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全米俳優組合ストライキの争点はiPodなどのデジタルメディアへの露出の配当(1/2)

全米俳優組合ストライキの争点はiPodなどのデジタルメディアへの露出の配当
こちらは、全米脚本家組合のスト - Photo:Akemi Kohzu

 まさに神のみぞ知る……という状況になってきた全米俳優組合(SAG)のストライキ決行か否かの行方……。7月18日に発表されたその筋の情報によると、SAGと全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)の間に取り持たれた非公式交渉は、またもや物別れに終わり、ハリウッド関係者が期待していたストライキの回避にはほど遠いものとなった。

 大物スタジオ関係者たちからなるAMPTPが提示している「(契約内容は)これ以上は絶対に譲らない」という断固とした姿勢にもひるまず、SAG側の責任者であるダグ・アレン氏は、「ひどい契約内容だから却下し続けているまでである」と鼻息を荒くしている。

 では、SAGのアレン氏がここまでしてかたくなに守ろうとしているその一線とは何なのであろうか? それは、インターネットで使用された作品について回る、関連俳優たちへの権利についてである。

 SAG側の見解としては、明らかに恐るべき勢いで躍進を遂げているニューメディア(インターネットやiPodなどの新しいデジタル媒体)に対し、AMPTP側は、その躍進度に対して見てみぬふりをし続け、ニューメディアの将来に対し「まだ未知数なもの」という見解を下すことによって、俳優たちへの配当を少なく抑える戦略を取っている、というのがSAG側の申し立てである。

 AMPTP側としてみれば、全米監督組合(DGA)並びに全米脚本家組合(WGA)が合意した契約に、どうしてSAGのみが合意できないのか? 何様のつもりか? という憤りが募っており、確固たる言い分のあるSAG側と角を突き合わせて、ニッチもサッチも行かない状態になっている。

 ニューメディアで使用される映像などの製作費はいずれも平均して1分あたり1万5千ドル以下だという。この事実に念頭に置き、SAGのアレン氏は現在の硬直状態に対し、こう説明する。

 「DGAとWGAが合意した契約内容というのは、製作費が1分間につき1万5千ドル(約150万円)未満のニューメディア・プロダクションならば組合員ではない俳優を使ってもOKというものだ。組合員の俳優たちにもっと仕事を! と推奨するのが役割である組合が、非組合員たちに仕事を供給することに同意を示す契約などにOKできるはずなどない!」

 確かに監督や脚本家たちは、俳優たちのように組合員vs.非組合員という状況で仕事の奪い合い、といった状況が起こることは少なくない。監督、脚本家と比べて、俳優といわれている人口の数は断然に多く、非組合員で仕事をしている俳優も沢山いることから、すべての俳優たちの権利を擁護するのが目的である俳優組合とはいえど、組合vs非組合の間でジレンマ的な問題が起きることも多々ある。


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