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イーストウッド健在!新作『グラン・トリノ』が1位!-1月12日版

全米ボックスオフィス考

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映画『グラン・トリノ』
映画『グラン・トリノ』 - (C) 2008 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

 正義の味方クリント・イーストウッドが帰ってきた! 映画『ダーティハリー』シリーズをほうふつとさせる、必殺仕置人スタイルのヒーローをイーストウッドが主演と監督を務めた、映画『グラン・トリノ』が2,950万ドル(約26億6,000万円)の興行収入を上げて、今週末の全米ボックスオフィス第1位に輝いた。公開5週目にして先週の14位から劇的な飛躍を遂げた驚異的な作品である。これは、公開館数が全米公開になったことにより大幅に増えたことや、ジワジワと広まった映画ファンの口コミや批評家たちの高評価などが功を奏したからだと思われる。(以下1ドル90円計算)

映画『グラン・トリノ』

 同作品は、イーストウッド作品の中で歴代ナンバーワンを守っていた2000年度の映画『スペース カウボーイ』の週末最高記録である、1,810万ドル(約16億3,000万円)の記録を塗りかえた。年を重ねても素晴らしい活躍を続けるイーストウッド。ハリウッドのいぶし銀とは、まさにこの人のことである。

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 続いて、アン・ハサウェイケイト・ハドソンが結婚式の日程が重なってしまった親友同士を演じるコメディー映画『ブライド・ウォーズ』(原題)が2,110万ドル(約18億9,000万円)で2位。この作品は、タイトルどおりウエディングを扱っているコメディーなので、ターゲットのお客さんは若い女性たち。そんな製作スタジオである20世紀フォックスの思惑どおり、お客さんの約80パーセントが女性客、そしてその52パーセントが適齢期前の25歳以下という調査結果が出ている。

 第3位は、1,980万ドル(約17億8,000万円)でホラー・サスペンス映画『アンボーン』(原題)。映画『ダークナイト』『ジャンパー』といったメジャー作品の脚本家として著名なデヴィッド・S・ゴイアーが、2007年に監督した同ジャンルのホラー・サスペンス映画『臨死』に続いて第2作目の監督作品だ。

 第4位は、2週連続の1位から落ちた映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』で1,139万ドル(約10億2,500万円)。トップの座を譲ったとはいえ、公開されてから3週目にしてすでに1億2,375万ドル(約111億3,800万円)という巨額の収入を上げており、現在も上昇中である。

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 第5位も今週末は3位から転落した映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で、921万ドル(約8億2,900万円)の興行成績となっている。

 アメリカで不況の嵐が吹き荒れる中、製作上層部からの映画製作資金出し渋りなどが問題になってきているハリウッドではあるが、今週末の興行成績は、去年の同じ週末と比べて13パーセント増という結果が出ている。暗いご時世がゆえに、ひとときでも厳しい現実を忘れて映画の世界に浸りたいと思う人々が増えつつあるのが、近ごろの興行収入に反映されているのかもしれない。

 さて、1月16日の主な公開作品は、またまたワンワン作品で映画『ホテル・フォー・ドッグス』(原題)、そして、ジェームズ・ボンド役が板についてきたダニエル・クレイグが、ナチスに立ち向かう3人兄弟の一人を演じる、男くささムンムンの映画『ディファイアンス』、そして3D効果で恐怖倍増のホラー映画『ブラッディ・バレンタイン 3D』などが公開される。(取材・文:神津明美 / Addie・Akemi・Kohzu)

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