[シネマトゥデイ映画ニュース] 7月19日より公開された宮崎駿監督の最新作映画『崖の上のポニョ』にまつわる製作秘話を、宮崎監督と長年コンビを組んでいる鈴木敏夫プロデューサーが明かした。主題歌である『崖の上のポニョ』には、宮崎アニメ史上初となるエピソードが秘められていた。
9歳の大橋のぞみちゃんと藤岡藤巻が歌う、「ポーニョ、ポーニョ、ポニョ、さかなの子〜」というかわいらしい歌声で人気爆発中の主題歌だが、実は2007年12月に発売されてから公開の1か月ほど前までまったく売れなかったという。その売り上げ状況に対し、鈴木プロデューサーは「深刻な問題だった」と失敗したと落ち込んでいたことを明かした。しかし公開が近づくにつれ、そのユニークなかわいらしさが子どもたちを中心に口コミで広がり、急激に売り上げが伸び大ヒットとなった。
宮崎監督はこの歌を初めて聞いたときすぐに気に入ったそうだ。「子どもたちがこの歌を口ずさみながら劇場から出てきてくれたら最高だな」という宮崎監督のひと声で、当初オープニング曲の予定だったのをエンディング曲として流すことが決まった。しかしこの決定が宮崎監督を苦しめたそうだ。「ラストにこの曲が流れることに違和感がないよう、歌に合わせたストーリー作りをしなきゃならなくなった。これは宮さんにとって初めての経験だった」と長年宮崎監督と苦楽をともにしてきた鈴木プロデューサーだからこそ言える製作秘話を明かしてくれた。
主題歌がストーリーを左右したという、宮崎アニメ史上前代未聞の苦労を乗り切ったかいあってか、主題歌のヒットとともに映画も大ヒットとなった。全国481スクリーンで公開され、初日から3連休の動員ランキングは堂々の1位、興行成績は1,575,817,355円、観客動員数は1,251,107人を記録した。劇場からは「ポーニョ、ポーニョ、ポニョ」と歌いながら出てくる観客もおり、まさに宮崎監督が思い描いた通りの結果となった。
映画『崖の上のポニョ』は全国公開中
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