[シネマトゥデイ映画ニュース] 「愛の賛歌」「バラ色の人生」などの名曲で日本にもファンが多いフランスの国民的歌手エディット・ピアフ。その生涯を映画化した『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』の主演女優、マリオン・コティヤールがプロモーションのため来日し、インタビューに応じてくれた。
そして鬼気迫る、または神がかり的と形容したくなるほど、全身全霊を込めてピアフに成り切ったマリオンの演技は圧巻の一言だ。その演技は早くも来年のアカデミー賞の主演女優賞候補にあげられるほど。何とオリヴィエ・ダアン監督は、マリオンをトランス状態になるように演じさせたという。マリオン自身「最初から意識してそういう状態になっていったのではなく、自然とトランス状態になっていった」と語り、ひとたびピアフに成り切ると、カメラが回っていないときでも自分に戻るということはほとんどなかったという。
ピアフに成り切るためには、特殊メークなどの力も借りたようだ。晩年のピアフのメークアップは「ラテックスというゴムを顔に貼り付け、毎日数時間かけてメークアップアーティストが1つずつしわを描き込んでいく」とう途方もない手作業で作られたものだからだ。そしてもう1つ、この映画の不思議なところは、身長が169センチもあるマリオンが、142センチほどしかなかった小柄なピアフそのもののように小さく見えること。「実は、共演者がみんな靴に中敷を入れたり、厚底の靴を履いたりして、背が高くみえるようにしていました。」と身長のマジックの種明かしをしてくれた。
貧しい幼少時代をへて、歌の才能を見い出されて一躍スターに、そして生涯の恋人マルセルとの出会い、交通事故、ラストに明らかになる秘密。ピアフの一生はまるでジェットコースターのようだ。ピアフのような波乱万丈な人生か、何も起こらない平穏な人生かどちらかを選ぶかを聞いてみた。「波乱万丈の人生を過ごさないと、本当の意味での平安を感じられないと思います。」と答えたマリオン。さらに、「人生では、最愛の人を失うなどの悲劇的なことが、必ず起こるでしょう。でもわたしには、自分はきっと素晴らしい幸福を味わえるんだ、という人生に対する信頼があります。だから、もしたくさんの涙を流すようなことがあっても、わたしはそれを恐れません」とキッパリと言い切った。
不世出の歌姫ピアフを見事に演じ、その演技力を世界に見せつけたマリオン。彼女の人生は、これからさらにドラマチックに変化していくに違いない。
『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』は9月下旬より有楽座ほかにて全国公開
オフィシャルサイト http://www.piaf.jp/
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