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世界的アーティスト村上隆vs.『潜水服は蝶の夢を見る』のシュナーベル監督(1/2)

世界的アーティスト村上隆vs.『潜水服は蝶の夢を見る』のシュナーベル監督
村上隆とジュリアン・シュナーベル(シュナーベルのアトリエにて)

 ファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞(こうそく)で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化した映画『潜水服は蝶の夢を見る』はアカデミー賞に4部門でノミネートされ注目が集まっている。本作の監督であり、アーティストでもあるジュリアン・シュナーベルと、日本が誇る世界的アーティスト村上隆との対談がシュナーベルのアトリエで実現した。

Q:村上さんからご覧になった『潜水服は蝶の夢を見る』の魅力を教えてください。

村上:ジュリアン・シュナーベルさんは僕の学生時代のスーパースターでその彼が映画を撮り続けて来ている事にもの凄く関心がありました。アーティストが映画監督になるというのは、アート・ムービーになってしまうことが多いのですが、彼はその境界を怖れずに商業映画の世界でも次から次へと成功しています。そして今回の作品は3作品の中でも最高傑作!すごいエモーショナルで感動しました。本当に心の底から尊敬しています。

ジュリアン・シュナーベル(以下JS):僕は人に「彼は画家だったのか」と言われることがある。ニューヨークタイムズの記者が「映画界での成功によって、画家としてのキャリアに暗雲が立ちこめる」と記事にした。だけど、ムラカミは恐らく画家の普遍性を理解している方だと思うので、話をしたかったんだ。映画は何千人が同時に観ることができるけれど、実物の絵画は限られた人しか観ることはできない。君がわたしの絵について最初に知ったのはいくつのときだった?

村上:24歳くらいのときですね。

JS:つまり、20年前ということだな。映画『バスキア』の中にこういうセリフがあったと思うのだが、アルバート・マイローがジャン・ミシェル・バスキアにこう言うんだ。「観客はまだ生まれていない」と。おしゃれだとか、はやっているからという理由で人々はアートを鑑賞するかもしれないが、アーティストにとってはそれが生きるすべてなんだ。そして多くの観客はアートが生まれた瞬間を目撃するのではなく、紙くずのような批評を読んだ後にアーティストの作品の蓄積を見るだけだ。そんなものは長くは続かない。それを踏まえると、アートでのキャリアなんて間違いだらけなんじゃないだろうか。

Q:本作のタイトルでもある、潜水服のイメージは? そして、もしロックト・イン・シンドローム(体の自由がまったくきかなくなる病気)に陥ったらどのように対処すると思いますか?


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