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アリ・フォルマン監督が、難民キャンプで起きた大虐殺を描いたアニメを語る!

アリ・フォルマン監督が、難民キャンプで起きた大虐殺を描いたアニメを語る!
アリ・フォルマン監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたイスラエル映画『戦場でワルツを』について、監督のアリ・フォルマンに話を聞いた。本作は、26匹のどう猛な犬に襲われる悪夢を毎晩見続けるという友人の話を基に、その悪夢を1980年代に従事していたイスラエル軍での経験上のものだと思い、かつての仲間を訪ねる旅に出るという物語。1982年に起きた、レバノン西ベイルートのパレスチナ難民キャンプでの大虐殺を監督自身の実体験を基に描いた、ドキュメンタリー・アニメ作品だ。

 製作の過程で、一度ビデオで撮影してから絵コンテを制作したという本作。「まず最初に、レバノンの内戦について1年くらいビデオ・リサーチしながらストーリーを探っていったんだ。リサーチしたものを90分に編集し、それから絵コンテを描き始めてアニメーションにしていったんだよ」と独特な制作プロセスについて語ってくれた。

 受賞は逃したものの、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたことについては「カンヌ国際映画祭で同じことがあったよ。多くの人に受賞するって言われたが、結局は受賞を逃したんだ(笑)。ちなみにイスラエル映画は、外国語映画賞にノミネートされたことはあるが、オスカーを手にしたことはないんだよ」と教えてくれた。

 現在も混沌としているイスラエルとパレスチナ間の問題について、本作で主張することはできただろうか? 「残念ながら、この映画で世界が変わるとは思っていないよ。ただ、あなた方の心が動かされ、このことについて学びたいと思わせたならば、わたしの仕事は完了したといえるだろうね。大切なのは、映画を観て知ったことを記憶として保存し、こういった出来事は少なからず阻止できたという認識を持つことなんだよ」とフォルマン監督は、体験した戦争からかみしめてきた重要な意味を伝えてくれた。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)


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