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魔法動物たちのシーンをどう撮った?『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』エディ・レッドメインが語る

キャサリン・ウォーターストンとエディ・レッドメイン

 映画『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の大きな見どころの一つとなっているのが、主人公の魔法動物学者ニュート・スキャマンダーと魔法動物たちのチャーミングな交流シーン! 人間よりも魔法動物たちと一緒に居る方が落ち着くというちょっと変わり者のニュートにふんしたエディ・レッドメインが、架空の魔法動物たちとのシーンをどのように撮影したのか、ティナ役のキャサリン・ウォーターストンと共に振り返りました。(編集部・市川遥)

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エディが魔法動物の声までやっていた!

ニュート・スキャマンダー

Q:それぞれの魔法動物たちとの向き合い方がとてもリアルでした。実際には存在しない動物たちとのシーンをどのように準備したのですか?

エディ・レッドメイン(以下、エディ):撮影前は、どうやってやればいいのかきっと誰かが教えてくれるんだろうと思っていたんだ。でも、撮影が始まる3~4か月くらい前から準備を始めて、(監督の)デヴィッド・イェーツに『僕は想像力がすごく乏しいんです。だから動物とのシーンをどうやって撮影すればいいのかわかりません』って言ったら、『君が一番やりやすいと思う方法でやるよ』って。それを聞いて『ふむ、面白い』と思った。

エディ:まずは操り人形のようなものを使って演技してみたんだ。それから、初めの方でダン(ニュートの仲間になるジェイコブ役のダン・フォグラー)に噛みつく動物がいるけど、あれはゼラチン質のすごく気持ち悪い人形を使って撮影した。手で動かしていたんだよ。かと思えば、ただの棒みたいなものを眺めながらやったこともあった。実際に人形遣いが居るよりも、自分で想像したものに向かって演技する方が簡単な場合もあったりして、それぞれの魔法動物によって違う演技の仕方を見つけていくのは面白かったよ。

キャサリン・ウォーターストン(以下、キャサリン):それに優れた俳優ほど、難しいことを簡単にやったように見せるのが上手いものでしょ? 毎日、エディが魔法動物と演技しているのを見てそう思っていたわ。彼は撮影前に本当にしっかり準備をしていたし、ものすごく細かいところまで、それぞれの動物たちと関係を築き上げていた。だから傍から見たら、まるで何の努力もしないでやっているように思えたくらい。

エディ:そう言ってくれてうれしいよ(笑)。あと笑っちゃうのは、僕が場合によっては動物の声までやっていたということ。どんな音を出すのだろうと想像していたから、セットに入った瞬間に鳥の声みたいな音を出したりしていたんだ。『クゥルルルルルル』とかね(笑)。そうするとデヴィッドが『他のもできる?』って言うから、今度は『ックワーー!』って鳴いてみたりして(笑)。

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アリクイの赤ちゃんと役づくり

ニフラー

Q:キラキラ好きのニフラーとのシーンが本当にかわいかったのですが、これはどうやって作り上げたのでしょう?

エディ:魔法動物を創造するアニメーターたちとも話したんだ。リードアニメーターのパブロ・グリロがニフラーを担当していたから、彼と一緒に歩いてみた。彼は身長が185センチもあるから、デヴィッドのところに行って「銀行でのニフラーとのシーンのためにパブロをセットに呼んでもらえませんか? 僕の目線になってもらいたいので」と言うと、「本当に?」って顔をしていた(笑)。そのシーンはパブロに文字通り膝立ちになってニフラーを演じてもらったおかげでうまくいったよ。

エディ:あと(撮影前の役づくりで)ニュートと動物たちとの関係について取り組んでいたとき、ロンドン郊外の自然保護区の動物飼育係に会いに行き、生まれたばかりの小さなアリクイの赤ちゃんについて学んだりもした。そのアリクイの赤ちゃんはいつも小さなボールの中に潜り込んでしまうんだ。でもおなかをくすぐると出てきてくれる。お金を取ったニフラーとのシーンでは、そこからアイデアをひねり出したよ。

恥ずかしすぎた求愛ダンス!

ニュート・スキャマンダー

Q:巨大なサイのようなエルンペントとのシーンも印象的でした。

エディ:J・K・ローリング作品の素晴らしいところは、行間にどれだけのことが描かれているかという部分でもあると思うんだ。彼女の脚本は本当に最高なんだよ。あまりに細かいところまで書かれているから、読んでいて本当に楽しい。だけど時々、例えばエルンペントのシーンがそうだったけど、「ニュートが求愛のダンスをする」ってそれしか書いてないようなこともあった(笑)。

エディ:脚本を読んでいて「え!?」って。「一体どうすればいいんだ? 書くのは簡単だけど、実際演じるのはすごく難しいよ」と思ったから(笑)。それで『博士と彼女のセオリー』と『リリーのすべて』で一緒に仕事をした振付師のアレクサンドラ・レイノルズと一緒に考えて、1週間くらいかけて「ックオー、ックオー」なんて言いながら、僕がダンスしているところを撮影してもらって作っていった。でも、撮影現場以外の場所でやるのはすごく恥ずかしかった(笑)。映画の中でも十分恥ずかしかったんだけど、その設定がないとめちゃくちゃ恥ずかしかったよ。

キャサリン:ジムがリハーサルの場所でもあったから、わたしがエクササイズをしているときにエディがその“ダンス”の練習をしていたことを覚えている。わたしも同じ場所を使っていたわけだけど、邪魔したくなかったからなるべく見ないようにしていたの。でも、音が聞こえてきたときはさすがに、一体何しているのかしら? ってのぞきたくて仕方なかった。だから実際の撮影で見たときはすごくうれしかった(笑)。

エディ:(笑)。ちょっとやりすぎだった、って言われると思った。

キャサリン:まさか。

キャサリン・ウォーターストンとエディ・レッドメイン

Q:あなたがこの話をするのをすごく恥ずかしがっていてちょっとびっくりしました。でも実際にニュートもとてもシャイですよね?

エディ:そうだね。彼は人としゃべろうとするとすぐにシャイになってしまう。でも、動物とは上手く結びつきが持てるんだ。それに彼は、人と関係を築きたいとも思っていない。人に傷つけられてきたからね。でも、動物たちとは素晴らしい関係を築いてきた。彼に必要なことは全て動物たちが持っていたんだ。だけどこの映画で素晴らしいのは、彼がほかのアウトサイダーたち、ティナ、ジェイコブ、クイニーに会ったときに、彼らが自分らしくあれるような環境を作ってくれて、彼が少し心を開けたということ。映画の中で彼が成長していくところが好きだ。そこがすごく面白いと思えたところだった。

キャサリン:映画を通してそうなんだけど、最初、ニュートは人と話すときに目を見ることもできない。だから彼が動物と話しているのを見たとき、ティナは「一体どういうこと?」と思うの。「この人はわたしが思っていた以上のものを持っている人なんだわ」ってその時に気付くのよ。

映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は11月23日より全国公開

(C) 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (C) JKR.

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