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ヒーローたちを愛してやまないライター・杉山すぴ豊による熱血授業!!アメコミ☆ハイスクール

レッスン5

アメコミ☆ハイスクールへようこそ! 今日からキミたちには、アメコミの魅力について学んでもらう。卒業のための必須単位はただひとつ。「アメコミの奥深さを学び、その魅力に酔いしれること」だ!! 先生の熱い授業を受け、新旧ヒーローの活躍に夢中になろう! (presented by U-NEXT×シネマトゥデイ)

LESSON5 お茶目な忍者、タートルズ見参!

レッスン5
日本でもアニメが長年放送されていたから、好きな人は多いよね。

起立! SNIKT!

今日紹介する映画は『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』です。

今日の生徒は、

X-MENの大ファン・リカちゃん
ゆるキャラ好きのエミちゃん
アクション映画好きのマリコちゃん

ですね。今日もよろしく!

そもそもタートルズって?

「タートルズって日本で言う“ゆるキャラ”みたいなものですか?」……うん、エミちゃんいい質問だ!

実は「タートルズ」は1984年に自主出版された白黒のコミックがスタート。だから当時は知る人ぞ知るキャラだったんだ。原作者であるケヴィン・イーストマンが「のろまな亀がニンジャだったら面白い」と思い付き、何気なくイラストを描いてみたところ、パートナーであるピーター・レアードが気に入り、このキャラクターが採用されたらしい。

そのかわいさと“ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(直訳すると、10代の突然変異の忍者亀)”というネーミングのインパクトで、コミック好きの間でイッキに話題沸騰。それがキャラクタービジネス業界の人の目に留まり、おもちゃ化やテレビアニメ化へと話が進んでいったんだよ。

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「え、でもミュータントと言えば『X-MEN』ですよね」……おう! リカちゃん鋭いね! 実は彼らがタートルズを発案した時、まさにアメリカでは「X-MEN」のコミックスが流行っていたんだ。だから「X-MEN」のパロディーとして作られたコミックスでもあるんだよ! でも実は、同じくマーベルの「デアデビル」という作品の影響も強く受けているそうだよ。盲目のヒーロー、デアデビルも特殊な物質を浴び、超感覚を身に付けニューヨークの巨悪と戦っているからね。

ちなみに、「X-MEN」のウルヴァリンとデアデビルの共通の敵に、“ザ・ハンド(手)”という悪の忍者組織が出てくるんだけど、そのオマージュでタートルズが戦うのは“フット(足)団”なんだって。

タートルズは超一級のアクションエンターテインメント!

「タートルズは子供っぽいイメージがあったんですけど、前作の『ミュータント・タートルズ』ではすごいアクションでしたね」……そう、マリコちゃんも納得のアクション大作だったよね!

「タートルズ」は1987年にカラーアニメ化し、キャラ設定の多くがアニメから生まれたんだ。ピザが大好物というのもアニメからの設定らしい。この人気を受け、1990年に一度実写映画化、以後テレビゲームやおもちゃ、アパレル等も大ヒットし、その後も何度かテレビアニメ化され、30年以上にも渡って人々に愛される人気キャラクターとなったんだ。日本でもアニメが長年放送されていたから、好きな人は多いよね。

だから子供向けアニメのイメージが強いんだけど、もともとは大人向けのアングラなコミックとして誕生したわけで、忍者というモチーフからも分かるように、彼らはアクションヒーローなんだ。

2010年代に入り、『アベンジャーズ』シリーズや『ダークナイト』シリーズをはじめとしたアメコミ映画が徐々にブームになり、「タートルズ」もバリバリのヒーローアクション大作映画にしようという動きが出てきたんだ。

そして2014年に晴れて映画化される訳だけど、あの『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイ監督が製作に加わったことで、激しすぎるエンタメアクション映画が誕生しちゃったんだ(笑)! 子供のおもちゃだった「トランスフォーマー」を題材に、爆発と破壊のオンパレードのSF戦争アクション映画を作ったマイケル・ベイだから、『ミュータント・タートルズ』が超一級のヒーロー活劇になったのも納得だね。

今度のタートルズはよりエンターテインメント&エモーショナル!

でもエミちゃん安心してね。アクションはすごいけどタートルズの愛らしさやアニメ時代の楽しいギャグは健在! 特に今回はアニメ版でも人気だった、グロいけどどこかかわいらしいクランゲや愉快な獣人コンビ・ビーバップ&ロックステディ。そしてタートルズが乗るスーパー装甲車タルタルーガやエキセントリックな仮面の助っ人ケイシー・ジョーンズなどが新たに登場して大騒ぎ! 楽しく仕立てられたパーティームービーになっています。

それとね、リカちゃんは悩めるX-MENたちの人間ドラマの部分が好きだと言っていたけれど、『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』では、あの亀たちが自分たちの存在理由について悩んだりするんだ。ここはちょっと切なくてすごくエモーショナル。

『X-MEN』シリーズの新作『X-MEN:アポカリプス』も傑作だから、両方観てミュータントのスゴさを堪能してほしいな。

というわけで今日の授業はここまで!

起立! SNIKT!

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【補習】

Q.タートルズは亀ですが、他にもアメコミヒーローに動物キャラっていますか?

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケットは、遺伝子操作されたあらいぐま型宇宙人。『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』のハワードはアヒル型のエイリアン、と両方とも厳密には動物とは言えなさそう。ペット的な存在だと、スーパーマンに登場するスーパー犬・クリプトや、キャプテン・アメリカの相棒・ファルコンのペットのハヤブサ、レッドウイング(映画では鳥型メカとして登場!)などがいます。動物キャラって、実は珍しいのかも!?

次ページは、悪党三昧!「スーサイド・スクワッド」にハマろう!>>

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