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全米俳優組合に宣戦布告!リアルタイム・ギャラメーター設置の全米プロデューサー協会!

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抗議をする全米俳優組合(SAG)のみなさん
抗議をする全米俳優組合(SAG)のみなさん - David McNew / Getty Images

 俳優ストライキというハリウッド業界における最悪事態は辛うじて免れているとはいえ、3か月前より延々と続いている新しい契約条項をめぐっての、全米俳優組合(SAG)と、全米プロデューサー協会(AMPTP)の対立は緩和するどころか、完璧なる硬直状態に入っている。

 「これ以上の譲歩は有り得ない」という断固とした態度を取るプロデューサー協会側は、インターネットのホームページに、「俳優たちがもらい損ねているギャラ・メーター」なるリアルタイムのカウンターを登場させ、秒単位で俳優たちが失っている契約金を提示し、頑なに新契約を突っぱねるSAGに対し、「いい加減にしたら?」的な態度をとりはじめている。

 現在、SAGに属しているいわゆる“プロ”の俳優たちは、6月末日に切れた古い契約書にそって仕事をすることが許可されている。現状況はストライキよりはマシな状況とはいえ、本来ならもっと高いギャラが貰えるはずの俳優たちは、新契約の成立が遅れれば遅れるほど、損をしている形になる。テレビや映画の契約というのは半永久的な次元で契約金が算出されるものが多いだけに、失われているギャラの額というのは膨大な額になる。

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 だがこれはSAG側に言わせると、「今ここで折れて新契約を呑んでしまっては、長い目で見たときにこそ、俳優たちの損になる!」というわけである。

 AMPTP側は、依然として、“契約改善”への気炎を上げているSAGに対して、ダダをこねる子どもを見るような態度に変わってきつつあり、これから双方がどのような形で現状況を打開していくのかに興味が持たれている。現時点において、再交渉の目処は立っていない。

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