ジョージ・クルーニー激白！友人であるオバマ大統領に期待！
ジョージ・クルーニーの監督、主演の最新作映画『かけひきは、恋のはじまり』で元恋人ともいわれているレニー・ゼルウィガーと息の合った演技を見せてくれたジョージ・クルーニーが作品についてや、大統領選挙に至るまでロングインタビューに答えてくれた。
Q. この映画の色合いが印象的で素晴らしく、1920～30年代の映画を思わせますが。
僕たちは、たとえば映画『スティング』のような感じを出したい、非常に豊かな色彩が欲しいと思ったんだ。そのためには通常、強い色彩を用いた上で、デジタルを用いて彩度を落とすんだ。僕らは長い時を経たような感じをこの映画に与えたかったんだ。それが秘訣さ。
Q. あなたはあの時代を非常に良く反映させていますね。すてきな髪型だけでなく……。
かっこいい髪形、それに服装も。あの時代を反映させるには、あの時代、つまり30年代や40年代に撮影されていたのと同じように映画を撮影しようとすることだ。つまり、ステディカムではなく、手持ちカメラを多用し、すべてがこんな風に（ジェスチャーをしながら）とってもゆっくりと動くんだ。
Q. 主演女優、レニー・ゼルウィガーを念頭に執筆したそうですが、彼女は完璧ですね。
永遠の若々しさがあって、彼女はこの役柄に本当に合っている。彼女に脚本を送って、「この脚本は僕が長い間、書き温めてきたもので、君をイメージして書いたんだけれど、演じてくれるかい？」って尋ねたら、彼女は「イエス」って言ってくれたんだ。
Q. 大統領選挙についておうかがいします。
何が起ころうと、今回は新しい大統領になる、というのが素晴らしいね。僕としてはバラク・オバマになって欲しいと期待しているんだ。だって、僕は彼とは親しい友人であり、彼をずっと支持してきたからね。でも誰がなろうとも、わが国が過去6年間の状況から大きな変化を遂げることを期待しているよ。
Q. あなたは俳優としても監督としても非常に才能がありますが、何か得意ではないものはあるのですか？
踊りや歌は得意じゃないね。それ以上はコメントしないことにするよ。
Q. この映画の中で、あなた自身の年齢についてどのように感じますか？
この映画の中の「年寄り」だとは感じないよ。何年もの間この役を演じるために待ち続けたから、このチームの年寄り的な存在だし、『オーシャンズ』シリーズの共演者たちから僕の年齢についてかなりイジメられたけれどね。
Q. 自分自身で監督するのはどんな感じですか？
自分で監督するのは本当に楽しいよ。僕のお気に入りの俳優は僕なんだ（笑）。本当のところは、気恥ずかしかったというのがほとんどだよ。それに、自分自身の出演シーンがほかの俳優たちよりも多くない方がいいのは確かさ。実際、僕はジョンとレニーと一緒のシーンで演じつつ、彼らに何をすべきかを指示していたんだ。それって実際のところ難しいことなんだ。だって、映画の主演俳優はその映画をリードすることで、監督の仕事は映画全体を進めていくことだからね。これまでに僕が監督したすべての映画で僕は演じてきたけれど、比較的小さな役だったんだ。
Q. どんなファッションが好みですか？
ファッションにそれほど興味はないし、友達のジョルジオ・アルマーニがスーツを提供してくれているんだ。実は同じタキシードを僕が長いこと着続けていたものだから、彼は新しいのを送ってくれて、僕にこう言ったよ「擦り切れた古いタキシードはもう着ないでくれ。または、それがアルマーニだって言わないでくれ！」ってね（笑）。ほとんどの場合、僕は洋服ダンスから取り出した服をただ着るだけさ。女性よりも男性の方がファッションは楽だね。僕は単にジーンズにTシャツにセーターっていうのがいいんだ。
映画『かけひきは、恋のはじまり』は11月8日よりみゆき座ほかにて全国公開
