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第66回ベルリン国際映画祭コンペティション部門18作品紹介(3/3)

第66回ベルリン国際映画祭

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ベルリン国際映画祭

<最優秀監督賞>ミア・ハンセン=ラブ監督『シングス・トゥ・カム(英題) / Things to Come』

製作国:フランス、ドイツ
監督:ミア・ハンセン=ラヴ
キャスト:イザベル・ユペールアンドレ・マルコン

ストーリー
パリの高校で哲学を教えるナタリー(イザベル・ユペール)は教師としての仕事に熱心に取り組む一方、2人の子供に恵まれ公私共に順調だった。そんなある日、夫がいきなり別の女性と暮らすと言い始める。

【ここに注目】
『EDEN/エデン』(2014)のミア・ハンセン=ラヴが監督を務め、フランスの名女優イザベル・ユペールを主演に迎えた人間ドラマ。仕事も家庭も順調だと思っていたヒロインの人生が一瞬で崩れ去り、それまでの日々を振り返ることになる姿を描写する。『あの夏の子供たち』が第62回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員特別賞を受賞したフランスの女性監督の躍進に期待が膨らむ。

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ベルリン国際映画祭
(C)Abbas Kosari

『ア・ドラゴン・アライブズ!(英題) / A Dragon Arrives!』

製作国:イラン
監督:マニ・ハギギ
キャスト:アミール・ジャディディ、エフサン・グダルジ

【ストーリー】
色鮮やかなオレンジ色のシボレー・インパラが墓地を横切り、難破船だけがぽつんと取り残された砂漠に向かって駆け抜けて行く。それは1965年1月22日、イランの首相が国会議事堂前で暗殺されるちょうど一日前の出来事だった……。

【ここに注目】
アスガー・ファルハディ監督の『彼女が消えた浜辺』(2009)などで俳優としても活動するマニ・ハギギ監督によるミステリー。イランの首相暗殺事件を基に、刑事が音響技師と地質学者の協力を得て調査を進めていく姿に迫る。ハギギ監督は、『マデスト・レセプション(英題) / Modest Reception』を本映画祭フォーラム部門に出品以来2度目の参加となる。

ベルリン国際映画祭
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<金熊賞>『ファイヤー・アット・シー(英題) / Fire at Sea』

製作国:イタリア、フランス
監督:ジャンフランコ・ロージ

【ストーリー】
ランペドゥーザ島で暮らす12歳のわんぱく少年サムエーレは、Y字型のスリングショットを駆使して狩りを楽しむのが趣味だ。産業と呼べるものは漁業と観光業しかない島で暮らす彼には、太古からの海洋民族の血が脈々と息づいており……。

【ここに注目】
第70回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(2013)のジャンフランコ・ロージ監督によるドキュメンタリー。アフリカや中東からヨーロッパを目指す多数の移民たちが押し寄せる、イタリア最南端のランペドゥーザ島の日常の風景を切り取っていく。

ベルリン国際映画祭
(C)Oleg Mutu

<最優秀脚本賞>トマシュ・ヴァシレフスキ『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ラブ(英題) / United States of Love』

製作国:ポーランド、スウェーデン
監督:トマシュ・ヴァシレフスキ
キャスト:マグダレナ・チェレツカアンジェイ・ヒラ

【ストーリー】
1990年、共産党政権が崩壊したポーランドでは民主化を達成し、人々は自由を謳歌すると同時に将来への不安も感じていた。地方都市で暮らす校長のイザベラ(マグダレナ・チェレツカ)をはじめ4人の世代の異なる女性たちは夢に向かって歩み出す。

【ここに注目】
ポーランドの新鋭トマシュ・ヴァシレフスキ監督が、『カティンの森』のマグダレナ・チェレツカと組んだ長編第3作。共産主義という息苦しい社会で暮らしてきた女性たちが、自由を手にしようとする姿を映し出した女性賛歌。

ベルリン国際映画祭
(C)Pinewood Films
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『ジーニアス(原題) / Genius』

製作国:イギリス、アメリカ
監督:マイケル・グランデージ
キャスト:コリン・ファースジュード・ロウ

【ストーリー】
編集者マックスウェル・パーキンズ(コリン・ファース)は、文芸出版社として有名なスクリブナー社に勤めていた。こよなく本を愛するこの男はトーマス・ウルフ(ジュード・ロウ)やアーネスト・ヘミングウェイドミニク・ウェスト)らの作家としての才能をいち早く見抜く。

【ここに注目】
コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマンら豪華キャストが集結した伝記ドラマ。『英国万歳!』などの俳優マイケル・グランデージが初メガホンを取り、アメリカの伝説的編集者マックスウェル・パーキンズの伝記本「名編集者パーキンズー作家の才能を引きだす」を映画化。パーキンズ(コリン)と、トーマス・ウルフF・スコット・フィッツジェラルドガイ・ピアース)、アーネスト・ヘミングウェイらアメリカ文学史に残る作家たちとの交流を描く。

ベルリン国際映画祭
(C)Margo Cinema & SCCA/pro.ba

<審査員賞>『デス・イン・サラエボ(英題) / Death in Sarajevo』

製作国:フランス、ボスニア・ヘルツェゴビナ
監督:ダニス・タノヴィッチ
キャスト:ジャック・ウェベールイズディン・バイロヴィッチ

【ストーリー】
サラエボの高級ホテルでEU主催のサラエボ事件100周年式典が行われようとする中、支配人オマール(イズディン・バイロヴィッチ)は国賓たちのもてなしに心をくだいていた。そんな折、給料未払いの従業員たちはストライキを実行することに。

【ここに注目】
『ノー・マンズ・ランド』(2001)『戦場カメラマン 真実の証明』(2009・日本未公開)などの社会派作品を多数手がけてきたダニス・タノヴィッチ監督による群像劇。サラエボの国立劇場で上演されたベルナール=アンリ・レヴィによる舞台を基に、サラエボの一流ホテルでの出来事を描く。タノヴィッチ監督の『鉄くず拾いの物語』(2013)は、本映画祭でエキュメニカル賞特別賞、審査員特別賞、銀熊賞(男優賞)の3冠を獲得している。

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