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驚異の大ヒット!『トランスフォーマー/リベンジ』が全米第1位!-7月1日版

全米ボックスオフィス考

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日本でも大ヒット中だ!! (映画『トランスフォーマー/リベンジ』より)
日本でも大ヒット中だ!! (映画『トランスフォーマー/リベンジ』より) - (C) 2008 DreamWorks LLC and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 6月24日(水)に全米公開されてから、すべての面で勢いがとどまるところを知らない映画『トランスフォーマー/リベンジ』。水曜日の深夜先行ロードショーで、2,000館ソールドアウトという前代未聞の記録を打ち立てたのを皮切りに、先行上映分も含めて驚きの2億100万ドル(約201億円)という興行成績をたたき出し業界内外の話題となったばかりか、これをきっかけに製作・配給パラマウント・ピクチャーズの親会社に当たるヴァイアコムの株も急上昇するなど、関係者にとっては笑いの止まらない週末となった。全米で4,234館推定1万スクリーンという強力なスケールで公開された同作品は、歴代の6月封切り作品の中でも興行収入ナンバーワンである。(1ドル100円計算)

映画『トランスフォーマー/リベンジ』写真ギャラリー

 しかし上には上がいるもので、去年の大ヒット作品である映画『ダークナイト』の5日間総合興収と比べると、『トランスフォーマー/リベンジ』は約300万ドル(約3億円)ほど額が及ばず、残念ながら歴代5日間の興収のトップ争いでは、第2位に甘んじる結果となった。

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 とはいうものの同作品の勢いはすさまじく、アメリカと同時(あるいは1週間先行して)公開された海外58か国からも大ヒットのニュースが入ってきており、海外興収も合わせたボックスオフィス合計額は、7月2日の時点で4億5,000万ドル(約450億円)という国家予算並みの数字になる。『トランスフォーマー/リベンジ』は、映画評論家の間で評価がイマヒトツのようだが、この業界、結果的には一般大衆の支持を受けて稼いだものが勝つのである。

 さてロボットの奇襲にもメゲずに、第2位で踏ん張ったのはサンドラ・ブロックのラブコメ映画『あなたは私の婿になる』で、1,850万ドル(約18億5,000万円)の売り上げ。降下率も45パーセントのみにとどまり、2週目にして上々の成績である。だが、一方で同作品と対照的に暗い道のりをたどっているのは、先週デビューしたばかりのジャック・ブラックマイケル・セラのコメディー映画『イヤー・ワン』(原題)で、何と70パーセントというサイアクな降下率で、第6位にまで転落してしまった。予告だけ観ると面白そうなのだが観た人たちによると、どうやら面白いのはそこだけ……ということらしい。映画ファンのクチコミは怖い……。

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 第3位は、小粒でもピリリと下品に(!?)に笑わせてくれる映画『ザ・ハングオーバー』(原題)。圏外だが依然として頑張っている映画『スター・トレック』と並び、降下率が一番低い作品で、興収は1,700万ドル(約17億円)の成績だった。

 さて今週第4位の映画『カールじいさんの空飛ぶ家』は、6月28日(日)をもってこれまで2009年度トップ映画だった『スター・トレック』を抜いて、今年度の売り上げナンバーワン映画となった。ただ、『トランスフォーマー/リベンジ』に抜かれてしまうのは必至なので、束の間の王座だが……。

 第5位にランクインしたのが、キャメロン・ディアスと名子役アビゲイル・ブレスリン主演の映画『マイ・シスターズ・キーパー』(原題)で、1,240万ドル(約12億4,000万円)。映画のポスターから判断すると、何やらほのぼのしたドラマかと思うのだが、実際の映画のあらすじは、自分が白血病の姉のために骨髄を提供するために生まれてきた子どもだと信じた少女が、両親を相手取って親権を放棄させる裁判を起こすという、かなりシリアスなドラマ。ちなみに、「看板に偽りあり……!」という意見が多々あるようだ。

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 さて、お楽しみの次週の封切り作品だが、上位ランキングが予想されるのはシリーズ待望第3弾、映画『アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの』である。今回は主人公のシドやマニーの人気をしのぐ、ドングリ命のスクラットの出番が多くなり、ファンを喜ばせること受け合いだ。おまけにこの作品は3Dときているから、まさに鬼に金棒である。『トランスフォーマー/リベンジ』もウカウカしているとトップからけ落とされてしまうかもしれない。

 もう一つの注目デビュー作品は、ジョニー・デップが実在のギャングスター、ジョン・デリンジャーを超セクシーに演じる映画『パブリック・エネミー』(原題)で、こちらは7月1日(水)より公開。共演には、クリスチャン・ベイルビリー・クラダップ、アカデミー賞主演女優賞を受賞のマリオン・コティヤールという豪華キャストとなっている。(取材・文:神津明美 / Addie Akemi Kohzu)

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