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アカデミー賞ノミネート『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリックを直撃!(1/2)

アカデミー賞ノミネート『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリックを直撃!
マチュー、決めのポーズ!

 ある日突然、全身が麻痺(まひ)してしまった男が、唯一動かせる左目の瞬きによって一冊の本を書きあげる姿を描いた感動作『潜水服は蝶の夢を見る』が、9日から公開される。あのジョニー・デップも熱望したという難しい役どころに挑んだフランス人俳優、マチュー・アマルリックに話を聞いた。

 今回、マチューが演じる主人公ジャン・ドミニク=ボビーは、実在の人物。かつて有名ファッション誌の編集長を務め、さまざまな浮名も流した彼は、ある日突然、脳梗塞(のうこうそく)で倒れ、意識を取り戻したときには、左目以外動かすことができない……まるで潜水服を着たような状態に陥っていた。「でもこの映画は、身体障害者のドラマではないんだ。僕自身、ジャンを演じる上で、彼を美化しないように気をつけたんだ」とマチュー。その理由は、ジャン本人がとても魅力にあふれた人物だったから。「彼は体の自由を奪われてもなお、一人の男として女性を愛し、その人柄で彼女たちを魅了してしまうんだ」と語る。

 最初は自分に降りかかった悲劇を嘆いていたジャンだが、やがて持ち前のバイタリティーを発揮。なんと唯一自由に動かせる左目を20万回以上瞬きすることで、自伝を書きあげるのだ。「たとえ潜水服を着たように動けなくても、記憶と想像力で蝶のように飛び回ることができる」そんなジャンの感動的な言葉は、演じるマチュー本人にも大きなインパクトを与えたそうだ。「これぞ人間の生きる力だと思うんだ。そこにどんな苦境があっても、夢を実現させようとする普遍的なパワーを感じるね」と語るマチューは、肉体面以上にジャンの精神に近づくことこそが、役作りの最善の道だったと語った。

 「原作を読みながら、ジャンという男にどんどんほれ込んでいったよ。そして彼だけでなく、彼の身近な友人や恋人、そして家族に会いたいと思ったね。幸い、彼が入院していた病院で撮影できたから、当時の看護士たちがジャンのことをいろいろ教えてくれた」とマチュー。静けさの中にエネルギッシュさがみなぎる熱演で、各映画賞でも高く評価されるが「賞にこだわるのは愚かなことだ。俳優にとって重要なのは、観てくれるお客さんのリアクションなんだから」と語るマチューに、映画の訴えかけるメッセージを尋ねてみると「この映画は普遍的だけど、具体的なメッセージを描いているわけじゃない。何か伝えようとする映画は押しつけがましいし、自由がないだろ」とのこと。『潜水服は蝶の夢を見る』は単に泣ける映画というだけでなく、主人公ジャンがそうしたように、観客たちもまた“蝶のように”自分自身の自由な感性で向き合うべき深い作品だとアピールしてくれた。


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