シネマトゥデイ

ヒュー・ジャックマン&ジェームズ・マカヴォイ
『X-MEN:フューチャー&パスト』
まるで同窓会みたいな撮影現場
『X-MEN:フューチャー&パスト』ヒュー・ジャックマン&ジェームズ・マカヴォイ 単独インタビュー

取材・文:吉川優子 写真:(C) Retna/amanaimages, (C) Corbis/amanaimages

人気シリーズの最新作『X-MEN:フューチャー&パスト』 は、前日譚(たん)『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の続編で、過去と未来を舞台に、地球滅亡の危機を回避するため、ミュータントたちが壮大な戦いを繰り広げる超大作。カナダ・モントリオール郊外での撮影中、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンと、若きプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア役のジェームズ・マカヴォイが、新作について語った。

■「X-MEN」シリーズ7度目の出演

Q:またウルヴァリンを演じることになって、いかがですか?

ヒュー・ジャックマン(以下、ヒュー):まさか7回もこの役を演じることになるなんて、夢にも思わなかったよ。ウルヴァリンを演じることに飽きてくるんじゃないかと人々は思うかもしれないけど、そんなことは全くない。以前よりも楽しいし、この役にさらに夢中になっている。特に今作は、最初の数週間、まるで同窓会みたいだった。毎日、撮影現場にやって来て、僕のラッキースターである爪と髪を見て、本当にありがたく感じているんだ。10年以上、一緒に仕事をしてきたオリジナル3部作のみんながいて、さらにジェームズ(・マカヴォイ)、ジェニファー(・ローレンス)、マイケル(・ファスベンダー)、ニコラス(・ホルト)とすごいキャストがそろっていて、本当に毎日が楽しいよ。

Q:ブライアン・シンガー監督が久々にシリーズに戻ってきたことも話題になっていますね。

ヒュー:僕が今あるのはブライアンのおかげだよ。彼が、初めてアメリカ映画にキャスティングしてくれたんだ。他にオプションがなかったから、たとえひどい映画でも、「イエス」と言っただろうけどね(笑)。でも素晴らしい映画で、素晴らしいキャストで、信じられないほどいい役だった。オーストラリア映画からやって来た僕にとっては、何もかもが巨大で、正直、最初は怖かったんだ。でも、ブライアンから多くのことを学んだ。だから、14年たった今、また彼と一緒に仕事をできるのはとてもうれしい。僕たちはずっといい友達同士なんだ。

■もしもタイムトラベルできたら……?

Q:今回は1970年代の過去と未来が舞台になりますね。過去、1973年バージョンのウルヴァリンはどのような感じなんですか?

ヒュー:(過去に戻ると)ヒゲから白髪が少しずつ取り除かれるんだ。ウルヴァリンが全く年を取らないという誤解があるけど、もちろん彼も年を取るよ。普通の人よりスピードがずっと遅いだけだ。彼は治癒するからね。だから今回、メイクさんは朝、もう少し手間がかかるんだよ(笑)。

Q:もしもタイムトラベルできたら、あなたはどの時代に戻りたいですか?

ヒュー:僕は1980年代に戻りたいよ。高校時代に戻って、今知っていることを知っていたらって思うよ。当時、心配していたことを今じゃ心配しないね(笑)。高校時代をもう一度過ごしたいとはみんなが思っていることだよね。楽しかったよ。音楽も好きなんだ。みんな、ティーンエイジャー時代の音楽を好きなものだと思うよ。80年代の音楽はひどかったとよく言われるけど、僕は好きなんだ。

■二つの『X−MEN』の世界が一つに

Q:あなたは、まるで1970年代のミュージシャンみたいですね。今作でチャールズはどうなっているんですか?

ジェームズ・マカヴォイ(以下、ジェームズ):マイケル(・ファスベンダー)は70年代の服が大嫌いだけど、僕は大好きなんだ。もっとも、今作のかなりの部分でチャールズはかなりひどい状態にある。髪だってもっとボサボサで、混乱してめちゃめちゃになっている。前作の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』は単なるオリジンストーリーというだけでなく、マグニートーの誕生秘話でもあった。今作はチャールズの誕生秘話というわけじゃないけど、そういうところもある。チャールズが、オリジナルの『X−MEN』3部作と同じ人間なら、やる意味がない。オリジナルからだけじゃなく、『ファースト・ジェネレーション』からも全く違うキャラクターになっているんだ。

Q:では、今作ではあなたはリーダーではないんですか? ローガンが現れることで、わたしたちが知っているチャールズになるのでしょうか?

ジェームズ:そうだよ。ローガンは、ずっとチャールズをプッシュして、ちゃんとさせようとする。でも、あまりうまくいかないんだ。最終的にはもう一人のチャールズが、X−MENたちが世界を救えるように、チャールズがなるべき人になる手助けをするんだよ。

Q:X−MENの二つの世界が一つになった映画をやるのは、どのような気分ですか?

ジェームズ:オリジナルの『X-MEN』3部作に近いものを感じるよ。同じ俳優、そして監督が戻ってきたからだ。それは本当に素晴らしいと思う。これは、同じユニバースに対する、二つの違うアプローチが一緒になったものなんだ。だから、前作で僕たちが探そうとした全てのことを捨てるわけじゃないけど、オリジナル3部作の美学やトーンを踏襲している。これら二つのトーンが、お互いうまく補い合うことになればいいと思うよ。

■人の心が読めるのは呪い

Q:車イスに座っての演技はいかがでしたか?

ジェームズ:『X-MEN』で好きなことの一つは、主人公の一人が肉体的にひどく不自由だということだ。ヒーローというのはどういうわけか、心の中の悪魔と戦ったり、感情的に混乱していたりするけれど、いつもハンサムで筋骨隆々な男性なんだ。だから、肉体的な問題と戦わないといけない人という設定はとても興味深かった。

Q:チャールズの「人の心を読める」という能力は素晴らしいと思いますか? それとも呪いだと思いますか?

ジェームズ:大きな呪いだと思うよ。メル・ギブソンが主演した映画『ハート・オブ・ウーマン』は観た? あの映画だと女の気持ちしか聞こえてこなかったけど、チャールズは男と女の両方の心を読めるから、その10倍はひどいんだ。図太い神経を持つか、必要なときに遮断できないとやっていけない。前作でチャールズがエリック(マグニートー)の心の中を見た時、チャールズはエリックが経験したトラウマに腹を立てる。チャールズは誰かの心を読むことで、その誰かに感情移入して、自分自身の苦痛を思い出すことになるんだ。だから、彼は自分を切り離さなくてはいけなかった。彼は人の心を読めたばかりに、自分の知性や人格をまひさせてしまったんだよ。

Q:チャールズとマグニートーの関係はどうなるのでしょう? 二人の友情は『ファースト・ジェネレーション』では不可欠なものでしたが……。

ジェームズ:かなり悲惨だよ。チャールズは、彼のことをすごく憎んでいる。二人はある時点まではとても似た道を歩んでいた。それから大惨事が起きて、二人は敵対するようになる。今作では、その惨事の詳細を掘り下げているんだ。彼らはある意味、とても似ている。違うところから来ていて、同じものを手に入れるのに違うアプローチを取るけど、友人同士だからだろうね。

取材後、ホワイトハウスの前庭に群衆が集まっているところに、ヒューと、ジェームズを載せた車イスを押して、ニコラス・ホルトが入ってくるところを見学。全員、衣装や髪型が1970年代のスタイルで、まるで1970年代にタイムトラベルしたような気分になった。『X−MEN』の世界を確立したシンガー監督の手による、これ以上望めない豪華オールスターキャストの最新作。ウルヴァリンとチャールズの関係が大きな見どころとなるようで、完成作を見るのが本当に待ちきれない。

(C) 2014 Twentieth Century Fox

映画『X-MEN:フューチャー&パスト』は5月30日よりTOHOシネマズスカラ座ほかにて全国公開

[PR]

この記事を共有する

映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
スポンサード リンク
スポンサード リンク