて、ルシウスの心の声が丸聞こえなのに、あたかも聞こえていないふりをしなきゃいけないから、演技が過剰にならないように気を付けていました。

■テルマエ旋風で、日本に混浴ブームが来る!?

Q:今回はオリジナルからのいか八朗さんをはじめ、豪華なメンバーが勢ぞろいでしたね!

上戸:そうなんですよ。いかさんも菅登未男さんも、前作とはまったく違う役で出演されているのに何の違和感もないからすごい! わたしの親は、菅さんが演じた浪越徳三郎さんを本人だと思っていたみたいです(笑)。

阿部:それ面白いね! 力士の方々も皆さん本物ですから、すごい。曙さんに琴欧洲さんに、本当にびっくりするほど豪華でした。

上戸:一緒に撮影しているとき、曙さんはずっと英語でセリフを話していたんですけど、声が渋くてすごくかっこよくて! 普段はすごく明るい方なんですよ。

Q:お二人にとってツボなシーンはどこでしたか?

阿部:僕がツボなのは、北村一輝くんのかっこよさ! もう本当にかっこよくて、本人も本気でしたから。みんながローマ人役もギャグも全てを真剣に演じているからこそ面白い。そんなところにこの映画の醍醐味(だいごみ)を感じました。

上戸:北村さんは馬に乗るシーンの撮影のとき、画像と動画を速攻でメールしてきてくれたんですよ。かっこよかったですよね。わたしはどこって言えないくらい全てがツボでした。ルシウスの小ネタも全部が大好きなんです!

Q:この映画は、皆さんがとっても気持ちよさそうにお風呂につかっているのが印象的です。今回もお風呂は楽しめましたか?

阿部:お風呂につかるシーンはずいぶん出てくるのですが、のぼせる方が出ないようにお湯を少しぬるめに設定していたんです。だからいつまでもつかっていられる心地よさで、すごく気持ちがいい。風も気持ち良かったです。

上戸:もしまったく違う映画で脱ぐというシチュエーションだったら、緊張して特別な思いも出てくるかと思うんですが、基本阿部さんは脱いでいるし、皆さんも脱いでいるから「自分の順番が来たんだな」ってあっさりとしか思わなかったんです(笑)。お風呂のシーンは、いつも通りスタッフがいて、仕事モードなはずなのに、どこかでつい癒やされちゃっているんですよね。仕事のはずなのに気持ち良い。今回もいろいろなお風呂に入れてすごく良かったです。

阿部:混浴はすごく和やかで不思議な空間だったよね。エキストラの方で、カップル役でお風呂につかっていた二人が、撮影が終わるころにはいい感じに火照っていて、まるで本当のカップルみたいになっていたんです。みんながすごく打ち解けていて、お風呂のパワーってすごいなと思いました。

上戸:この映画で混浴がはやっちゃうかもしれないですね!

劇場中が笑いの渦に包まれ、大歓声に包まれたワールドプレミアを終えたばかりの二人は「日本公開に向けて大きな勇気をもらいました!」という言葉通り、自信に満ちていた。撮影を振り返っても思い出し笑いが出るほど、爆笑話が満載なだけに映画にも笑いがいっぱい。パート2も前作に続き、日本中を笑いの渦に巻き込んでくれそうだ。

映画『テルマエ・ロマエII』は全国公開中

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