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ジブリの背景画職人、トトロと一緒に展示会を開催!

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男鹿の後ろで、うれしそうに体を揺らしていたトトロ。(写真左から)スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫、男鹿和雄、細川和正日本テレビ放送網代表取締役会長執行役員)
男鹿の後ろで、うれしそうに体を揺らしていたトトロ。(写真左から)スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫、男鹿和雄、細川和正日本テレビ放送網代表取締役会長執行役員)

20日、東京都現代美術館で21日から開催される『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』の開会式が行なわれた。式典には男鹿和雄(おがかずお)ら関係者が出席し、大きな着ぐるみのトトロがトトロのテーマ曲にのってルンルンで登場して男鹿さんの晴れの舞台を祝福した。

 男鹿はスタジオジブリの『となりのトトロ』『おもひでぽろぽろ』『もののけ姫』などで美術監督を務め、そのほかほとんどのジブリ作品で背景美術を手がけているアニメーション美術の名匠。今回の展示では背景画を中心とするオリジナル作品が600点以上公開されている。おすすめは、展示会場でレンタルされる音声ガイドを聞きながらの観賞だ。各作品の製作エピソードなどが男鹿を始めとするジブリ関係者の証言によって明かされ、ファンにとってたまらない内容となっている。

 ちなみに、宮崎駿監督と男鹿の2人が出会ったのは『となりのトトロ』の構想を練っていた宮崎監督が、『ルパン三世 カリオストロの城』の美術(背景)をつとめた山本二三(やまもとにぞう)に「誰かいい人いない?」と尋ねたことがきっかけだった。山本から「男鹿さんという人がいますよ」と推薦された宮崎監督は、山本がそう言うのなら間違いないと、男鹿の絵コンテを見ることもなく起用したのだという。

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 「アニメーション映画における美術は映画の品格を決める。美術による光や影や質感は人間の精神性まで表現する厚みがある」とその重要性についてる宮崎監督。その言葉通り、観るだけで心が洗われて優しい気持ちになる風景画の数々を手がけてきたにもかかわらず、あくまで男鹿は謙虚だった。「アニメの背景は一人の力で描くことはできない。監督、大勢のスタッフの力によるもの。このような背景画をとりあげて一般の人々の目に触れさせる機会を作ってくださったこと、関係者すべての皆さまにお礼を申し上げます」と静かに語る姿が印象的だった。

 展示では、ジブリに出会う前に「あしたのジョー」背景画も手がけていたころの仕事も紹介されている。3Fの展示室ではトトロの折り紙が楽しめるなど、男鹿の描いた大きなブナの木の背景画の前に立つトトロのぬいぐるみと、自由に写真を撮れるスペースもあり子どもたちが楽しめるように展示にも、いろいろと工夫がされている。

7月21日より(9月30日まで)東京都現代美術館にて開催。
『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』ntv.co.jp

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