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川口春奈&山崎賢人
『一週間フレンズ。』
つかみどころがない?似た者同士の二人
『一週間フレンズ。』川口春奈&山崎賢人 単独インタビュー

取材・文:磯部正和 写真:奥山智明

葉月抹茶のベストセラーコミックを川口春奈&山崎賢人のダブル主演で実写映画化した『一週間フレンズ。』。毎週月曜日になると友人との記憶をなくしてしまうため、友人関係に積極的になれない女子高生・藤宮香織と、そんな彼女となんとかして“友達”になろうとする男子高生・長谷祐樹。シンプルな気持ちだけではどうにもならない立場で出会った男女を演じる上で、相手の存在は非常に大きかったと口をそろえた川口と山崎が、お互いの印象や、人気コミックの実写化作品に出演する心構えなどを語った。

■演技には二人の関係も大切

Q:一週間ごとに友人の記憶が消えてしまうという特殊な女の子を取り巻く物語。それぞれ演じた役柄をどのように捉えて作品に臨んだのでしょうか?

川口春奈(以下、川口):香織は一週間で記憶がなくなってしまう病気を抱えている女の子なのですが、何気ない日常の中で、友達に触れることにより、少しずつ強くなっていく役なので、その変化はすごく意識しました。

山崎賢人(以下、山崎 「崎」は「たつさき」):まっすぐひた向きで、とにかくあきらめない、自分で空気を作っていく、それでいてちょっと抜けている……そんな長谷というキャラクターを、全力で気持ちをぶつけて演じようと思いました。

Q:複雑な設定なため、シンプルな感情だけでは進んでいかない二人の関係も難しかったのではないでしょうか?

山崎:そうですね。春奈ちゃんとの会話によって生み出される雰囲気が重要だと思ったので、現場では段取りなどはあまりせず、リアルな掛け合いを意識しました。すごく楽しかったです。

川口:ほんの少しずつ変わっていく表情や心情を表現するのはすごく難しかったのですが、山崎さんが演じた長谷くんのキャラクターに救われた部分がありました。とてもいい関係が築けたと思っています。

■山崎賢人のことは「みんな大好きになっちゃう」

Q:とても息が合っているように見えるお二人。実際はお互いにどんな印象を持っていますか?

川口:(山崎は)見えてこないですね(笑)。いい意味でつかめない魅力を持っているというか、だからこそ興味を引かれるのだろうし、気になるんだと思います。長谷くんもそうですが、人に好かれる方なんだなって思いました。

Q:山崎さんは“つかみどころがない”と思われている自覚はあるのですか?

山崎:どうなんでしょうね(苦笑)。

川口:たぶん自然に“つかみどころがないな”って雰囲気を出せるんだと思うんです。相手に興味を持たせるのりしろが半端ないんですよ。だからみんな好きになっちゃう。仕事をしたスタッフさんも男女問わず、みんな大好きになっちゃうんですよ。すごいことだと思います。

山崎:めっちゃほめてくれますね。でも基本的に人が好きだというのはありますね。

Q:川口さんにはどんな印象を持っていますか?

山崎:それこそ、春奈ちゃんもつかめない感じがありますよ。僕と結構似ているのかなって思うこともありました。物事を楽しもうとしている感じなんかも、似ているかなって。あとは……優しいし。

川口:いいよ、大丈夫。(良いところが)出てこないんだったら無理して言わなくても(笑)。

Q:お互い噛めば噛むほど魅力が出てくるタイプなのですかね?

山崎:そうそう、スルメですね。噛めば噛むほど味が出る同士ですね!

■原作ファン全員に気に入ってもらうのは不可能

Q:川口さんは山崎さんが演じる長谷くんを絶賛していましたね。

川口:ストライクでしたね。(香織は記憶がなくなる役なので)彼がしっかりしていないと自分もブレてしまうし、芝居をする上で、相手がとても大事だなと思っていたのですが、自分の素直な感情を引き出してもらいました。長谷くんはすごくまっすぐでピュア。試写を観て、原作に描かれている以上に伝わってきました。

山崎:原作モノが続いていた時期だったので、すごく悩んでいたのですが、今回、少しアプローチ方法を変えたというか、いったん原作から外れて、リアルにこういう人間がいたらどうなんだろうということを強く意識して演じたんです。あまり形に捉われず、気持ちだけで動いてみようと考えましたね。

Q:川口さんも原作コミックの実写化作品を経験されていますが、何か意識していることはありますか?

川口:原作があってのご縁なので、大事な部分はちゃんと意識しつつということはありますが、人がやるという時点で違うものとも言えるので、あまり気にし過ぎないで演じるように心がけてはいます。原作ファンが100人いたら100人に気に入ってもらうということは不可能ですからね。

■作品を観てくれる人がいるから頑張れる!

Q:川口さんは芸能生活10年の節目の年となりましたが、お二人はこれまでの俳優人生を振り返ってみて、どんなところが成長したと思いますか?

川口:自分ではあまり変化はわからないですね。ただ10年というのは、なかなか長い期間だと思うのですが、その中でいろいろな人に出会って、少しずつ影響を受け、感化されて今に至っているのかなって思いますね。

山崎:僕もいろいろなものをやらせてもらったのですが、やっぱり現場が好きだなっていうのは実感しています。人の心をちょっとでも動かせたらいいなって。作品を観てもらえて、感想を聞かせてもらえるとうれしいなって思います。

川口:わたしもこれまで、大変なことは多かったのですが、がむしゃらに頑張ってやってきた自分を突き動かすものってなんだろうってよく思うんです。それって、作品を観てくれる人がいて、いろいろな声をいただけると「やっぱりこの仕事好きなんだな」って思うし、一つのものをみんなで作り上げることが楽しいんだって実感しますね。これからもずっとやっていきたいです。

Q:長谷は「空気は読むより作るもの」というポリシーを持っていますが、お二人は?

川口:わたしは読んじゃいますね。すごく人見知りなので、どうコミュニケーションをとっていいかわからない部分があるので、まずは周囲を見てしまいます。でも映画って、チームワークや雰囲気が画面に出ると思うので、現場ではなるべくコミュニケーションをとろうとは努力します。

山崎:僕も読むタイプかな。でも読んでみたり、関係ないって思ってみたり……。環境に合わせて変えたりもしますね。

お互いを“つかみどころがないタイプ”と評した川口と山崎。インタビュー中も、それぞれの発言に付け加えたり突っ込んだりする姿が、盛り上げようという意識的なものではなく、自然体に感じられた。“奔放”という言葉が、マイナスに捉えられがちな昨今だが、信頼関係の上にある奔放さは見ていて心地がいい。川口と山崎の関係にまさにそんな印象を受けた。そして二人の温まり具合が作品に反映されているからこそ、藤宮香織と長谷祐樹というキャラクターに深く感情移入できるのか……と合点がいった。

映画『一週間フレンズ。』は2月18日より全国公開

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