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FBIも捜査に!『X-MEN』のスピンオフ映画本編ネット流出事件発生!

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バカなことはやめてくれよ!-ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマン
バカなことはやめてくれよ!-ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマン

 5月1日にアメリカで公開される『X-MEN』のスピンオフ映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の映像がインターネット上に流れて騒動が起きている。事件が起きたのは、3月31日から4月1日にかけてのことで、DVD並みの高画質の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の本編映像がインターネット上に流出し、共有サイトなどを通じ世界中に広まったとみられる。同作を配給する20世紀フォックスは、すぐに映像を配布していたサイトから撤去するよう命じたが、すでに75,000以上のコピーが違法ダウンロードされ、現在もネットの闇の中でコピーに次ぐコピーが行われているものとみられている。

 20世紀フォックスは1日に正式なコメントを発表し、昨日流された『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の映像は初期のワークプリントのもので、多くの視覚効果がなく、いくつかのシーンも抜けていたり未編集の状態で、音楽や効果音も仮のものであると発表した。ワークプリントとは、フィルムの最終合成を決めるための編集に使用する映画用プリントのことで、劇場で公開される本編とは異なる未完成の映像だ。しかしながら、高額な制作費をかけた超大作である『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の映像が公開1か月前にインターネット上に流出するというのは前代未聞の事件で、FBIとMPAA(アメリカ映画業協会)も積極的にこの事件の捜査を行っていると述べている。

 日本の映画ファンの中で、偶然にも映像を手に入れてしまった人は日本国際映画著作権協会に連絡すると良いだろう。インターネット上で簡単に動画が手に入る時代ではあるが、著作権法違反は個人でも「10年以下の懲役刑若しくは1,000万円の以下の罰金刑、またはその両方」が科せられ、さらに民事による多額の損害賠償請求を受けることにもなりかねないのだ。エイプリルフールの冗談では済まされない、映画ファンにとってこのような悲しい事件が、今後は起きないことを願うばかりだ。

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