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“おしん”から“ヘレン・ケラー”になった小林綾子に直撃!(1/2)

“おしん”から“ヘレン・ケラー”になった小林綾子に直撃!
「おしん」で一世を風靡(ふうび)した小林綾子

 自ら重い障害を抱えながら、福祉や教育問題に取り組んだ女性、ヘレン・ケラー。彼女の名前を知らない人はいないと思うが、日本にも、ヘレン・ケラーと同じように壮絶な人生を送った女性がいることをご存知だろうか。1932年、山口県に生まれたその女性は、視覚と聴覚を失いながらも、日本における盲ろう者福祉運動の先駆者として、さまざまな活動を行い、今もご健在だ。そんな彼女の半生をベースに、人とのふれあいの大切さを教えてくれる感動作『ヘレンケラーを知っていますか』(中山節夫監督)が、3月24日から公開される。主演を務めた小林綾子に、撮影の舞台裏や作 品のメッセージについて話を聞いた。

 「映画ってみんなで作るものですが、今回は“自分の作品として残る”という思い入れがとても強いですね」とうれしそうに語る小林。NHKの朝の連続テレビ小説「おしん」で健気な少女おしんを演じ、国民的人気子役としてブレイクしてから長いキャリアを積み上げてきた彼女にとって、本作は、映画初主演作である。音と光を失った女性にふんした彼女は、その半生を15才から78才まで演じ分けるという難役にチャレンジしている。「やはり、高齢期を演じるのは大変でしたね。かつらを付けるくらいで、特殊メイクなどもありませんし。歩き方や手の曲げ方、声のトーンやリズムで、雰囲気を作っていく必要がありました」

 役作りのため、モデルとなった女性に会いに行った小林は、そこで驚くべき光景を目の当たりにした。雪が降りしきるその日、手のひらに文字を書きながら、コミュニケーションを取っていると、雲が切れ、陽の光が部屋に射しこんできた。すると、目が見えないはずの女性が「部屋の電気を点けたの?」と突然言ってきたのだ。「その方は、温度の変化を肌で感じ取っていたんですね。見えない、聞こえないという状況で、ほかの感覚がとても研ぎ澄まされていることに驚きました。きっと、“心の目”で見ているんでしょうね」と小林。この経験は、難しい役柄を演じる彼女にとって、大きなプラスになったそうだ。劇中にも、これによく似たシーンがあるので、ぜひ、見逃さないでほしい。

 この作品には「みんな違ってみんないい」というメッセージが繰り返し登場する。山口県出身の詩人、金子みすゞが記した詩の一片である。実は、以前にドキュメンタリードラマで金子みすゞにふんしたことがきっかけで、詩の朗読CDを発売するなど、小林にとっては非常に縁の深い詩人なのだ。「どんな境遇であれ、みんな、それぞれにいい所があるし、個性があって、当たり前ですよね。今の世の中は、同じことをしないと、イジメられたり、仲間はずれにされてしまったりする風潮がある。でも、違っていることは素晴らしいことだし、それを認めることも大切だと思います。そういった優しさや思いやりは、物が豊かになった時代だからこそ、忘れてはいけない。金子さんの詩はもちろん、この映画にもそんなメッセージが込められています」


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