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グランプリには予想外な作品が……。【第19回東京国際映画祭】

グランプリには予想外な作品が……。
『OSS 117 カイロ、スパイの巣窟』のミシェル・ハザナヴィシウス監督、オーレ・アティカ、音楽を担当したルドヴィック・ブルス

 29日、六本木と渋谷を中心として約1週間に渡って開催された、第19回東京国際映画祭が閉幕した。クロージングセレモニーでは、“東京サクラグランプリ”や“黒澤明賞”といった各賞が発表された。

 最高栄誉の“東京サクラグランプリ”を受賞したのは、フランス映画『OSS 117 カイロ、スパイの巣窟』。本作は1950年代から60年代にかけて大ヒットした人気シリーズの最新作で、ジェームズ・ボンドのコメディ版ともいえる作品だ。今回の受賞にかんし、審査員はかなりもめたようで、審査員の1人である柳町光男監督は「僕は反対したけどね」と正直な意見を口にした。

 グランプリに輝いたミシェル・ハザナヴィシウス監督も、今回の受賞に驚きを隠せない様子で「『リトル・ミス・サンシャイン』が受賞すると思っていたよ」と謙虚な一面をのぞかせつつも、うれしそうに受賞トロフィーを眺めていた。

 『リトル・ミス・サンシャイン』は、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞など3部門を受賞した。夫婦で監督を務めたジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスは、観客賞を受賞したことについて「この賞を受賞したことが何よりもうれしい」とコメント。最優秀女優賞を受賞した子役のアビゲイル・ブレスリンについては「今回は一緒に来日できなかったけど、すごく日本に来たがっていたから機会があれば今度は一緒に来日したい」と2007年お正月に公開するタイミングに、再び来日する可能性を示唆した。

 恒例の“黒澤明賞”には、『犬神家の一族』の名称、市川崑監督と、名作『カッコーの巣の上で』のミロス・フォアマン が選ばれた。プレゼンターを務めた山田洋次監督は「生前、黒澤監督は、人間描写を学ぶには『カッコーの巣の上で』を観るべきだとおっしゃっていました」と懐かしそうに語った。フォアマン監督は「僕が初めて観た日本映画は、黒澤監督の『生きる』でした」と語り、市川監督は「僕が黒澤監督の作品の中で一番好きなのは『用心棒』です」とそれぞれ黒澤監督の思い出を披露した。

<受賞者および受賞作品一覧>
●東京サクラグランプリ
『OSS 117 カイロ、スパイの巣窟』
●審査員特別賞
『十三の桐』
●最優秀監督賞
『リトル・ミス・サンシャイン』
ジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス監督
●最優秀主演女優賞
『リトル・ミス・サンシャイン』
アビゲイル・ブレスリン
●最優秀主演男優賞
『ロケット』ロイ・デュピュイ
●最優秀芸術貢献賞
『父子』
●最優秀アジア映画賞
『父子』
●日本映画・ある視点:作品賞
『ミリキタニの猫』
●日本映画・ある視点:特別賞
『M』高良健吾


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