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VIVA!!オタクムービー

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ:VIVA!!オタクムービー

「あまちゃん」の国民的女優・能年玲奈が、三つ編みメガネのさえないオタク女子にふんした『海月姫』。男子禁制のオタク女子軍団「尼~ず」の面々には、クラゲオタクや鉄オタ、三国志オタクといったユニークなキャラが盛りたくさん。今回はそんな個性豊かなオタクたちを主人公にした作品を、オタク女子・男子別に、そして番外編としてオタク監督が生み出した快作までをご紹介! 彼らの奮闘に笑ってたまにホロリして……(!?)マニアックに浸っちゃいましょう。(文・構成:編集部 山本優実)

おたく(オタク、ヲタク、OTAKU)とは、日本で誕生したサブカルチャーのファンの総称。独特の行動様式、文化を持つとされる。元来はアニメ・SF・パソコンなどの、中でも嗜好(しこう)性の強い趣味や玩具、サブカルチャーのファンの一部の間で使われていた術語。明確な定義があるわけではなく、現在はより広い領域のファンを包括しており、その実態は一様ではない。

<オタク女子MOVIE傑作編>

オタクNO.1~5 男子禁制のオタク女子集団「尼~ず」
『海月姫』より

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NO.1 クラゲオタク:倉下月海(能年玲奈
【スペック】
イラストレーターを目指し、鹿児島から上京した女の子。部屋にはクラゲの絵をたくさん飾っており、近所の熱帯魚ショップでクラゲのクララを眺める日々を送る。黒髪の三つ編みにメガネ。男性とおしゃれ女子が大の苦手で、話し掛けられると石のように固まってしまう。

NO.2 三国志オタク:まやや(太田莉菜
【スペック】
人形劇三国志を見てその世界に目覚め、しゃべり口調もどこか古風なニートオタク。長い前髪がトレードマークだが、切れ長の目がコンプレックスのため隠している。昔のあだ名は殺し屋。実はスタイルがいい。

NO.3 鉄道オタク:ばんばさん(池脇千鶴
【スペック】
子供の頃、きかんしゃやえもんで鉄道に目覚める。部屋の外までおもちゃの線路が出ている。質の良い肉を見抜く特技を持っている。存在感のあるアフロ風の髪は、天然の巻き毛。

NO.4 和物オタク:千絵子(馬場園梓
【スペック】
天水館のオーナーの娘で、管理人。いつも着物を羽織り、手には日本人形の桜子さんを抱いている。裁縫が得意。中高のあだ名は大山のぶ代。

NO.5 枯れ専:ジジ様(篠原ともえ
【スペック】
枯れ専(枯れたオジさまに萌えるオタク)で、近所の純喫茶に出没している。貧血気味で色白。

男子禁制のアパート「天水館」で男を必要としない人生を送る主人公・月海(能年玲奈)らオタク女子集団「尼~ず」が、突如現れた鯉淵家の美しすぎる女装男子・蔵之介(菅田将暉)らとの出会いによって少しずつ変化していくさまを描いたコメディー。原作は、東村アキコによる人気コミック。能年演じるクラゲオタク・月海をはじめ、太田演じる三国志オタク・まやや、池脇演じる鉄道オタクのばんばさん、馬場園演じる和物オタク・千絵子、そして篠原演じる枯れ専のジジ様など、まるで原作から抜け出てきたようなキャストの変貌ぶりに圧倒される。とくにあの「あまちゃん」のイメージから一変、お笑い芸人のコントを役づくりの参考にし、三つ編みの編み方にもこだわりを見せた能年のコメディエンヌっぷりは必見。ヘタレで変化を求めることを嫌うこの集団が、それぞれ自分の殻をどう破るのか……? 女性のための応援ムービーだ。

© 2014『海月姫』製作委員会 © 東村アキコ/講談社
映画『海月姫』は12月27日より全国公開

<オタク男子MOVIE傑作編>

NO.6 アニオタ&ゲーオタ:電車男(山田孝之
『電車男』より

「電車男 スタンダード・エディション」DVD発売中/3,800円+税/発売元:博報堂DYメディアパートナーズ/販売元:東宝

【スペック】
22歳の会社員。彼女いない歴22年。帰宅するとインターネットに没頭し、休日は秋葉原に出掛ける日々を送っている。黒髪、眉毛太め、メガネ、緑のジャンパーにリュックを背負う「いかにもオタク」な風貌。しかし天然で心優しい。

インターネット掲示板2ちゃんねるから生まれた奇跡を、山田孝之が主演で映画化したオタク映画の代名詞ともいうべき作品。本作でその高い演技力を見せつけた山田のキモ過ぎるオタクっぷりも必見だが、主人公が生身の人と触れ合い、成長していく過程を丁寧に描き、エルメス(中谷美紀)との純愛映画としても楽しめる。「キボン」「おまいら」「キターー!」といったオタク用語や、ネット住民のサイドストーリーを盛り込むなど、オリジナルの演出も光る。

NO.7 カンフーオタク:ジェイソン(マイケル・アンガラノ
『ドラゴン・キングダム』より

©Lionsgate/Photofest

【スペック】
孫悟空に憧れる17歳。部屋にはブルース・リーなどカンフー映画の名作ポスターを飾っている。ケンカに弱い。チャイナタウンにある、行きつけの質屋の倉庫にあった如意棒を手にしたことから、古代中国にタイムスリップしてしまう。悪の呪いを解く大役を担い、2人の武術の達人(ジャッキー・チェンジェット・リー)と共に邪悪な敵に立ち向かうことになる。

冒頭のタイトルカットに、カンフー映画の名作ポスターの数々を映し出すなど、製作側のカンフー映画への愛が感じられる一作。カンフーが好きなのにケンカには弱いオタク少年の成長ストーリーでもあるが、何といっても、ジャッキー・チェンとジェット・リーというビッグスターの競演がうれしい。二人のバトルシーンでは、懐かしの酔拳や、少林拳が交錯する上に、目にも止まらぬスピードで展開し、カンフー好きにはたまらない。「西遊記」などいくつかの中国伝奇小説をモチーフにしており、カンフーアクション×ファンタジー映画として楽しめる。

NO.8 部活オタク:マックス(ジェイソン・シュワルツマン
『天才マックスの世界』より

©Touchstone/Photofest

【スペック】
ラッシュモア学園に通う男子学生。人並み外れた才能を持ち、人望も厚い。フランス語クラブ、コインクラブ、ラクロスクラブ、養蜂クラブ、カンフークラブ、劇団など19もの部活に所属、そのため落第を繰り返している。やがて美人教師クロス(オリヴィア・ウィリアムズ)に恋に落ちる。

クロスの大学時代の専攻がラテンアメリカ経済だったと知ると、毛嫌いしていたラテン語の授業を復活させるべく署名運動に奮闘したり、熱帯魚が好きだと知ると、工場経営者であるブルーム(ビル・マーレイ)から資金を調達し、学校の野球場に勝手に水族館を建設しようとしたり、とにかく行動がめちゃくちゃなマックス。そんな変わり者の主人公をはじめ、頑固な校長、心優しいマックスの父、工場経営者で妻に愛想をつかされているブルーム、マックスの相棒ダークといったユニークなキャラクターも魅力。またウェス・アンダーソン監督の代名詞でもある左右対称の構図などの独自の作風は、本作が基になっているとか。劇場未公開が惜しまれる、隠れた名作だ。

NO.9&10 SFオタク:グレアム(サイモン・ペッグ)&クライブ(ニック・フロスト)
『宇宙人ポール』より

映画『宇宙人ポール』Blu-ray&DVDは発売中/3,200円+税/©2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED. Artwork ©2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

グレアム(サイモン・ペッグ
【スペック】
独身。イギリス人。金髪の中年男。グレアムとは親友で、ともに「コミコン」とアメリカ中西部のUFOスポット巡りをすることを夢見ていた。いつもグレアムと一緒にいるため、ゲイと間違われることがある。
クライブ(ニック・フロスト
【スペック】
同じく独身のイギリス人。黒のモサモサな長髪で、小太り気味。気が小さくトイレが近い。SF小説家。宇宙人は指を人間のお尻の穴に突っ込むと思い込んでいる。

コミックの祭典「コミコン」とアメリカ中西部のUFOスポットを巡る旅を楽しんでいたSFオタクコンビが、宇宙人のポールを手助けしてから、事件に巻き込まれるさまをコミカルに描いたSFコメディー。主演&脚本を務めたニックとサイモンが本作を「スティーヴン・スピルバーグへのオマージュ」と公言しているように、元ネタとなった『未知との遭遇』『E.T.』『JAWS/ジョーズ』などあらゆるスピルバーグ作品のパロディーが登場する。『インデペンデンス・デイ』にも登場したリトル・エイル・イン(エリア51の近くにあるカフェレストラン)やMIBの登場、『エイリアン』シリーズのシガーニー・ウィーヴァーの出演など、SFファンにはたまらない一作だ。

<番外編:オタク監督傑作編>

NO.11 ギレルモ・デル・トロ 『パシフィック・リム』より

生粋の日本オタク!?ギレルモ・デル・トロ監督- ©Kristian Dowling / WireImage / Getty Images

幼少の頃から日本のアニメや特撮を観て育ち、『ウルトラマン』シリーズに登場するピグモン、ベムラー、バルタン星人などクレイジーな怪獣や宇宙人に夢中になっていたというギレルモ・デル・トロ監督。
彼が自ら「日本に対するラブレター」と語るほど、日本のアニメ・特撮への愛を詰め込み、巨大怪獣とロボットの迫力のバトルを描き出したのが『パシフィック・リム』だ。

©Warner Bros./Photofest

怪獣のデザインは、日本映画に登場する怪獣(着ぐるみ)を意識して「中に人間が入っているようなイメージ」を大切にし、マッチョなシルエットのジプシー・デンジャーや、頭部に巨大原子炉を載せたロシアのチェルノ・アルファといったロボット一つ一つのデザインも細部までこだわり、それぞれ個性を持たせている。またゴシックでダークな世界観は、とくに本多猪四郎監督の『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』と『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』を意識しているとか。こうした背景を見ると、オタク臭満載のマニアック作品と思われるかもしれないが、男女問わず楽しめるSFアクション大作に仕上がっている。続編もすでに製作中で、2017年全米公開を予定している。

NO.12 セス・マクファーレン 『荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~』より

アカデミー賞授賞式で司会を務めたこともあるセス・マクファーレン - ©Eugene Gologursky / WireImage / Getty Images

前作『テッド』で世界中を爆笑で包んだ、ハリウッドきっての映画オタク、セス・マクファーレン。最新作『荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~』でも、そのオタクっぷりはさく裂!
本作は、無法者がのさばる西部開拓時代の田舎町を舞台に、さえないオタクの羊飼い(セス・マクファーレン)が謎めいた美女(シャーリーズ・セロン)と恋に落ちたばかりに、西部きっての極悪人(リーアム・ニーソン)から命を狙われるさまを描いた異色ウエスタン。

©Universal Pictures/Photofest

おなら、う○こ、おち○ち○など下品ネタが苦手な人にはオススメできないが、豪華キャストのカメオ出演や『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』『ジャンゴ 繋がれざる者』のパロディーに爆笑必至! またクリント・イーストウッドをもじった「クリンチ・レザーウッド」という名前など、映画ファンなら思わずニヤリとさせられる小ネタが満載だ。『クイック&デッド』のシャロン・ストーンを思わせる、シャーリーズ・セロンの起用や、『レ・ミゼラブル』アマンダ・セイフライドの自虐的セリフ、そしてまさかのケツ出しをしたリーアム・ニーソンという、大物スターの勇気(!?)にも拍手!

NO.13 エドガー・ライト 『スコット・ピルグリムVS. 邪悪な元カレ軍団』より

エドガー・ライト監督 - ©Stuart Wilson / Getty Images

映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』など、映画愛に満ちた作品を手掛けてきたオタク監督エドガー・ライト。
そんな彼が次に挑戦したのは、カナダの人気コミックを映画化した『スコット・ピルグリムVS. 邪悪な元カレ軍団』。テレビゲーム仕立てのぶっ飛んだビジュアル満載で描いたバトルアクション×ラブコメディーだ。

©Universal Pictures/Photofest

見どころは何といっても、主人公が運命の女性の愛を勝ち得るために、元カレたちを相手にバトルを繰り広げるシーン! もやし系男子がテレビゲーム「ストリートファイター」を思わせる必殺技を繰り出したり、元カレたちがゲームのラスボス的に変身したり、相手を倒すと経験値がゲーム音と共に表示されるなど、とにかく何でもアリ! もちろんこれは主人公の妄想世界だが、「好きな人を振り向かせたい」というシンプルなストーリーをゲーム風にアレンジすることで、二重にも三重にも楽しめる。『キャプテン・アメリカ』シリーズでさわやかなイメージの強いクリス・エヴァンスの怪演っぷりや、斉藤祥太斉藤慶太兄弟の共演も必見。

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