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ウォン・カーウァイが自分の原点だという作品を引っ提げてニューヨーク映画祭に登場!

ウォン・カーウァイが自分の原点だという作品を引っ提げてニューヨーク映画祭に登場!
ブリジット・リンとウォン・カーウァイ監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 アジアを代表する映画作家、ウォン・カーウァイ監督が新作映画『アシュズ・オブ・タイムズ・リダックス』(原題)を引っ提げてニューヨーク映画祭(46th N.Y.F.F)に登場した。

 本作は、小説家の金庸の武侠(ぶぎょう)小説に登場する個性的なキャラクターの若かりし日を描いた1994年製作の映画で、このたび大量の未使用のテークで再編集し完成させた作品だ。今は亡きレスリー・チャンをはじめ、トニー・レオン、マギー・チャン、ブリジット・リンなどが出演している。記者会見の席には1994年に女優業を引退したブリジット・リンやクリストファー・ドイルも登場。思い出話に花が咲いた。

 製作当時は、難解なストーリー展開ゆえに興行的には大失敗し、評価も低い。そんな作品をなぜもう一度よみがえらせようとしたのか。「この作品は、仲間同士で製作した初期のメジャー作品であり、プロダクション自体も円滑に動いているとはいい難かった。原作は何度も映画化されてはいたが、われわれは斬新なアプローチをしてみたかったんだ。撮影も思い出深いものばかりで、砂漠のシーンは6か月かかったし、わたしの原点ともいえる作品なんだ。これがなければ映画『恋する惑星』『花様年華(かようねんか)』のような作品は出てこなかったかもしれない」とウォン・カーウァイ監督。

 一方、思い出話に花を咲かせたブリジット・リンは「100作以上の香港映画にかかわり、あの当時は自分の人生のピークと思っていた時期だったわ。最後の大役としてこの映画に出演できたことをうれしく思っているの」と当時を懐かしがるように語ってくれた。

 武侠(ぶぎょう)シーンの撮影で苦労した点をクリストファーは「武侠(ぶぎょう)シーンの撮影に無知だった当時のわたしは、ジャッキー・チェンやジェット・リーらがやっていたマーシャルアーツを、わたしの役割としてはどうやって洗練した形でこの映画に当てはめていくかを考え、それをどう明確に伝えるかが悩みの種だったよ」と当時を振り返りながらコメントしてくれた。再編集された本作も難解な部分はあるものの、当時よりも芸術性の高い作品に仕上がっていることは間違いない。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)


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