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アメリカが萌えた!ザック・エフロンの『セブンティーン・アゲイン』堂々ナンバーワン!-4月21日版

全米ボックスオフィス考

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 今まさに旬、といった感じのザック・エフロン主演ファンタジーコメディー映画『セブンティーン・アゲイン』が、ライバルだといわれていた新作映画『消されたヘッドライン』を破って、堂々のナンバーワン映画となった。

映画『セブンティーン・アゲイン』写真ギャラリー

 興行成績2,372万ドル(約23億7,200万円)を収めた『セブンティーン・アゲイン』は、若かりしころのトム・ハンクス主演の映画『ビッグ』をほうふつとさせるコメディー作品。映画『ヘアスプレー』『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』に出演するなど、アメリカで人気爆発中のザック初の単独主演映画とあって、大ヒットの恩恵はティーンの女の子たちに負うところが大きいようだ。週末に配給のワーナー・ブラザーズが取ったアンケートによると、『セブンティーン・アゲイン』を観に来ていた75パーセントが女性で、全体の43パーセントが18歳以下だったという結果が出ている。(1ドル100円計算)

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 政治サスペンスで、ダークな要素を持つ『消されたヘッドライン』に比べて、現実逃避できる『セブンティーン・アゲイン』は大人も十分楽しめる内容で、それも第1位になった大きな要因と見られる。

 ラッセル・クロウベン・アフレックヘレン・ミレンという堂々たるキャストで今週第2位の『消されたヘッドライン』は、全米2.803館3.200スクリーンにて封切られ1,410万ドル(約14億1,000万円)の興行収入を収めた。大型スター出演の映画にしては中心となるストーリーラインの練りが弱く、後半バタバタっと終わってしまった感があり、ラッセルの後輩を演じたレイチェル・マクアダムスも2005年度主演のサスペンス映画『パニック・フライト』での好演に比べると、キャスティングミスでは……という感がぬぐい切れなかった。

 ただ興味深いのは、配給のユニバーサル・ピクチャーズが取ったアンケートで、同作品を観に来ていた52パーセントのお客さんが映画のストーリー性に惹(ひ)かれ、そして66パーセントの人たちが「ラッセルが出ているから」という理由で『消されたヘッドライン』を観に来ていたという結果が出たことである。この結果を見ると、映画製作においてスタジオが一番お金をかけざるを得ないのは監督のギャラでも脚本家の執筆料でもなく、お客を必ず引っ張ってこられる主演スターの出演料となる。「俳優は稼ぎ過ぎだ!」という批判もあるが、結局アメリカ映画興行収入の屋台骨はラッセルのような大スターなのである。

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 第3位は先週の第1位から2ランクダウンで映画『ハンナ・モンタナ・ザ・ムービー』(原題)で1,341万ドル(約13億4,100万円)の売り上げ。第4位は、まだまだ気炎をあげている映画『モンスターVSエイリアン』で1,324万ドル(約13億2,400万円)の興行成績。5位は、かろうじてトップ5に引っかかった映画『ワイルド・スピード』の続編映画『ファスト・アンド・フューリアス』(原題)で1,177万ドル(約11億7,700万円)。先週の第2位から3ランクも転落してしまった。

 ジェイソン・ステイサムの映画『クランク:ハイ・ボルテージ』(原題)は、新作なのに無念の第6位で700万ドル(約7億円)の収入。製作費推定額約2,000万ドル(約20億円)と言われているだけに、製作スタジオとしては、もうひと稼ぎしてもらいたいところだ。しかし、こういったアクション映画は海外での興行収入やDVDのレンタルや売り上げなどで巻き返すことが多いので、心配ないだろう。

 次回の全米興行収入でランクインが予想される作品は、4月24日(金)に公開となるジェイミー・フォックスとロバート・ダウニー・Jrの意欲作映画『路上のソリスト』だ。実話を基にした作品で、ジュリーアード音楽院の学生だったほど優秀なチェリストなのに精神を患ってホームレスなってしまった男性と、ひょんなことからその男性と友だちになったジャーナリストとの友情と人間ドラマである。

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 ホームレスの男性を演じたジェイミーは、この役でうつになってしまい、カウンセリングを受けなければならなかったほどヘビーな役だったと語っている。予告編を観ただけで鳥肌が立つほどで、何やらすでにアカデミー賞の気配を感じさせる。ただ、感動的だが非常に重いストーリーであるため、それが現実逃避を好む昨今の映画ファンたちの客足にどう響くかが注目されている。

 定例の金曜日公開に先駆けて、4月22日のアースデイ(地球の日)に公開される映画『アース』もランキング入りの可能性が高い。自然愛好家やディスカバリー・チャンネルのファンだけでなく老若男女・家族そろって楽しめるドキュメンタリー映画だ。巨大なスクリーンに広がる息をのむような大自然とそこに生息する生き物の美しさと神秘を描いたゴージャスな作品である。語りは、声優としても俳優としても名だたる大御所のジェームズ・アール・ジョーンズが務める。(取材・文 神津明美 / Addie・Akemi・Kohzu)

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