シネマトゥデイ

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伝説のVシネ列伝! 見なきゃ損する、Vシネ祭り!

Vシネマで活躍した俳優が結集した、東映Vシネマ25周年作品『25 NIJYUGO』が11月1日から公開します。日本映画界が低迷していた1990年代、劇場公開にかかるコストを削減し低予算で製作できるVシネマが登場。てっぺんを目指す若い役者や監督たちが、アツい思いで様々な作品を作り上げてきました。「Vシネマってなんだ?」という方のために、今回はVシネマを総特集! 哀川翔や小沢仁志、竹内力など多くのカリスマスターを生んだ作品をご紹介します。 

Vシネスター哀川翔誕生!『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ~』 

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『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ~』ジャケット写真

1990年に製作された、哀川翔が29歳のときのVシネデビュー作品。1984年から「一世風靡セピア」の一員として人気を誇っていた哀川の役者としての才能を、監督の高橋伴明が見抜いて主役に抜てき! 今ではVシネマ界のカリスマとなっている哀川がその魅力を爆発させた東映Vシネマの金字塔的作品なのです。仲間が逃亡してしまったことにより、たった一人で敵の組長を殺さなければならなくなってしまったチンピラを哀川が熱演。178センチの長身と甘いマスクだけではない、哀川アニキの男気に、世の中の女性たちのみならず、男たちまでがメロメロになっちゃいました!

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25年経ってもかっこよさは変わりません! 映画『25 NIJYUGO』より

主演・哀川翔のコメント「あのころは、芝居なんてだせえって思っていたんだよね。だから覚悟を決めて臨んだところはあった。台本読んでいたら、いきなり『風呂で戯れる二人』って出てきてさ、こっちにしてみれば『風呂で戯れる二人』って何だよってなるわけよ(笑)。誰にも見せないようなことを見せるなんてできるかよ、じゃあおまえやってみろって思うじゃん。まさに扉を一つ開けた感じだったね。今観ると、俺も必死にやっていたなっていうのがわかって面白いよ」

Vシネマで無国籍アクションに挑戦! 『ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌』

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『ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌』

映画『SCORE』で日本のアクション映画シーンに衝撃を与えた室賀厚監督が、クエンティン・タランティーノの映画『レザボア・ドッグス』にオマージュをささげるべく作った和製ギャング映画! 小沢仁志、寺島進といった今ではカリスマ的な人気を誇る俳優たちが、ギャングたちの友情と裏切りを熱演しています。予算がまったくなかったために、31歳の寺島がスタントマンのアルバイトをしていたウェスタン村(現在は休園中)に頼み込んで、夜の閉園時間から開園時間までの数時間を利用してロケを決行したそう。30代でこんなに男フェロモンをムンムンに醸し出す役者たちが、今いるだろうか? と思ってしまうほど、当時30代の小沢アニイや寺島アニキのギラッギラのカッコよさがさく裂しております。

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若き小沢アニイが大暴れ!

 本作のメガホンを取った室賀厚監督のコメント「当時、低予算Vシネといえばエッチ系が主流だったのですが、 アダルトビデオ1本分の予算でアクションをやらせてくれと当時働いていた会社にお願いして、 何とかOKをもらいました。とにかくフィルムにこだわりたかったので、低予算にもかかわらず16mmを回しましたよ。 栃木県のウェスタン村というテーマパークで合宿しての撮影で、ホテルや旅館などではなく従業員用のアパートに宿泊していました。 ウェスタン村の閉園後に撮影が始まり、次の日の開園時間まで夜通し撮影していました。 小沢仁志さん、寺島進さんといった今では名の知れた面々も当時は上を目指してとにかくギラギラと燃えていました。もちろんわたしもです。この作品がきっかけとなり、『SCORE』へとつながりました」

三池崇史監督の狂気が爆発! 映画『FULL METAL 極道』

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『FULL METAL 極道』ジャケット写真

 映画『藁の楯 わらのたて』『クローズZERO』の三池崇史も、何本ものVシネマ作品を監督! さまざまなぶっ飛び映画を作ってきました。中でも、海外のファンから絶大な支持を得ているのがこの作品。Vシネマといえば、やっぱりヤクザアクション物が主流でしたが、同じヤクザ物でもこの作品は異色中の異色! 兄貴分たちの裏切りにより、殺されてしまったヤクザがマッドサイエンティスト(しかも演じるのは田口トモロヲ)の手によって、ロボコップのごとくフルメタルのヤクザとなって復活! 三池監督が得意とするエログロナンセンスの真骨頂、ハイテンションでどこまでも突き進んでいくストーリーに必死に食らいついていかないと振り落とされてしまいます! 

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現在製作中の新作映画『つながる(仮)』ではプロデューサーも務めている中原

 本作でヒロインを演じた女優・中原翔子のコメント「夜の海に入っていくシーンまで宿で待機していたんですが、そうしたら、スタッフの方が迎えに来て『えらいことになっている……』と。聞いたらなんと、外房の砂浜に猛スピードで乗り付けてくる車のシーンの本番中に、勢い余って横転の末に1回転。さらにその日は5年に1度の高波だっていうじゃないですか! 普通なら騒然となると思いますが、アクシデントで横転してしまった車は劇中でそのまま使われていて、わたしはそのぐちゃぐちゃになった車中で待機させられていました。やれる限りやっちゃうのがVシネマです!」

■ 竹内力の伝説はここから始まった!『難波金融伝 ミナミの帝王 金になる経歴』

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『難波金融伝 ミナミの帝王 金になる経歴』ジャケット写真

 哀川翔と共に、Vシネマ界に君臨するもう一人の帝王といえば、竹内力! 人気が出るとシリーズ化されるのもVシネマの特徴ですが、シリーズ化されたVシネマの中でも群を抜いてすごいのが『難波金融伝 ミナミの帝王』シリーズです! 1992年一作目が製作されてから、2007年にかけ、劇場版18本を含めて計61本が製作されました。主演の竹内はもちろんのこと、本作に出演しているのは、山本太郎や桐谷健太、笹野高史、平泉成、室田日出男、光石研などそうそうたるメンバーばかり! 55作目となる『難波金融伝 ミナミの帝王 金になる経歴』には寺島進が登場。借金に苦しむヤクザ役で圧倒的な存在感を見せています。誰がどんな役柄を演じているかに注目するのも、楽しみ方の一つかもしれません。

『難波金融伝 ミナミの帝王 金になる経歴』発売:Softgarage(ソフトガレージ)販売:JSDSS(ジーダス) 3,800円(税抜)(C) 天王寺 大/郷 力也/Softgarage

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『難波金融伝 ミナミの帝王 金になる経歴』より寺島(左)と竹内(右)

  寺島進のコメント「当時のミナミっていう場所は、本当に怖い人たちの事務所がたくさんあって。あの作品に出演した時はさ、スタッフが間違えて怖い人が経営している店の前にロケバスを止めちゃってね(笑)。監督が自らあいさつに行っていたのを覚えているよ。もちろん、暴力団排除条例ができてからそういうことはすっかりなくなったけどね!」

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