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『さらば あぶない刑事』ここに注目!~最後の「あぶ刑事」を楽しむために~

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 伝説の刑事ドラマ「あぶない刑事」が新作映画『さらば あぶない刑事』でついに完結する。シリーズのスタートから30年、前回の劇場版から10年が経っている「あぶ刑事」のラストを迎えるにあたって、久々にシリーズに復帰するファンのため、注目ポイントを勝手に挙げてみました!

60代になったタカとユージ!

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 横浜港署に勤務する、舘ひろし演じるタカこと鷹山敏樹と、柴田恭兵演じるユージこと大下勇次の刑事コンビの活躍を描く「あぶない刑事」。1986年にテレビドラマ版がスタートし、流行のファッションに身を包みシャレた会話を交わすタカとユージの斬新なスタイルと、その一方で骨太でハードボイルドなストーリーが支持を集め大ヒット。シリアスなストーリー展開が見られた番組初期から、演出や脚本陣のアイデアや俳優陣のアドリブから笑いの要素もふんだんに取り入れ、従来の刑事物とは一線を画する、並ぶもののないシリーズとして人気を博した。1988年放送のテレビシリーズ第2弾「もっとあぶない刑事」の平均視聴率は20%を突破している。

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『さらば あぶない刑事』のタカとユージ。定年間近とは思えないかっこよさ。(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 そんな時代の最先端を走った同作だが、一過性のブームに終わらず、それから何作もの作品が作られる長寿シリーズとなり、ついにタカとユージも定年を迎えることに。時代の先端を走った二人が見せる、若々しくもダンディーな、60代ならではのカッコよさに期待がかかる。

同一キャストが第2の人生も演じる!

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 シャレた刑事ドラマといえば、二人の潜入捜査官を主人公に、当時の最新ファッションと本格的なガンアクションを積極的に取り入れたことで大ヒットした海外ドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」が思い出される。日本での放映は1986年からで、「あぶ刑事」も同作の影響を受けたといわれている。ちなみに、映画6作目『まだまだあぶない刑事』の冒頭には、韓国で潜入捜査にあたるタカとユージが登場。「マイアミ・バイス」は2006年に劇場版が公開されたが、俳優陣は完全にチェンジされリメイクといった色合いの作品に。しかし『さらば あぶない刑事』には、30年経っても変わらない港署のメンバーが登場する!

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二人を追い抜いて捜査課の課長となった町田透。何とか二人を無事退職させようとするが……。(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 かつては新米刑事としてタカとユージにかわいがられてきた仲村トオル演じる町田透は、捜査課の課長として二人をサポート。「女の子を紹介する」という甘い言葉で二人の無茶に付き合わされる姿がおなじみだったが、本作では、とにかく二人を無事引退させようと必死。果たして先輩のために、またひと肌脱ぐことになるのか。

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今回の薫のファッションも強烈!(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 また、シリアスな演技のイメージも強い浅野温子が、今も変わらず明るい一面を見せるシリーズのマドンナ(?)真山薫は、少年課の刑事から神奈川県警重要物保管所の所長に。シリーズを経るごとに、変幻自在のコスチュームに身を包んだ、はっちゃけキャラとして進化を遂げた薫。本作ではついに落ちつくかと思いきや、奇抜なファッションセンスはパワーアップ。シリーズのもう一方の主役として活躍してきた二人の姿にも注目だ。

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ナカさんの第2の人生は? (C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 また、横浜港署署長としてタカとユージを見守ってきた木の実ナナ演じる松村優子は、NPO法人「横浜港を守る会」の会長に就任。そして、“おとしのナカさん”こと田中文男(ベンガル)はタカとユージに先駆け定年退職し、新たな人生をスタートさせている。さらに、10年近く俳優業から遠のいていたという山西道広ふんするパパさんこと吉井浩一も定年後の姿を見せてくれる。

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木の実ナナ演じる松村優子も違う道を歩んでいる。(C) 2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 刑事アクションでありながら、同一キャストがそれぞれのキャラクターの30年後を演じるというのは驚きの一言。おなじ刑事物であり、現在6作目がうわさされている『ダイ・ハード』シリーズでは、主人公マクレーンの家族のその後が描かれるが、主演のブルース・ウィリス以外は当時と同一の人物が演じてるわけじゃない。俳優・スタッフ陣のこだわりと、あふれる「あぶ刑事」愛があって実現した、ファンに向けたスペシャルな贈り物といえるだろう。

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タカはバイク!ユージは走り!肉体を駆使したアクションは健在!

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 「マイアミ・バイス」はリアルな銃器描写と実践的なガンアクションで人気を博したが、「あぶ刑事」のアクションも負けていない。シリーズの歴史の中でタカとユージのキャラクターもはっきりとしていき、タカは舘お得意のバイクアクション、柴田は身体能力を生かした「走り」がお約束となった。

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"タカといえばこれ! (C) 2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 本作の予告編にも登場する、ハーレーを駆る姿でおなじみのタカだが、当初はフルカウルのスーパースポーツ、スズキのGSX-Rに乗る姿もよく見られた。映画1作目となる『あぶない刑事』では、互いに走行中のバイクから土砂を積んだトラックに飛び移ってみせるなど、多彩なアクションを披露。チェイスだけではなく、走行しながらの発砲シーンもクール。おなじみの両手離しでショットガンを放つ難易度の高いアクションを、65歳にして自らこなす舘の姿にも注目。さらに今回は、負傷も辞さない激しい練習でバイクアクションに挑戦した、吉川晃司演じる犯罪組織の幹部キョウイチ・ガルシアとのバイク対決が見物。フィナーレにふさわしい強敵との戦いにも期待したい。

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行くぜ! (C) 2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 一方のユージは、軽快な「走り」のシーンがおなじみ。犯人を走って追いかけるのは刑事ドラマの定番だが、柴田の場合は、ダンスのステップのような足運びと美しいフォームによって、それを唯一無二のアクションにした。テレビシリーズ第10話から走りのシーンに使用された、本人の歌うBGM「ランニング・ショット」もおなじみ。2006年に肺ガンの手術を受けたことでも知られる柴田だが、64歳となった本作でも、そんなことは全く忘れてしまうほど、若々しい軽快なダッシュを見ることができる。

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タカとユージならではのガンアクション!

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 現代の刑事ドラマではほとんど見られなくなった、犯罪者相手のド派手なガンアクションも「あぶ刑事」の見どころ。銃器に関してユージは一貫してリボルバーを使用。コルト・ローマンからコルト・パイソン、コルト・キングコブラなど種類は多岐にわたるが、常に銃身が短いタイプを使用する。銃を上に掲げわきをしめて走る特徴的な走り方は、多くの人がマネをするほど流行。背面撃ちやジャンプショットなど、ユージのキャラクターを生かした射撃シーンも印象的だ。

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銃を手にしたユージの走りは誰もがマネした。 (C) 2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 一方のタカも長らくリボルバー(スミス&ウェッソンM586)を使用していたが、『あぶない刑事リターンズ』(1996)からセミオートマチック拳銃のコルト・ガバメントを使用。毎回、舘の要望も取り入れた改造が施されており、「タカ・カスタム」としてファンの間でも人気だ。銃を握った手を真っすぐに伸ばし、左手を胸の辺りに持ってくる構え方がタカ独特のフォーム。実戦的かは別として、いかにも命中しそうな雰囲気を醸し出している。もちろん本作でも全編にわたってスタイリッシュな銃撃戦が展開。しっかりとお約束を守りながらもハードに展開する、二人のガンアクションは必見。

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もちろん、今回のタカの銃も「タカ・カスタム」だ。 (C) 2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 ちなみに劇場版でも、最終決戦に挑むタカとユージのために、トオルがあの手この手で銃器を調達するシーンは健在。『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』(1998)では、銃器撲滅週間と称して犯罪者が捨てに来た銃を回収するのだが、捨てに来る人々の中に「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督の姿を見ることができる。

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「あぶ刑事」ファン感涙の名車が復活!

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予告編に登場しただけでファンが歓喜! あのレパードが復活する(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

 ユージの代表的なアクションがドライビングテクニック。マセラティにアルファ ロメオ、GT-Rなど、高級覆面パトカーを運転してきたユージだが、中でも「あぶ刑事」を象徴する存在が、日産の「F31レパード」だろう。現在ではなかなか見られなくなった懐かしのフォルムも、初めてシリーズに触れる世代にとっては新鮮かも。『またまたあぶない刑事』では、華麗な片輪走行で犯人を追いつめる余裕を見せる場面も。そして本作でも、まさにゴールドツートンのレパードが復活! 今回もユージのドラテクは炸裂するのか?

殉職確定?それともハッピーリタイアメント?

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幾度も殉職危機を回避してきた二人。果たして今回は? 「あぶない刑事リターンズ」(スペシャルプライス版)発売中 3,000円+税 発売元:バップ

 フィナーレを飾る『さらば あぶない刑事』では、ついに定年を迎えるタカとユージが、「定年か殉職か」を迫られる展開にも注目。これまでの劇場版でも、二人は何度も殉職の危機に立たされている。3作目の『もっともあぶない刑事』では爆弾の爆発に巻き込まれ、4作目の『あぶない刑事リターンズ』では、港署を通過したミサイルが(ほぼ)直撃。5作目の『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』では爆弾解除に失敗し海の藻屑に……ともはや恒例行事となっている二人の殉職危機(?)。果たしてラストでは本当に殉職してしまうのか? それとも、かつての仲間たちのように第二の人生をスタートさせるのか。「あぶ刑事」らしいラストに期待しつつ、盛大なフィナーレを待ちたい。

映画『さらば あぶない刑事』は1月30日より全国公開

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