シネマトゥデイ

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今月の5つ星

巨匠リドリー・スコットが旧約聖書を題材にしたスペクタクル『エクソダス:神と王』、人気グラフィックノベルをオールスターキャストで映画化したモノクロ犯罪映画の続編『シン・シティ 復讐の女神』、イギリスの名匠ケン・ローチによる実録ドラマ『ジミー、野を駆ける伝説』など、名作&快作が勢ぞろいのラインナップをお届け!

『シン・シティ 復讐の女神』

『シン・シティ 復讐の女神』
©2014 Maddartico Limited. All Rights Reserved.

9年を経ても変わらぬジェシカ&脱ぎっぷりのいいエヴァに萌える
白黒の世界に一部カラーを入れた斬新な映像と、犯罪と欲望が渦巻く街シン・シティに生きる者たちの壮絶な物語で、世界に衝撃を与えた前作から9年。これまで幾度となく製作が報じられるも、なかなか実現せずにいた続編がついに完成した。ジェシカ・アルバミッキー・ロークブルース・ウィリスら前作のキャストも再び集結。中でも前作で愛する者を奪われ、復讐(ふくしゅう)に燃えるナンシーを演じたジェシカの美しさは9年たっても変わらず。ドワイト役のクライヴ・オーウェンやミホ役のデヴォン青木が続投しなかったのは残念だが、ジョシュ・ブローリンジョセフ・ゴードン=レヴィットら新キャストも加わり、豪華さは前作以上(レディー・ガガ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクことクリストファー・ロイドもちらっと出演)。どんな男をもとりこにする新キャラを演じたエヴァ・グリーンは、相変わらず脱ぎっぷりがいい!(編集部・中山雄一朗)

映画『シン・シティ 復讐の女神』は1月10日公開

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『ジミー、野を駆ける伝説』

『ジミー、野を駆ける伝説』
©Sixteen Jimmy Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Element Pictures, France 2 Cinema, Channel Four Television Corporation, the British Film Institute and Bord Scannan na hEireann / the Irish Film Board 2014

ヒリヒリとした過酷な現実を突き付ける巨匠の新たな到達点
1920年代のアイルランドを舞台に内戦で引き裂かれた兄弟の悲劇を描いた『麦の穂をゆらす風』ケン・ローチ監督が、続く1932年、庶民が理不尽に抑圧されていた時代に自由を説き、裁判も開かれずに国外追放となったジミー・グラルトンを描いた本作。ジミーが権力者に目の敵にされるきっかけになる、再開された「ホール(集会所)」の照明の光やそこに差す月光、生い茂る大地の緑は圧倒的な美しさで、それだけに平穏な生活を望みながらも闘いの中へとどうしようもなく突き動かされるジミーの姿が胸に迫る。前作『天使の分け前』の軽やかさを持ちつつ、その根底には「これぞケン・ローチ!」というヒリヒリした過酷な現実の「どうしようもなさ」が流れており、巨匠の新たな到達点というべき傑作だ。ジミー役バリー・ウォードのイケメンぶりに加え、「SHERLOCK(シャーロック)」のアンドリュー・スコットもかなりおいしい役で登場しており、アイルランド人俳優好きは必見。(編集部・市川遥)

映画『ジミー、野を駆ける伝説』は1月17日公開

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『エクソダス:神と王』

『エクソダス:神と王』
©2014 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

リアリティーを重視し、ボロボロになるモーゼ像が圧巻
リドリー・スコット監督が、旧約聖書の出エジプト記につづられた、海割りエピソードでおなじみの指導者モーゼの英雄譚(たん)を描くアドベンチャー大作。クリスチャン・ベイルがモーゼ役を務め、神の使命を受けて40万のヘブライ人奴隷をエジプトから解放した一人の男を、強さと冷静な判断力、豊かな知識を兼ね備えた聡明な人物として描写。宗教映画の側面を持ちながらも、あくまでリアリティーを重視していることがうかがえる。『ダークナイト ライジング』でも見せた、自分を痛めつける破滅的な役が多いイメージのクリスチャンが、今回も苦悩のうちにボロボロになっていく姿は必見だ。大量のエキストラを動員した合戦シーンや、大量のワニがナイル川で共食いをし、カエルやイナゴの大群が街を覆う「10の奇跡」には大興奮! 兄弟の葛藤や家族愛といったテーマもしっかりと押さえた、あらゆる傾向のファンを満足させるエンターテインメント作品になっている。(編集部・入倉功一)

映画『エクソダス:神と王』は1月30日公開

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『ジョーカー・ゲーム』

『ジョーカー・ゲーム』
©2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会

最後まで敵味方がわからない緊迫の展開に息をのむ
小説家・柳広司の同名スパイ小説を『SR サイタマノラッパー』などで知られる入江悠監督が映画化。「死ぬな、殺すな」を至上命題とする、日本陸軍の秘密諜報(ちょうほう)組織「D機関」が、第2次世界大戦前夜の列強各国のスパイが暗躍する国際都市「魔の都」にあるとされる機密文書「ブラックノート」を奪取することを目指す。任務を遂行することになった工作員・嘉藤次郎を演じるのはKAT-TUN亀梨和也。作品の前半では嘉藤がスパイとしての教育を受け、短期間で一流工作員になっていく姿が描かれる。訓練への適応能力の高さなど、少々出来過ぎな感は否めないが、そんなことは映画中盤以降の本人の見事なアクションを見ているうちにすぐに気にならなくなるもの。また、「死ぬな、殺すな」を実践するためには二重スパイになることも許容されており、敵に捕まった際には相手側に寝返るなど、敵味方が激しく入れ替わる展開には思わず息をのむ。最後まで誰が敵で誰が味方なのか、緊張感を維持しながら楽しめる作品だ。(編集部・坂下朋永)

映画『ジョーカー・ゲーム』は1月31日公開

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『映画 深夜食堂』

『映画 深夜食堂』
©2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会

ミステリアスなマスターが見せる意外な顔にニンマリ
営業時間は夜12時から朝7時ごろまで。メニューは酒と豚汁定食だけ、あとは注文すれば大抵のものなら作ってくれるというマスター(小林薫)が経営する「めしや」を舞台にしたテレビドラマ「深夜食堂」。松重豊綾田俊樹らが演じるドラマシリーズでおなじみの顔ぶれに加え、高岡早紀多部未華子菊池亜希子ら新キャストが演じるワケアリの客たちの悲喜こもごもをつづった映画版でとりわけ印象深いのは、「めしや」で住み込みで働くことになるみちる(多部)のエピソード。店の名もなきマスターは、店に集まる客たちから深刻な悩みを打ち明けられるのが常だが、基本的にはアドバイスをするのでもなく話を聞いて気持ちに「寄り添う」という適度な距離を重んじている。しかし今回は、年の離れた女の子と一つ屋根の下で暮らすことで、これまでの浮世離れしたイメージから意外な顔をチラリとのぞかせるのがシリーズファンにはたまらない。人生の酸いも甘いもかみ分けた度量の大きさを感じさせるマスターを演じる小林薫の、そこはかとない名演の心地よさに改めて気付かされる逸品だ。(編集部・石井百合子)

『映画 深夜食堂』は1月31日公開

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